<概要/Course Content Summary>
生命倫理学や環境倫理学において扱われている倫理的諸テーマを取り上げ,これらのテーマを批判的に吟味します。生命倫理学の分野については,生命にかかわる倫理的諸課題を概説したうえで,人間を人格「として見る」ことを可能にする道徳的知覚について考察します。環境倫理学の分野については,自然・環境にかかわる倫理的諸課題を概説したうえで,自然・環境問題の解決が反資本主義的・超‐環境的思考を必要とすると主張するナンシー・フレーザー(Nancy Fraer)の議論を考察します。
<到達目標/Goals,Aims>
1.生命倫理学・環境倫理学における主要なテーマを体系的に理解できるようになる。 2.生命・環境に関する倫理的諸問題を批判的に吟味するために必要な知識と考え方を知り,それらを活用できるようになる。 3.物事を一歩下がって批判的・反省的にとらえる哲学的・倫理学的思考の基本を身につけることができるようになる。
<DO Week期間の初回動画等の配信/The delivery of the first video, etc. during the “DO Week”>
あり/ Deliver the video
URLは各学期のDO Week開始日までに公開されます。The URL will be available by the day before the start of the DO Week of each semester.
<授業計画/Schedule>
実施時期 /Week |
授業回/Number of Lesson |
授業実施方法 /How to conduct a Lesson |
授業実施時間数 /Class Hours |
内容/Contents |
授業時間外の学習/Assignments |
第1週 DO Week
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1 |
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)
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90 分/min |
イントロダクションならびに実践理性の三つの使用法 |
授業内容を踏まえたうえでの復習(およそ1時間) |
第2週
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2 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
人工妊娠中絶 |
授業内容を踏まえたうえでの復習(およそ1時間) |
第3週
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3 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
臓器移植と脳死 |
授業内容を踏まえたうえでの復習(およそ1時間) |
第4週
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4 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
相互性の倫理と献身の倫理 |
授業内容を踏まえたうえでの復習(およそ1時間) |
第5週
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5 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
安楽死 |
授業内容を踏まえたうえでの復習(およそ1時間) |
第6週
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6 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
インフォームド・コンセント(医療における自己決定権) |
授業内容を踏まえたうえでの復習(およそ1時間) |
第7週
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7 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
クローン |
授業内容を踏まえたうえでの復習(およそ1時間) |
第8週
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8 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
すべての人間は人格である |
授業内容を踏まえたうえでの復習(およそ1時間) |
第9週
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9 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
人間を人格「として見る」(道徳的知覚) |
授業内容を踏まえたうえでの復習(およそ1時間) |
第10週
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10 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
動物の権利(人間中心主義批判) |
授業内容を踏まえたうえでの復習(およそ1時間) |
第11週
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11 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
ディープ・エコロジーと生態系主義 |
授業内容を踏まえたうえでの復習(およそ1時間) |
第12週
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12 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
環境汚染,資源の枯渇,豊かな社会,人口爆発 |
授業内容を踏まえたうえでの復習(およそ1時間) |
第13週
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13 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
制度化された社会制度としての資本主義その一(人種差別と社会的再生産) |
授業内容を踏まえたうえでの復習(およそ1時間) |
第14週
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14 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
制度化された社会制度としての資本主義その二(自然環境と国家権力) |
授業内容を踏まえたうえでの復習(およそ1時間) |
授業期間終了後/After the Class Period
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15 |
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)
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90 分/min |
講義の振り返り(講評)とリアクション・ペーパーの作成・提出 |
授業内容を踏まえたうえでの復習(およそ1時間) |
<授業実施時間数/Class Hours>
授業実施方法/How to Conduct a Lesson |
授業実施時間数/ Class Hours |
面接/Face-to-face |
1170 分/min |
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video) |
180 分/min |
オンデマンド(授業内課題)/On-demand(assignment in class) |
0 分/min |
リアルタイム配信/Real-time online |
0 分/min |
その他/Others |
0 分/min |
総合計/Total Amount of Class Hours |
1350 分/min |
進行具合によって授業計画を変更することがあります。その場合には,授業時に紙媒体にてお知らせします。
アクティブラーニング/Active Learning
使用システム/System Tools
e-class, 連絡にあたって電子メールを使用します。
使用システムコメント/ Comment on the System tools
連絡にあたって電子メールを使用します。
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
平常点(出席,授業への参加,リアクション・ペーパーの成果)
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30%
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出席確認もかねて,随時リアクション・ペーパーの提出を求めます。そのうち,あらかじめこちらで指定する三回のリアクション・ペーパー(小レポート)を評価対象とします(10パーセント*3回)。評価対象のリアクション・ペーパー(小レポート)では,出席,授業への参加(授業内容に関する理解度),リアクション・ペーパーの成果(出題に対する誠実な取り組み,出題テーマに対する深い洞察)を評価します。
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期末筆記試験
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70%
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授業内容に関する理解度,出題に対する誠実な取り組み,出題テーマに関する深い洞察を主な基準として評価します。
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評価対象のリアクション・ペーパー(小レポート)については,個別にフィードバックします(受講者数が極端に多い場合には,フィードバックを希望者のみに限定します)。 期末筆記試験の解説は授業講評で行います。 *リアクションペーパー(小レポート),期末筆記試験ともに,出題テーマに関する深い洞察がもっとも重要な評価ポイントです。授業で取り上げたテーマについて日常的に考え文献にあたるなどすることで,各自で思索を深めていってください。
<テキスト/Textbook>
特定のテキストは使用しません。代わりに各回プリントを配布し,プリントを中心に授業を進めます。予習の必要はありませんが,プリントを丁寧に読み返しノートにまとめるなどの復習を中心とした学習をお願いします。
<参考文献/Reference Book>
参考文献は特に使用しませんが,必要に応じて授業中に紹介します。
<連絡方法 / Contact method>
科目担当者への連絡方法/Contact method from student to instructor
科目担当者への連絡は,e-classないし電子メールにてお願いします(担当者の電子メールアドレスは,初回講義の際にお知らせします)。
科目担当者からの連絡方法/Contact method from instructor to students
科目担当者からの連絡は、DUETを通じた電子メールにて行います。
<備考/Remarks>
面接授業を予定していますが,登録者多数等で教室での面接授業が実施できない場合は,遠隔授業に変更する場合があります。
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