シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2025年度

(木曜日5講時)
面接/Face-to-face

学則第9条の5対象
Article 9-5 of
the Undergraduate Regulations applies

対象外/Not Applicable

ディプロマポリシーとの関連性はこちらを参照/Relationship with Diploma Policy

16002200-051 

○日本近現代史-51 (多様な観点から)
Modern Japanese History-51 -From the Variety of Perspectives-
2単位/Unit  春学期/Spring  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  吉村 智博

<概要/Course Content Summary>

本講義は,日本の歴史,とりわけ近現代史に関する歴史的事柄をトピックスを通して考えることを主題とする。ヨーロッパ近代の模倣として近代化・文明化の過程を歩み始めた日本社会の歴史的諸相には,前近代社会の習俗的慣行を踏襲している側面と日本型近代の固有性を有している側面とが併存している。 
 複合的かつ重層的な近代市民社会を基盤とする近現代の日本社会を,国民,文明,民衆といった概念的な要素および,戦争,植民地,都市,運動,憲法といった実態的な側面から概観し,日本近現代史の特徴を知ることを歴史学的に探求することを目的とする。

<到達目標/Goals,Aims>

本講義では,受講生が近現代日本社会の歴史的過程を具体的な事例に基づいて理解することを目的としている。歴史総合を高等教育で学んだ受講生が歴史探求の実践をおこなうことが可能である。そのためのキーワードを多様な視点から提示し,受講生が主体的に近現代日本社会の歴史を学ぶことを目標としている。

<DO Week期間の初回動画等の配信/The delivery of the first video, etc. during the “DO Week”>

あり/ Deliver the video
・第1講のオンデマンド映像


<授業計画/Schedule>

実施時期
/Week
授業回/Number of Lesson 授業実施方法
/How to conduct a Lesson
授業実施時間数
/Class Hours
内容/Contents
授業時間外の学習/Assignments
第1週 DO Week

1 オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)

90 分/min
ガイダンス/概説・日本近現代史 
◇初講にあたって,授業の進め方,評価の仕方などガイダンスをおこなう。 
◇日本近現代史で取り扱う諸問題について概説する。
授業の復習(30分)
第2週

2 面接/Face-to-face

90 分/min
明治維新と文明開化 
◇日本の近世・近代移行期に見聞や諸学を通して西洋化・近代化を体験した人びとについて,その国家観や国民観を考える。
授業の復習(30分)
第3週

3 面接/Face-to-face

90 分/min
自由民権と帝国憲法 
◇「自由」や「自治」を掲げて国会開設と憲法制定を求めて起こされた自由民権運動と憲法草案について考える。 
授業の復習(30分)
第4週

4 面接/Face-to-face

90 分/min
教育制度と学校 
◇近代は教育,工場,監獄など,身体の規律を統率する装置を数々創出してきたが,なかでも幼少期から影響の大きい学校教育について考える。
授業の復習(30分)
第5週

5 面接/Face-to-face

90 分/min
身体と規律・統治 
◇ミッシェル・フーコーの議論を手かがりに,規律,統治,主権がさまざまな装置(監獄,病院,学校,工場など)を創り出していく意味を考える。
授業の復習(30分) 
第6週

6 面接/Face-to-face

90 分/min
対外戦争と植民地 
◇19~20世紀の転換期に戦われた日清・日露戦争,さらには20世紀の第1次・第2次世界大戦をとおして,植民地支配との関連から戦争を見直す。
授業の復習(30分)
第7週

7 面接/Face-to-face

90 分/min
米騒動と社会事業 
◇1918年の米騒動の実像と,その後に展開される社会事業について,具体的な政策とそれを支えた論理について考える。
授業の復習(30分)
第8週

8 面接/Face-to-face

90 分/min
巨大都市と下層社会 
◇近代都市に形成された下層社会(スラムや木賃宿街など)に対する眼差しを通して,排除と包摂の諸相について考える。
授業の復習(30分)
第9週

9 面接/Face-to-face

90 分/min
デモクラシーと社会運動 
◇大正デモクラシー期に,社会の矛盾に対して声を上げた,女性,被差別部落民などの具体的な要求と成果を考える。
授業の復習(30分)
第10週

10 面接/Face-to-face

90 分/min
博覧会と博物館 
◇殖産興業政策を掲げて開催された近代の博覧会後に重要視された文化財や博物館が,帝国日本の思想的な基盤を形成することに役立った面などを考える。
授業の復習(30分)
第11週

11 面接/Face-to-face

90 分/min
学問・文化・思想 
◇近代日本に登場した「民間学」という学問領域について,官学アカデミズムに対抗して展開された具体的な思想について考える。
授業の復習(30分)
第12週

12 面接/Face-to-face

90 分/min
戦後社会と民主主義 
◇かつて政治学者丸山眞男が命名した「戦後民主主義」の意味について,アジア・太平洋戦争の過程を通して考える。
授業の復習(30分)
第13週

13 面接/Face-to-face

90 分/min
世間という装置 
◇ヨーロッパ諸学から大いに影響をうけて日本に移入された社会史をめぐって登場した「世間」について考える。
授業の復習(30分)
第14週

14 オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)

90 分/min
グローバルヒストリーと国民国家/レポートについて 
◇近年,研究が進化しているグローバルヒストリーについて,歴史総合などの視点から整理し,その意義を考える。 
◇これまでの授業内容を再度確認し,最終講義日に実施する最終評価(レポート形式)に関する事柄を伝達する。
授業の復習(30分)
第14週

15 面接/Face-to-face

90 分/min
最終評価(レポート形式) 
◇第2講~第13講のなかから,1つのテーマを選定し,各自の意見を述べる最終評価(レポート形式)を実施する。
本講義の振り返り(30分)

<授業実施時間数/Class Hours>

授業実施方法/How to Conduct a Lesson 授業実施時間数/ Class Hours
面接/Face-to-face 1170 分/min
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video) 180 分/min
オンデマンド(授業内課題)/On-demand(assignment in class) 0 分/min
リアルタイム配信/Real-time online 0 分/min
その他/Others 0 分/min
総合計/Total Amount of Class Hours 1350 分/min

基本的に,面接とするが,第1講と第14講はオンデマンド(動画視聴)とする。

アクティブラーニング/Active Learning

課題解決型学習・問題解決型学習/ PBL(Project/Problem Based Learning)

使用システム/System Tools

Panopto

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(クラス参加,グループ作業の成果等)  20%  出席状況や受講態度など 
最終評価(レポート形式)  80%  各テーマについて考究し,自身の見解を明確にできているかどうか 

<テキスト/Textbook>

  テキストはとくに指定しない。授業内で適宜参考文献を提示する。 

 

<参考文献/Reference Book>

第1講のなかで個別に明示する。

<連絡方法 / Contact method>

科目担当者への連絡方法/Contact method from student to instructor

mail

科目担当者からの連絡方法/Contact method from instructor to students

授業時間内

<備考/Remarks>

面接授業を予定しているが,登録者多数等で教室での面接授業が実施できない場合は,遠隔授業に変更することがある。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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