<概要/Course Content Summary>
本講義では1 年を通して,優れた科学技術について他者の関心を喚起し理解を促進するコンテンツ等を学生たちの手で制作, それによって一般市民との科学コミュニケーションを推進すること, あるいはさらに踏み込んで, 実社会課題を抱える機関や人々に科学技術をプレゼンし受容を促すことまでを目標とする. 対象となる科学技術は主に同志社大学内の研究だが, 今年度は新たに「京都賞」を受賞した科学技術も対象の1つとする予定である. 「京都賞」はノーベル賞に比肩するとも評される世界的な賞で, それを受賞した優れた科学技術についても「理解」「翻訳」あるいは「課題解決の提案」に挑んでもらう予定である. 講義では文理混合で複数のチームを結成し, それぞれ自分たちで科学技術を選定し, 学部を超えて議論を展開しながらコンテンツ作成に臨む. 春学期では, まず現役のテレビキャスター,記者,ジャーナリスト,カメラマンなどから「伝える」技法や意味を学ぶ. 並行して科学・技術の保有者にコンタクトをとり情報収集や取材を行う一方で, 伝える対象や解決に取り組むべき社会課題とステークホルダーを選定する. 秋学期は,実際の取材,提案を進めていく. 提案の手法(動画,スライド,冊子など)についても学生たちが決めて制作を行う. 実際のコンテンツ作成, ステークホルダーとの対話を通して,実践的な取材スキル,映像等のコンテンツ制作スキル,コミュニケーションスキルを身につけていく.
<到達目標/Goals,Aims>
京都の伝統産業で培われた技術や現代の最新科学技術を用いた, 実社会課題の解決方法を検討する。京都発の科学技術と実社会課題をマッチングすることで,京都の経済や産業,市民生活の活性化に繋がる新たなる価値が創出される。これを実現するために,当該技術を広く,わかりやすく, 受け入れやすいかたちで発信する提案ができるようになる。
<DO Week期間の初回動画等の配信/The delivery of the first video, etc. during the “DO Week”>
あり/ Deliver the video
・初回授業動画取材・インタビュー実践講座
<授業計画/Schedule>
実施時期 /Week |
授業回/Number of Lesson |
授業実施方法 /How to conduct a Lesson |
授業実施時間数 /Class Hours |
内容/Contents |
授業時間外の学習/Assignments |
第1週 DO Week
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1 |
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)
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90 分/min |
オンデマンド(動画視聴)30分,オンデマンド(授業内課題)60分 教員紹介,科目趣旨説明,1年のスケジュール・成果物について ※授業内課題の内容は,個別説明動画内で別途指示する。 |
リフレクションシート |
4月22日(火)
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2 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
学生自己紹介,PBLとしてのマインドセット |
リフレクションシート,同志社大学・京都賞発の優れた科学技術についての調査 |
4月22日(火)
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3
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面接/Face-to-face
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90 分/min |
チームビルディングとリーダーの決定, チーム分け(学内チーム/京都賞チーム) |
リフレクションシート,京都発/京都賞発の優れた科学技術についての調査 |
5月6日(火)
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4 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
グループワーク(同志社大学発の優れた科学技術の抽出/京都賞の背景調査) |
リフレクションシート,技術保有者の調査・協力依頼,技術保有者への質問事項まとめ |
5月6日(火)
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5
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面接/Face-to-face
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90 分/min |
グループワーク(同志社大学発の優れた科学技術の抽出/京都賞の伝達対象の選定) |
リフレクションシート,技術保有者の調査・協力依頼,技術保有者への質問事項まとめ |
5月20日(火)
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6 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
ゲストスピーカー講義("伝える"技術と最適手段の選定,質疑応答,ディスカッション) |
リフレクションシート,次回グループワークの準備 |
5月20日(火)
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7
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面接/Face-to-face
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90 分/min |
グループワーク(同志社大学発の科学技術の実装先・課題選定/京都賞の伝達対象の選定) |
リフレクションシート,次回グループワークの準備 |
6月3日(火)
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8 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
グループワーク(選定した実装先へのオファー/京都賞の伝達対象への取材) |
リフレクションシート,次回グループワークの準備 |
6月3日(火)
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9 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
グループワーク(実装先・課題の事前調査/京都賞の伝達形式の決定) |
リフレクションシート,次回グループワークの準備
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6月17日(火)
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10 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
担当者講義(提案手法について:映像/プレゼンテーションでの伝え方等) |
リフレクションシート,提案先訪問の準備
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6月17日(火)
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11
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面接/Face-to-face
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90 分/min |
グループワーク(提案手法についてのディスカッション, チーム間ディスカッション) |
リフレクションシート,提案先訪問の準備 |
7月1日(火)
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12 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
学内チーム:実装先への訪問取材 京都賞チーム:受賞研究の理解, サポート研究者の選定・依頼 |
リフレクションシート,次回グループワークの準備 |
7月1日(火)
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13
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面接/Face-to-face
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90 分/min |
学内チーム:実装先への訪問取材 京都賞チーム:受賞研究の理解, サポート研究者の選定・依頼 |
リフレクションシート,次回グループワークの準備 |
7月15日(火)
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14(5講時のみ) |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
グループワーク(提案資料作成) |
リフレクションシート,提案資料のブラッシュアップ |
授業期間終了後/After the Class Period
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15
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オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)
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90 分/min |
オンデマンド(動画視聴)30分,オンデマンド(授業内課題)60分 講義振り返り,今後の進め方 ※授業内課題の内容は,個別説明動画内で別途指示する。 |
リフレクションシート,提案資料のブラッシュアップ |
<授業実施時間数/Class Hours>
授業実施方法/How to Conduct a Lesson |
授業実施時間数/ Class Hours |
面接/Face-to-face |
1170 分/min |
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video) |
180 分/min |
オンデマンド(授業内課題)/On-demand(assignment in class) |
0 分/min |
リアルタイム配信/Real-time online |
0 分/min |
その他/Others |
0 分/min |
総合計/Total Amount of Class Hours |
1350 分/min |
授業計画や日程は変更の可能性がある。
アクティブラーニング/Active Learning
使用システム/System Tools
e-class, Panopto
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)
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30%
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提案資料完成までの準備,取り組みについて評価する
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クラスでの発表など
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30%
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途中経過の発表内容を評価する
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クラスへの貢献度
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20%
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グループやクラス全体への貢献度を評価する
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提出物
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20%
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課題に適切に対応できているかを評価する
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提案資料の作成に向けて他者の意見もよく聞き,かつ能動的で積極的な取り組み態度に重点をおき評価する。
<連絡方法 / Contact method>
科目担当者への連絡方法/Contact method from student to instructor
e-classまたはメール nnoguchi@mail.doshisha.ac.jp及びSA、TAからのLINEなど
科目担当者からの連絡方法/Contact method from instructor to students
e-classまたはメール nnoguchi@mail.doshisha.ac.jp及びSA、TAからのLINEなど
<備考/Remarks>
授業実施方法は,原則として対面とする(テレビ講義システムを含む)が,内容によってはオンライン(リアルタイム・ZOOM)にて行うこともある。対面でのディスカッションに対する意欲のある学生を求める。 担当者連絡先)野口:nnoguchi@mail.doshisha.ac.jp
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