シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2025年度

(月曜日5講時)
面接/Face-to-face

学則第9条の5対象
Article 9-5 of
the Undergraduate Regulations applies

対象外/Not Applicable

ディプロマポリシーとの関連性はこちらを参照/Relationship with Diploma Policy

11433518-001 

△サイエンス・ナウ7-1 (食、健康、科学リテラシー)
Science Now 7-1 -Food,health,scientific literacy-
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

金津 和美 植木 朝子 野口 範子 小林 聡
元村 有希子 益田 勝吉 佐々 義子 末松 誠
西山 渓 末松 広行 山口 夕 吉森 保
宮坂 知宏

<概要/Course Content Summary>

食は健康と深く関わり,健康はその人の生活環境に大きく左右されます。人口が急増する21世紀,食糧の確保が急務ですが,ゲノム編集や遺伝仕組みかえといったバイオテクノロジーに対する人々の懸念にどう応えるかが課題となっています。いっぽう,健康に関するさまざまな情報があふれ,真偽を見極めることが難しくなっています。本講義では「食・健康・環境」という身近なテーマについて各界の専門家から現状を学ぶとともに,社会と科学をつなぐサイエンスコミュニケーションの可能性について深く掘り下げます。

<到達目標/Goals,Aims>

食料安全保障について学び,環境と人類の共生について考えを深める。健康に関わる情報を適切に選び取る科学リテラシーの重要性を認識し,社会と科学をつなぐサイエンスコミュニケーションの役割を再認識する。

<DO Week期間の初回動画等の配信/The delivery of the first video, etc. during the “DO Week”>

あり/ Deliver the video
・第一回 Do week


<授業計画/Schedule>

実施時期
/Week
授業回/Number of Lesson 授業実施方法
/How to conduct a Lesson
授業実施時間数
/Class Hours
内容/Contents
授業時間外の学習/Assignments
第1週 DO Week

オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)

90 分/min
「安心・安全のための科学リテラシー」 
本講義の狙いを解説し,各回の講師について紹介します。(元村有希子)
テーマについて予習2時間,復習2時間
第2週

面接/Face-to-face

90 分/min
「医療課題の克服」 
医学研究は,病気を治し,健康を維持し,長寿を実現してきました。近年,日本の研究力の低下が指摘されますが,これまでの研究で得られた膨大なデータを活用する「データシェアリング」による貢献も期待されています。高齢化も,見方を変えれば世界共通の課題に最前線で取り組んでいると言えるでしょう。講義では,医学研究がどのように行われているかを紹介しつつ,成果を医療課題の解決に役立てる方策を皆さんと考えます。(慶應義塾大学・末松誠)
テーマについて予習2時間,復習2時間
第3週

面接/Face-to-face

90 分/min
「日本人の自然・環境観」 
かつての日本人は,食や健康,環境についてどのように考えていたのでしょうか。本講義では,古典文学の世界から上記の問題を取り上げ,現在の課題解決のために,前近代の価値観から学び得ることがないか,その可能性を探りたいと思います。(植木朝子)
テーマについて予習2時間,復習2時間
第4週

面接/Face-to-face

90 分/min
「若者の政治参画と科学リテラシー」 
科学リテラシーに関するテーマの一環として,若者の科学技術に関する政治的意思決定への参加を取り上げます。まず,認識論という知識に関わる哲学の議論を下敷きにしながら,社会の中にある若者への偏見を考え,「なぜ若者の意見は知識とみなされないのか?」を議論します。そうした偏見があるなかで若者がどのように科学技術に関する政治に知的な貢献ができるかについて,いくつかの事例を取り上げながら考えます。(開智国際大学・西山渓)
テーマについて予習2時間,復習2時間
第5週

面接/Face-to-face

90 分/min
「激動する世界で日本がとるべき道~食料と環境を例として~」 
「安全保障」という言葉は主に軍事で使われますが,食糧にも安全保障があります。ロシアによるウクライナ侵攻など国際的な緊張が穀物価格を押し上げ,人々の飢餓を招きます。食べ物があふれる日本も食糧の多くを輸入しており,自給率の改善が急務です。官僚として農政に長く携わり首相官邸でも働いた経験を基に,食をめぐる日本の現状と世界への貢献について考えます。(東京農業大学・末松広行)
テーマについて予習2時間,復習2時間
第6週

面接/Face-to-face

90 分/min
「アルツハイマー病をめぐるうわさ」 
日本中を巻き込んだアルツハイマー病に関するデマを検証してみた。(日本大学・宮坂知宏)
テーマについて予習2時間,復習2時間
第7週

面接/Face-to-face

90 分/min
「がんという病」 
がんは日本人の死因のトップを占めています。「2人に1人が生涯に一度はがんになり,3人に1人はがんで死ぬ」と言われています。なぜ,がんが増えているのでしょう? がんはどのように発生するのでしょう? がん治療の未来は? がん研究の最先端を紹介し,がんを幾重にも防ぐ制御システムを備えた人体の不思議についても解説します。(小林聡)
テーマについて予習2時間,復習2時間
第8週

面接/Face-to-face

90 分/min
「公害と文学——『苦海浄土』を読む」 
科学の言語と文学の言葉はどのように違うのでしょうか。石牟礼道子の『苦海浄土』は,四大公害病の一つ「水俣病」の患者たちの苦悩に寄り添い,被害の実態を訴えた大作です。水俣の問題を現代社会の縮図と位置付けた石牟礼が,それを語るのになぜ文学の言葉を求めたのか,文学としてしか語りえないものがあるとすれば,それは何なのかを考えてみたいと思います。(金津和美)
テーマについて予習2時間,復習2時間
第9週

面接/Face-to-face

90 分/min
「ミナマタと原発:環境問題の視点から問う医学・科学の貢献と倫理」 
医学,公衆衛生,科学は様々な環境問題にまだ充分活かされていない。何がその貢献を妨げているのか,どのようにすればそのフローを作れるのか。水俣病と原発を例にこのことを探る。(環境ジャーナリスト・アイリーン美緒子スミス)
テーマについて予習2時間,復習2時間
第10週

10 面接/Face-to-face

90 分/min
「ライフサイエンスリテラシー」① 
なぜ生命科学のリテラシーが一般の人にも必要なのか,どうすればリテラシーを上げられるかを,私の研究対象である細胞や細胞の機能であるオートファジーを例にとって議論したい。(大阪大学・吉森保) 
テーマについて予習2時間,復習2時間
第11週

11 面接/Face-to-face

90 分/min
「ライフサイエンスリテラシー」② 
なぜ生命科学のリテラシーが一般の人にも必要なのか,どうすればリテラシーを上げられるかを,私の研究対象である細胞や細胞の機能であるオートファジーを例にとって議論したい。(大阪大学・吉森保) 
テーマについて予習2時間,復習2時間
第12週

12 面接/Face-to-face

90 分/min
「『おいしい』を科学する」 
ヒトの生命活動には食事は欠かせないものであり,おいしい食事は人々を幸福にしてくれます。本講義では,食品の味(味覚)や香り(嗅覚)成分は,口腔・鼻腔内でどのように受容されているのか,さらに味や香り成分の刺激により生体内ではどのような応答が生じているのかについて学びます。そして最後に「我々は,なぜ物を食べ,呼吸をするのか」について考えたいと思います。(大阪大学・益田勝吉) 
テーマについて予習2時間,復習2時間
第13週

13 面接/Face-to-face

90 分/min
「品種改良とバイオテクノロジー」 
バイオテクノロジーの発展とともに様々な新しい食品が作り出されています。でも,そもそも私たちが食べている農畜水産物はどのように作られてきたのか知っていますか?またバイオテクノロジーとはどのように関係しているのでしょうか?品種改良の歴史を学び,新しい食品への対応を一緒に考えましょう。(大阪公立大学 山口夕)
テーマについて予習2時間,復習2時間
第14週

14 面接/Face-to-face

90 分/min
「食をめぐるリスクコミュニケーション」 
リスクコミュニケーションはリスク分析を構成する3要素の中のひとつであり,科学の不確かさや先端技術が持つリスクについて対話することを指します。本講義では食品に関連するリスクを中心に,多様なステークホルダー(産官学消,消は消費者)を想定したコミュニケーションについて解説します。(くらしとバイオ21・佐々義子)
テーマについて予習2時間,復習2時間
授業期間終了後/After the Class Period

15 オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)

90 分/min
「研究で新規性を出す」 
(新潟医療福祉大学 石浦章一)
学習してきたことの総括4時間

<授業実施時間数/Class Hours>

授業実施方法/How to Conduct a Lesson 授業実施時間数/ Class Hours
面接/Face-to-face 1170 分/min
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video) 180 分/min
オンデマンド(授業内課題)/On-demand(assignment in class) 0 分/min
リアルタイム配信/Real-time online 0 分/min
その他/Others 0 分/min
総合計/Total Amount of Class Hours 1350 分/min

外部講師の予定により,順番や内容に変更が生じることがあります。

アクティブラーニング/Active Learning

使用システム/System Tools

e-class, Teams, Panopto

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  50%  授業中の参加態度,講師への質問などを評価のポイントとする 
小レポート  50%  毎回,小レポートを提出してもらいます 

<連絡方法 / Contact method>

科目担当者への連絡方法/Contact method from student to instructor

eメール 元村有希子 ymotomur@mail.doshisha.ac.jp

科目担当者からの連絡方法/Contact method from instructor to students

e-lass での告知、個別メール

<備考/Remarks>

元村有希子 ymotomur@mail.doshisha.ac.jp 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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