<概要/Course Content Summary>
現在の原子力利用につながる科学史中心に講義する。「原子力発電に直接関連する科学史および現代における問題についての議論」を後藤が,また,「原子力につながる物質の歴史および計測の歴史」を蜂谷が担当し,柴田は,「地球におけるエネルギーの起源である太陽の多面性」,原子力を通して,科学史的な遡りも含め,歴史的な背景をまえながら,エネルギーが社会のなかでの多様な側面を持っていることを紹介していく。
<到達目標/Goals,Aims>
科学技術のあり方が,社会的文脈によって強く規定されていることを理解できるようになること。事例を通じて具体的に理解することで,他の事例にも応用して考えられるようになることが望ましい。
<DO Week期間の初回動画等の配信/The delivery of the first video, etc. during the “DO Week”>
あり/ Deliver the video
・サイエンスナウ4_1
<授業計画/Schedule>
実施時期 /Week |
授業回/Number of Lesson |
授業実施方法 /How to conduct a Lesson |
授業実施時間数 /Class Hours |
内容/Contents |
授業時間外の学習/Assignments |
第1週 DO Week
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1 |
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)
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90 分/min |
「放射線の発見」19世紀後半の放射線の発見およびそこに至る歴史について学ぶ。(担当 後藤) |
テーマについて予習2時間,復習2時間 |
第2週
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2 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「核分裂の発見」20世紀前半の物理学の発展と,核分裂の仕組みについて学ぶ。(担当 後藤) |
テーマについて予習2時間,復習2時間
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第3週
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3 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「原子力爆弾」 核分裂発見後の原爆開発と,そこでの科学者の葛藤について学ぶ(担当 後藤) |
テーマについて予習2時間,復習2時間 |
第4週
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4 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「原子力発電」 世界で稼働している原子力発電の開発の歴史と仕組みについて学ぶ。(担当 後藤) |
テーマについて予習2時間,復習2時間 |
第5週
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5 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「高レベル放射性廃棄物」 原発の最終廃棄物の処分計画および燃料サイクルについて学ぶ。(担当 後藤) |
テーマについて予習2時間,復習2時間 |
第6週
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6 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「気候変動・エネルギー対策と展望」 気候変動問題は,人類史上最大の課題とも言われる。科学の問題でありながら,政治・経済・産業技術・市民社会における変革が求められ,対応策は多分野にまたがる。解決手段については,異なる見解も存在する。これからの気候変動やエネルギー対策は,どのような情報に基づき,どのような視点で取り組む必要があるのか。最新の科学と世界及び日本の動向を踏まえながら,これからの脱炭素化の実現に向けた道を展望する。(平田) |
テーマについて予習2時間,復習2時間 |
第7週
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7 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「将来の原子力の在り方」 福島事故について事故と今後の展望,さらに将来に向けた原子力開発の取り組みについて学ぶ。(担当 後藤) |
テーマについて予習2時間,復習2時間 |
第8週
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8 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「恒星のエネルギー源」 太陽(恒星)は水素がヘリウムに変わる核融合の際に解放されるエネルギーによって光っている。そのしくみと応用について学ぶ。(担当 後藤・ゲストスピーカ)
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テーマについて予習2時間,復習2時間 |
第9週
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9 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
太陽は地球生命の母と言えるが,太陽面爆発(フレア)が起きると大量の放射線を放出する危険な天体である。そのような太陽の負の側面について学ぶ。(担当 後藤・ゲストスピーカ) |
テーマについて予習2時間,復習2時間 |
第10週
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10 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「「光とは何か」の歴史」電気現象の物理がどのように電磁波としての光をとらえるようになったかを学ぶ(担当 蜂谷) |
テーマについて予習2時間,復習2時間 |
第11週
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11 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「「分子と熱とは何か」の歴史」原子論と熱の理論とのせめぎ合いの歴史を学ぶ(担当 蜂谷) |
テーマについて予習2時間,復習2時間 |
第12週
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12 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「「原子モデルと量子力学」の歴史」原子がどんな構造かを記述する理論がどのようにできたかを学ぶ。(担当 蜂谷) |
テーマについて予習2時間,復習2時間 |
第13週
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13 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「「原子核の構造と実験装置」の歴史」より基本的な粒子を求めて粒子加速器の開発が進められた歴史を学ぶ。(担当 蜂谷) |
テーマについて予習2時間,復習2時間 |
第14週
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14 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「「固体の中の電子の物理」の歴史」原子構造の研究からはじまり社会に広く応用される固体物理へと至った流れを学ぶ。(担当 蜂谷) |
テーマについて予習2時間,復習2時間 |
授業期間終了後/After the Class Period
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15 |
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)
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90 分/min |
総括(担当 後藤) |
毎回のレポートと授業内容を読み直し,知識を確認する(復習4時間) |
<授業実施時間数/Class Hours>
授業実施方法/How to Conduct a Lesson |
授業実施時間数/ Class Hours |
面接/Face-to-face |
1170 分/min |
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video) |
180 分/min |
オンデマンド(授業内課題)/On-demand(assignment in class) |
0 分/min |
リアルタイム配信/Real-time online |
0 分/min |
その他/Others |
0 分/min |
総合計/Total Amount of Class Hours |
1350 分/min |
受講者と相談の結果,授業計画を変更する可能性がある。
アクティブラーニング/Active Learning
使用システム/System Tools
e-class
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)
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50%
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欠席が4回以上になった者には単位を認定しない。また最終回の授業評価レポートを提出しない者には単位を認定しない(最終回をどうしても欠席するものは,事前に相談すること)。
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小レポート
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50%
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毎回講義の終盤に時間をとって,A5一枚程度のレポートを作成する。レポートを3~0点で評価し,その合計点で成績評価を行う。期末レポートは実施しない。
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レポートは自由記述とする。 短いレポートなので,形式(序論⇒議論⇒結論,等)は問わない。 「授業の内容全体を踏まえているか」,「自分の頭で捉えなおせているか」,「左の2点を言葉で表現できているか」を問うものとする。
<連絡方法 / Contact method>
科目担当者への連絡方法/Contact method from student to instructor
e-classで行う。
科目担当者からの連絡方法/Contact method from instructor to students
e-classで行う。
<備考/Remarks>
担当教員へは,生命医科学部事務室もしくは教務センターを通じて連絡を取ること。 対面授業を行う。担当教員からの連絡手段は,e-classで行う。学生からの担当教員への連絡手段もe-classにて行うこととする。
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