<概要/Course Content Summary>
科学をめぐる社会課題に関するミニディベートを通して,サイエンスコミュニケーションに必要な心構えや,ファシリテーション技術を獲得することを目指します。メディア系の外部講師を招き,さまざまな表現の手法を実践的に学びます。班に分かれてのディベートやプレゼンテーションなどが中心です。グループワークと発表が主となるので,場合によっては受講者数を限定します。また,外部講師の都合により順番や内容が変更されることがあります。 キーワード:ディベート,プレゼンテーション,アクティブラーニング
<到達目標/Goals,Aims>
伝えたい内容や思いが相手に伝わる,効果的なコミュニケーションスキルの習得を目指します。
<DO Week期間の初回動画等の配信/The delivery of the first video, etc. during the “DO Week”>
あり/ Deliver the video
・第一回 Do week
<授業計画/Schedule>
実施時期 /Week |
授業回/Number of Lesson |
授業実施方法 /How to conduct a Lesson |
授業実施時間数 /Class Hours |
内容/Contents |
授業時間外の学習/Assignments |
第1週 DO Week
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1 |
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)
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90 分/min |
サイエンスコミュニケーションとは,異なる考え方や文化的背景を超えて人と人とが科学を共有するための営みです。自分が伝えたいことを,相手に「伝わる」形で受け渡す,アウトリーチの心得を解説します。(元村有希子) |
予習2時間,復習2時間 |
第2週
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2 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「民放テレビの科学の伝え方」 ”科学を伝える”と一口に言っても,伝える相手の年齢,職業,科学への関心度…ターゲットの属性によって,最適な伝え方は全く異なるものです。そんな中で,良くも悪くも最も幅広いターゲットを想定した伝え方を模索し続けてきたのが,民放テレビです。講義では,その伝え方の特徴から長所・短所まで学び,今後のより良いアイデアを一緒に考えましょう。(桝太一) |
予習2時間,復習2時間 |
第3週
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3 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「ディベート」基礎編 この回では,ディベートの基礎を学びます。まず,論点整理や反論構築などの基本スキルを習得した後,「給食か弁当か」などの身近な話題で即興ディベートを行います。2~3人のグループに分かれ,1組10分程度のディベートを実施。発表者以外の受講生も聴衆として参加します。(和久剛)
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予習2時間,復習2時間 |
第4週
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4 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「ディベート」実践編① 基礎的な知識に基づき,ディベートの実践を試みます。ディベートの流れや,「事実の取り扱い」の注意事項を踏まえ,生命倫理など科学に関わる課題について必要な背景知識を学びます。その上で班分け,具体的なテーマ決めを行います。(三田雄一郎) |
予習2時間,復習2時間 |
第5週
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5 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「ディベート」実践編② 前回の講義で決めたテーマについてディベートに挑戦します。ディベートでは討論の内容と同じくらい,司会・タイムキーパー・判定が重要です。どんな意見が交わされているのか,主張をしっかりと聞いて判断する「聞く能力」が求められます。講義では,ディベートに直接参加していない班の受講生にも司会などの役割を担ってもらいます。(三田雄一郎) |
予習2時間,復習2時間 |
第6週
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6 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「科学をビジュアライズする」 科学をイラストや図式などのビジュアルに変換するための工程についてお話しします。ターゲットや目的に沿ったビジュアル化を行うために必要な情報整理,アイディア,方法について考えます。(京都大学・高宮ミンディ) |
予習2時間,復習2時間 |
第7週
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7 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「わたしの見方,他人の見方」① パレイドリア(だまし絵など)やアニマシー(生物性)といった,知覚情報に関連する画像や作品(例: 写真,絵画,映像)を見ながら,さまざまな解釈のちがいや共通点について班ごとに議論します。錯覚が起こる背景や要因(文化的背景,個人的体験,認知の仕組みなど)を多角的に検討し,知覚の多様性について考えてもらいます。(西川恵三)
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予習2時間,プレゼンテーションの準備2時間 |
第8週
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8 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「わたしの見方,他人の見方」② 前回の授業に基づくプレゼンテーション。各班が探索した教材の特徴と,それに基づいた議論の成果を発表してもらいます。他の班の発表に対して質問を投げかけたり意見を交換することで,異なる背景や視点が解釈に与える影響について理解が深まります。(西川恵三) |
予習2時間,復習2時間 |
第9週
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9 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「市民を巻き込み社会を変える」 社会課題を解決するには,企業の自助努力や政府の旗振りに加えて,生活者の協力が不可欠です。アブラヤシ農園が急拡大し野生動物の生存が脅かされているボルネオ島での実践,プラスチックごみによる汚染が深刻化する海洋の環境保全に向けた挑戦についてお話しします。(サラヤ・代島裕世) |
予習2時間,復習2時間 |
第10週
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10 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「話し言葉で情報を正確に伝える」 肉声による情報伝達は,人の心に直接訴える有効な方法ですが,その口調や声音,言葉の選び方で伝わり方が大きく異なるという難しさもあります。話し方,内容の組み立て方,伝えるための準備など,現役のアナウンサーが日ごろ心がけていることをお話しします。(毎日放送・古川圭子) |
予習2時間,復習2時間 |
第11週
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11 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「記者会見に挑戦」① 研究に関する成果を社会に伝える際,プレスリリースを作成し,記者会見を開いてさまざまな質問に答えるのが普通です。発表を通して情報の正確な伝え方とわかりやすい表現のバランスを学びます。(高橋美帆) |
予習2時間,発表のための準備2時間 |
第12週
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12 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「記者会見に挑戦」② 前回講義に続き,班に分かれて発表内容を検討します。班は文系学部と理系学部学生が混在する編成とし,さまざまな視点でわかりやすい伝え方について考えます。可能な限り,全員が発表できるよう機会を設けます。(角田伸人,高橋美帆) |
予習2時間,復習2時間 |
第13週
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13 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「記者会見に挑戦」③ 前回講義に続き,班に分かれて発表内容を検討します。班は文系学部と理系学部学生が混在する編成とし,さまざまな視点でわかりやすい伝え方について考えます。可能な限り,全員が発表できるよう機会を設けます。(角田伸人)
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予習2時間,復習2時間 |
第14週
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14 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「写真を使って『当たり前』を疑う」(近畿大学・村松秀) |
予習2時間,復習2時間 |
授業期間終了後/After the Class Period
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15 |
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)
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90 分/min |
講義の振り返り(元村有希子,村松秀) |
予習2時間,復習2時間 |
<授業実施時間数/Class Hours>
授業実施方法/How to Conduct a Lesson |
授業実施時間数/ Class Hours |
面接/Face-to-face |
1170 分/min |
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video) |
180 分/min |
オンデマンド(授業内課題)/On-demand(assignment in class) |
0 分/min |
リアルタイム配信/Real-time online |
0 分/min |
その他/Others |
0 分/min |
総合計/Total Amount of Class Hours |
1350 分/min |
上記の計画は予定であり,外部講師の都合により変更がありうる。
アクティブラーニング/Active Learning
使用システム/System Tools
e-class, Teams, Panopto
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)
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50%
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授業の目的を理解し,積極的に参加していること。
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実習並びにグループワークでの成果で評価する
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50%
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授業の目的を理解し,実践できること。
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授業中の発言や実習成果
<参考文献/Reference Book>
<連絡方法 / Contact method>
科目担当者への連絡方法/Contact method from student to instructor
元村有希子 ymotomur@mail.doshisha.ac.jp
科目担当者からの連絡方法/Contact method from instructor to students
e-class経由のメール、お知らせ
<備考/Remarks>
担当教員の連絡先 元村有希子 ymotomur@mail.doshisha.ac.jp
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