シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2024年度

(水曜日2講時)
面接/Face-to-face

学則第9条の5対象
Article 9-5 of
the Undergraduate Regulations applies

対象外/Not Applicable

16604047-106 

△複合領域科目2-106 (自然と人間の共生を考える──ミツバチから学ぶSDGs)
Integrated Studies 2-106 -Exploring the Symbiosis between Nature and Humans: Learning SDGs from Honeybees-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  和田 喜彦 和泉 真澄 金津 和美

<概要/Course Content Summary>

 本科目は,「共生」をキーワードとして持続可能な地域社会を考え,また,持続可能な地域創造に自らが参画していくうえで有益な知見と体験を得ることを目的に,複数の領域の専門家により実施するものである。本科目では,自然界の構成要素間の「共生」,人間と自然との「共生」に加えて,階級やジェンダーなど制度や心の中にある境界線(壁)を越えて共創,共働していくことを模索していく。 
 まず,ポリネーター(送粉者・授粉者)として人類に益をもたらす昆虫であり環境指標生物と言われるミツバチに着目する。しかし,ミツバチはミツバチだけで生存しているわけではなく,周囲の蜜源植物,土壌とそこに棲む微生物,清潔な水などとの相互依存の「共生」関係を築くことによって生きている。したがって,本科目では,生態系の構成要素の間の豊かな関係性を注視するホーリスティックな視点を持ちながら,樹木・草花,土壌とミツバチと人間や社会との相互依存関係を探究し,知見の応用可能性を模索する。 
 都市養蜂は,地域コミュニティを再構築し,関わる人々の意識や行動変容をもたらす可能性を有している。本科目は実際に学生に都市養蜂と蜜源植物のお世話を体験してもらい,五感による気づきから「共生」を考える機会とする。そのため,本科目は実習と講義の両方から構成される。生態学的特徴,環境文学,エコロジー経済学,ミツバチを通じた人類の歴史や哲学,神学など,多様なアプローチからSDGsを考えることのできる科目とする。

<到達目標/Goals,Aims>

 履修生が,ミツバチと蜜源植物について学び,ミツバチと植物のお世話をすることを通じて,SDGsを実現するための主体となることを自覚し,実際にSDGs達成のための行動を企画立案し,行動に移すことができるようになる。

<DO Week期間の初回動画等の配信/The delivery of the first video, etc. during the “DO Week”>

あり/ Deliver the video

URLは各学期のDO Week開始日までに公開されます。The URL will be available by the day before the start of the DO Week of each semester.


<授業計画/Schedule>

実施時期
/Week
授業回/Number of Lesson 授業実施方法
/How to conduct a Lesson
授業実施時間数
/Class Hours
内容/Contents
授業時間外の学習/Assignments
第1週 DO Week

1  
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)

90 分/min
動画配信 教員,ボランティア,TA/SAの紹介。科目の目的・概要,運営方法,作業の留意点等の説明(和田)。 
ミツバチの生態,養蜂の技法,採蜜の方法など基本中の基本についての解説(内藤氏)。 
現場での作業風景を視聴してもらう。 
動画の振り返り,参照文献を読む
第2週

2  10月2日 面接/Face-to-face

90 分/min
【実習】留意点の再確認,巣礎(すそ)の管理,貯蜜確認 
【講義】学生による自己紹介,動機の説明。 
動画に対する質疑応答。
実習と講義の振り返り,参照文献を読む
第3週

3  10月9日 面接/Face-to-face

90 分/min
【実習】巣礎の管理,産卵の確認 
【講義】環境文学(1)(金津)
実習と講義の振り返り,参照文献を読む
第4週

4  10月16日 面接/Face-to-face

90 分/min
【実習】天敵対策,採蜜 
【講義】環境文学(2)(金津)
実習と講義の振り返り,参照文献を読む
第5週

5  10月23日 面接/Face-to-face

90 分/min
【実習】女王バチと産卵の確認 
【講義】蜜源植物をいける(生け花セラピスト浅井清美氏)
実習と講義の振り返り,参照文献を読む
第6週

6  10月30日 面接/Face-to-face

90 分/min
【実習】蜂蜜の瓶詰 
【講義】環境文学(3)(金津)
実習と講義の振り返り,参照文献を読む
第7週

7  11月 6日 面接/Face-to-face

90 分/min
【実習】冬支度,砂糖水補給 
【講義】エコロジー経済(1)(和田)
実習と講義の振り返り,参照文献を読む
第8週

8  11月13日  面接/Face-to-face

90 分/min
【実習】巣礎の管理:女王と働きバチ,砂糖水補給 
【講義】ゲストスピーカー(蜜匠はちみつマイスターの講義予定)
実習と講義の振り返り,参照文献を読む
第9週

9  11月20日 面接/Face-to-face

90 分/min
【実習】蜜蝋の保存,砂糖水補給 
【実習】蜜蝋(ミツロウ)キャンドル作りに挑戦 時間があればエコロジー経済(2)(和田)
実習と講義の振り返り,参照文献を読む
第10週

10  12月4日 面接/Face-to-face

90 分/min
【実習】砂糖水補給,蜜源植物の管理 
【講義】「移動」から考える人と自然(1)(和泉)
実習と講義の振り返り,参照文献を読む
第11週

11  12月11日 
面接/Face-to-face

90 分/min
【実習】砂糖水補給,蜜源植物の管理 
【講義】「移動」から考える人と自然(2)(和泉)
実習と講義の振り返り,参照文献を読む
第12週

12  12月18日 面接/Face-to-face

90 分/min
【実習】砂糖水補給,蜜源植物の管理 
【講義】学生同士の小グループによるディスカッション(1)
実習と講義の振り返り,参照文献を読む
第13週

13  1月 8日  面接/Face-to-face

90 分/min
【実習】砂糖水補給,蜜源植物の管理 
【講義】学生同士の小グループによるディスカッション(2)
実習と講義の振り返り,参照文献を読む
第14週

14   1月15日  面接/Face-to-face

90 分/min
【実習】砂糖水補給 
【講義】学生によるプレゼンテーション 
実習と講義の振り返り,参照文献を読む
授業期間終了後/After the Class Period

15 オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)

90 分/min
動画配信 全体の振り返り
講義動画の振り返り,参照文献を読む

<授業実施時間数/Class Hours>

授業実施方法/How to Conduct a Lesson 授業実施時間数/ Class Hours
面接/Face-to-face 1170 分/min
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video) 180 分/min
オンデマンド(授業内課題)/On-demand(assignment in class) 0 分/min
リアルタイム配信/Real-time online 0 分/min
その他/Others 0 分/min
総合計/Total Amount of Class Hours 1350 分/min

 初回はDO Weekです。各自動画を注意深く視聴してください。2回目以降は毎回講義室に集合してください。出席確認し,防護服を着用した後に屋上に移動し,実習を行います。その後講義室に戻り講義を行います。天候,ミツバチの健康状態,ゲストスピーカーの都合などにより実習・講義計画が変更になる場合があります。

アクティブラーニング/Active Learning

発見学習 / Discovery Learning, 体験学習 / Experiential Learning, 調査学習 / Research Based Learning, ディスカッション / Discussion, プレゼンテーション / Presentation, 実習 / Practical Training

使用システム/System Tools

e-class, Panopto, YouTube

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(クラス参加,グループ作業の成果等)  60%  積極的な学習態度を評価します。 
(4%×15回=60%) 
期末レポート  40%  期末レポートの詳細は後日授業中またはe-classにてお知らせします。なお,期末レポートの執筆を助けるために,12回目,13回目にはディスカッションを行い,14回目には各学生によるプレゼンテーションをしていただく予定です。 

 講義,実習への積極的参加は重要です。

<テキスト/Textbook>

特に使用しない

<参考文献/Reference Book>

ルーシー・M. ロング (著), 大山晶(訳)   『ハチミツの歴史-「食」の図書館-』(原書房、2017年)ISBN:4562054115 
 

NPO法人 ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議(JEPA)(著)  『新農薬ネオニコチノイドが脅かすミツバチ・生態系・人間』2012年改訂版 (2012年)http://kokumin-kaigi.org/wp-content/uploads/2011/03/Neonicotinoid2012-11.pdf 
 

デイヴ・グールソン(著),藤原多伽夫(訳)  『サイレント・アース-昆虫たちの「沈黙の春」-』(NHK出版、2022年)ISBN:9784140819104 
 

久志冨士男(著),水野玲子(著)  『虫がいない 鳥がいない』(高文研、2012年)ISBN:4874985009 
 

水野玲子 (著),ダイオキシン環境ホルモン対策国民会議 (監修)  『知らずに食べていませんか? ネオニコチノイド』増補改訂版 (高文研、2018年)ISBN:4874986617 
 

真山仁(著)  『黙示』(新潮文庫、2015年)ISBN:4101390525 
 

 ※ なお,教材や参照文献等は,学期中に配布または,e-classにアップすることがあります。

<連絡方法 / Contact method>

科目担当者への連絡方法/Contact method from student to instructor

e-classのメッセージシステムから連絡してください。e-classが使えない場合には,メールを送付してください。

科目担当者からの連絡方法/Contact method from instructor to students

原則、e-classのメッセージシステムから連絡したいと思います。

<備考/Remarks>

養蜂着や革製手袋など,養蜂実習の安全を確保するために必要な用具は各自で用意していただきます。必要なものや入手方法については第1回目のDO Week動画の中で指示します。第2回目からは必ず養蜂着等の防護服を持参してください。なお,防護服を着用したとしてもスカートや短パンでの参加は不可です。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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