シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2024年度

(月曜日6講時)
面接/Face-to-face

学則第9条の5対象
Article 9-5 of
the Undergraduate Regulations applies

対象外/Not Applicable

ディプロマポリシーとの関連性はこちらを参照/Relationship with Diploma Policy

16604045-099 

△複合領域科目2-99 (ダイバーシティ社会における障がい学生支援を考える-アクセシビリティ支援の理論と実践-)
Integrated Studies 2-99 -How should we support challenged students in a diverse society ?- Theory and practice of accessibility support --
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

松川 真美 日下部 隆則 土橋 恵美子 梶山 玉香
中瀬 浩一 河西 正博

<概要/Course Content Summary>

 本学における障がい者との関わりは,新島襄の志に共感して同志社英学校設立に貢献した山本覚馬(視覚と肢体不自由の重複障がい)に遡る。その後も,新島の「人一人ハ大切ナリ」の言葉を体現するべく,ヘレンケラーの来学や全国初の点字入試実施など,連綿とその理念が受け継がれ,2000 年には国内の高等教育機関における障がい学生支援の嚆矢となる「障がい学生支援制度」を発足させた。本学では,この制度を通した「支援する/支援される」という枠組みの中で,学生同士が互いに切磋琢磨しあって,自律的に成長できることを期待し,「もれなくすべての学生に学びの機会をわたらせること」を目指してきた。 
 そのような中,2016年の障害者差別解消法が施行され,障がい者を取り巻く社会が大きく変化したと同時に,高等教育機関における障がい学生への「支援」のあり方も大きく変容することとなった。同法により,「もれなくすべての学生に学びの機会をわたらせること」は,もはや「目指すべきこと」ではなく,組織の責務としての「学びの権利保障(アクセシビリティの保障)」へと転換した。 
 本講では,このような本学のあゆみと国内における障がい者支援の歴史や社会的背景を踏まえ,障がい者/学生自身,およびそれを取り巻く人と環境を「ダイバーシティ(多様性)」の視点で包括的に捉え,「組織の責務としての学びの権利保障」と,「教育機関として担うべき支援のあり方」について受講生同士が共に意見交換をしながら考察する機会とする。 
 なお,本講ではグループディスカッションによる気づきの交換や学び合いを重視するので,授業への出席はもとより,積極的な授業への参加を受講資格とする。 

<到達目標/Goals,Aims>

・障がい者/学生自身,およびそれを取り巻く人と環境を「ダイバーシティ(多様性)」の視点で包括的に捉え,その現状と課題を理解できるようになる。 
・障害者差別解消法に依拠し,障がい者の権利保障としての「合理的配慮」,および高等教育機関における「アクセシビリティ支援」の内容を理解し,そのあり方を考察できるようになる。 
・主体的な学びを起点として,多様な他者・社会に対して包括的に課題解決に向かう姿勢を持つことができるようになる。

<DO Week期間の初回動画等の配信/The delivery of the first video, etc. during the “DO Week”>

あり/ Deliver the video
・第一回オンデマンド講義
・字幕の表示・非表示について
・第十五回オンデマンド講義

備考:この授業の動画には、字幕がついています。字幕を非表示にする方法は、「字幕の表示・非表示について」のリンクからファイルをごらんください。

<授業計画/Schedule>

実施時期
/Week
授業回/Number of Lesson 授業実施方法
/How to conduct a Lesson
授業実施時間数
/Class Hours
内容/Contents
授業時間外の学習/Assignments
第1週 DO Week

1 オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)

90 分/min
ガイダンス/本学のあゆみ
シラバスをよく読んで,講義全体の過程を把握しておく。  
新聞記事やテレビ番組等から,ダイバーシティの概念について調べておく。
第2週

2 面接/Face-to-face

90 分/min
障がいとは何か/合理的配慮とは何か
新聞記事やテレビ番組等から障がいと合理的配慮について調べておく。
第3週

3 面接/Face-to-face

90 分/min
障がい者の権利保障と法整備
新聞記事やテレビ番組等から障害者差別解消法と関連する法律の考え方について調べておく。
第4週

4 面接/Face-to-face

90 分/min
日本の高等教育機関における障がい学生支援
新聞記事やテレビ番組等から高等教育機関における障がい学生支援について調べておく。
第5週

5 面接/Face-to-face

90 分/min
障がい者スポーツにおける「障がい」を考える
新聞記事やテレビ番組等から障がいとスポーツについて調べておく。
第6週

6 面接/Face-to-face

90 分/min
合理的配慮を考える①:聴覚障がい体験と支援    
新聞記事やテレビ番組等から聴覚障がいと合理的配慮について調べておく。
第7週

7 面接/Face-to-face

90 分/min
合理的配慮を考える②:視覚障がい体験と支援
新聞記事やテレビ番組等から視覚障がいと合理的配慮について調べておく。
第8週

8 面接/Face-to-face

90 分/min
合理的配慮を考える③:肢体不自由体験と支援
新聞記事やテレビ番組等から肢体不自由と合理的配慮について調べておく。
第9週

9 面接/Face-to-face

90 分/min
合理的配慮を考える④:精神障がい学生への支援
新聞記事やテレビ番組等から精神障がいと合理的配慮について調べておく。
第10週

10 面接/Face-to-face

90 分/min
合理的配慮を考える⑤:発達障がい学生への支援
新聞記事やテレビ番組等から発達障がいと合理的配慮について調べておく。
第11週

11 面接/Face-to-face

90 分/min
特別支援教育と合理的配慮
新聞記事やテレビ番組等から特別支援教育における合理的配慮の課題について調べておく。
第12週

12 面接/Face-to-face

90 分/min
社会における支援事例     
新聞記事やテレビ番組等から企業における合理的配慮の課題について調べておく。
第13週

13 面接/Face-to-face

90 分/min
障がい学生支援の経験から:身体障がい
新聞記事やテレビ番組等から高等教育機関における身体障がい学生支援について調べておく。
第14週

14 面接/Face-to-face

90 分/min
障がい学生支援の経験から:精神・発達障がい
新聞記事やテレビ番組等から高等教育機関における精神・発達障がい学生支援事例について調べておく。
授業期間終了後/After the Class Period

15 オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)

90 分/min
ふりかえりとまとめ
これまでの授業内容を概観し,まとめる。

<授業実施時間数/Class Hours>

授業実施方法/How to Conduct a Lesson 授業実施時間数/ Class Hours
面接/Face-to-face 1170 分/min
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video) 180 分/min
オンデマンド(授業内課題)/On-demand(assignment in class) 0 分/min
リアルタイム配信/Real-time online 0 分/min
その他/Others 0 分/min
総合計/Total Amount of Class Hours 1350 分/min

最終的な授業進行予定(確定版)については,初回授業にて配布,説明する.

アクティブラーニング/Active Learning

ディスカッション / Discussion, ディベート / Debate, グループワーク / Group Work

使用システム/System Tools

e-class, Panopto

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループディスカッションへの参加,コメントシート等)  70%  議論への積極的な参加度,出席を重視する。出席しただけでは加点されず,ディスカッションへの積極的な参加態度や各授業で課される課題の内容も含めて評価対象とする。 
期末レポート試験・論文  30%  講義内で得た知識に基づいて,ダイバーシティ社会における障がい学生支援(障がい者支援)のあり方について主体的に検討・考察できるようになっているかを評価する。 

授業ではグループディスカッションや発表を頻繁に行う予定である。また,毎回の授業でコメントシートへの記入を求める。グループディスカッションへの参加状況やコメントシートへの記入内容は平常点の評価に含める。(授業に参加しただけでは平常点とはならない)

<テキスト/Textbook>

  授業に必要な資料は授業回ごとにe-class等で配布する。  

 

<参照URL/URL>

同志社大学学生支援センター スチューデントダイバーシティ・アクセシビリティ支援室  
本学スチューデントダイバーシティ・アクセシビリティ支援室のHPです。 
JASSO(独立行政法人日本学生支援機構)障害学生支援  
「障害のある学生の修学支援に関する実態調査」など各種データが公開されています。  
文部科学省  
平成29年4月に出された「障害のある学生の修学支援に関する検討会報告(第二次まとめ)について」です。  
PEPNet-Japan(日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク)  
聴覚障がい学生の修学支援に関する情報がたくさん掲載されています。  
AHEAD JAPAN (一般社団法人 全国高等教育障害学生支援協議会) 
大学における障害学生支援に関わる情報や障害学生支援に関わる学術情報が掲載されています。 

<連絡方法 / Contact method>

科目担当者への連絡方法/Contact method from student to instructor

e-classあるいはDuet

科目担当者からの連絡方法/Contact method from instructor to students

e-classあるいはDuet

<備考/Remarks>

【重要:先行登録について】  
本科目は先行登録科目ですので,応募者が定員よりも超過した場合は選考を行います。  
選考は,事前アンケートの内容に基づいて行いますので,先行登録の〆切日までに必ず事前アンケートに回答を済ませてください。ただし,先行登録開始日以前に提出された事前アンケートは無効とします。 
なお,コンソーシアムの学生はアンケート回答不要です。  
※事前アンケートURLはこちら→  https://forms.office.com/r/gE0enFQnnA 
 
【その他】 
同志社大学以外の学生はe-classへの登録を済ませてください。e-classへの登録方法は秋学期が始まる直前(2024年9月中旬ごろを予定)に同志社大学理工学部より関係書類が送付(郵送)されますのでそれを参照してください。  
授業に関する連絡はすべてe-classを通じて行いますが,学外者のe-classの設定が終わるまでは,授業に関する情報はメールを通じて行いますので,もしスマホ等の端末でメールを受信している場合は,PCからのメールが受信できる設定にしておいて下さい。  

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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