<概要/Course Content Summary>
考古学は物質文化をもとに過去の文化・社会を考察する学問である。モノ自体は語らず,研究者が様々な方法を駆使することによって,「歴史」になる。つまり目的と方法が,結果を大きく左右するという特徴をもつ。そのような特質を持つ考古学が,日本史,特に弥生時代~古代の社会復原にどのような役割を果たしてきたかを知ることが,本講義の目的である。 担当者の考古学調査研究の経験を交えながら,様々な考古学の成果を相互批判しながら講義を進める。 さらに,考古学の情報は,マスメディアなどを通しても目にすることが多いが,メディアを通して発信される考古情報の問題点とその背景についても解説を行う。 それにより,日本考古学の方法と課題に明確な問題意識をもつことが,受講の目的である。そのため,受講者には,ここの授業に対しどのように感じ,考えたかについて能動的なコメントを求める提出物を授業時に課すことがある。 また,授業内容を下敷きにして,受講者自らが論文・文献を批判的に読みレポートを作成する。
<到達目標/Goals,Aims>
受講生が,考古学の理論と方法,弥生~古代における日本考古学の到達点と現状の問題点について基本知識を習得するようにする。また,その知識を利用して,各受講者が関心をもつ最新研究の問題点を指摘したり立論する訓練を行う。さらに,現代社会における考古学の直面する矛盾を,講義内容を参考にしながら新聞報道にある考古学情報の問題点を指摘する訓練(レポート)を行うことにより理解する。
<DO Week期間の初回動画等の配信/The delivery of the first video, etc. during the “DO Week”>
あり/ Deliver the video
・考古学(2)-52・54 1st lesson
<授業計画/Schedule>
実施時期 /Week |
授業回/Number of Lesson |
授業実施方法 /How to conduct a Lesson |
授業実施時間数 /Class Hours |
内容/Contents |
授業時間外の学習/Assignments |
第1週 DO Week
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1 |
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)
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90 分/min |
ガイダンス |
考古学に関係する学内施設の見学 |
第2週
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2 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
考古学の目的と特質 |
考古学の概説書に関する資料調査 |
第3週
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3 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
考古学の理論と方法(1) |
考古学の概説書に関する資料調査 |
第4週
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4 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
考古学の理論と方法(2) |
考古学の概説書に関する資料調査 |
第5週
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5 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
弥生時代の考古学―弥生時代研究の沿革― |
弥生時代に関する研究論文の調査 |
第6週
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6 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
弥生時代の考古学-弥生時代の開始について- |
弥生時代に関する研究論文の調査 |
第7週
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7 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
弥生時代の考古学-石器と金属器から見た弥生社会1- |
弥生時代に関する研究論文の調査 |
第8週
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8 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
弥生時代の考古学-石器と金属器から見た弥生社会2- |
弥生時代に関する研究論文の調査 |
第9週
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9 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
弥生時代の考古学―墓と集落― |
弥生時代に関する研究論文の調査 |
第10週
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10 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
古墳時代の考古学-古墳社会の成立1- |
古墳時代に関する研究論文の調査 |
第11週
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11 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
古墳時代の考古学-古墳社会の成立2- |
古墳時代に関する研究論文の調査 |
第12週
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12 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
古墳時代の考古学―古墳時代の変化1― |
古墳時代に関する研究論文の調査 |
第13週
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13 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
古墳時代の考古学―古墳時代の変化2― |
古墳時代に関する研究論文の調査 |
第14週
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14 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
陵墓古墳と世界遺産をめぐる問題 |
古墳時代に関する研究論文の調査 |
授業期間終了後/After the Class Period
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15 |
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)
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90 分/min |
授業内容全体についてのコメント |
授業内容の復習 |
<授業実施時間数/Class Hours>
授業実施方法/How to Conduct a Lesson |
授業実施時間数/ Class Hours |
面接/Face-to-face |
1170 分/min |
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video) |
180 分/min |
オンデマンド(授業内課題)/On-demand(assignment in class) |
0 分/min |
リアルタイム配信/Real-time online |
0 分/min |
その他/Others |
0 分/min |
総合計/Total Amount of Class Hours |
1350 分/min |
受講者の理解度・関心などに応じて,授業計画を変更していく。DUETやe-classを利用して授業内容へのコメントなどを受講者がほぼ毎回提出することになる。
アクティブラーニング/Active Learning
発見学習 / Discovery Learning, 調査学習 / Research Based Learning, ディスカッション / Discussion
使用システム/System Tools
e-class
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
平常点
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40%
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授業への感想・質問などで,しっかり自分で考えながら受講しているかを評価する
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期末レポート試験
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40%
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資料・文献調査をしっかり行っているか。
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小レポート
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20%
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実際に遺跡・博物館見学をしっかり行っているか
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<テキスト/Textbook>
テキストは特に使用しない。授業資料・課題内容などは,e-classに掲載するので利用すること。
<参考文献/Reference Book>
授業時に指示する
<連絡方法 / Contact method>
科目担当者への連絡方法/Contact method from student to instructor
授業時もしくはe-classのメッセージ機能
科目担当者からの連絡方法/Contact method from instructor to students
授業時もしくはe-classのメッセージ機能
<授業形態備考/Class type>
上記以外にも、必要に応じてオンデマンド授業を実施する時がある。その際は、授業やe-classのメッセージ機能で事前に連絡をする。
<備考/Remarks>
面接授業を予定しているが,登録者多数等で教室での面接授業が実施できない場合は,遠隔授業に変更することがある。
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