<概要/Course Content Summary>
近現代のイギリスは,商業革命と産業革命を経験し,世界の工場として「繁栄の時代」を謳歌するも,第一次世界大戦での苦戦をきっかけに「高等学校世界史の主役」から脱落してしまう。だが,本講義にて明らかにされるように,同時代のイギリス史は,「複合的な要素」で構成されており,「教科書的な単純な物語」では決してない。「社会史」,「女性史」,「文化史」など,今でもイギリス史に数多くの研究者・人々が関心を寄せる理由は各要素がもたらす魅力によるものだと言っても過言ではない。そこで本講義では,18世紀から20世紀までのイギリス国内史を中心に概観し,『教科書』では説明されていないイギリス史の面白さを学生に伝えたいと思う。
<到達目標/Goals,Aims>
知識:18から20世紀までのイギリス史についての知識を幅広く身につけることができる 技能:階級,人種,ジェンダー,障害の視点から,18世紀から20世紀までのイギリス社会の特質について説明することができる。多様な視点から西洋史を理解する力を身につけることができる。 態度:西洋史を理解するための資料収集に積極的に取り組む姿勢を持つことができる。
<DO Week期間の初回動画等の配信/The delivery of the first video, etc. during the “DO Week”>
あり/ Deliver the video
・西洋史はじめに①
・西洋史はじめに②
<授業計画/Schedule>
実施時期 /Week |
授業回/Number of Lesson |
授業実施方法 /How to conduct a Lesson |
授業実施時間数 /Class Hours |
内容/Contents |
授業時間外の学習/Assignments |
第1週 DO Week
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第1回 |
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)
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90 分/min |
はじめに |
(予習)18世紀から20世紀までのイギリス史について参考書を通して予習する。(復習)習ったことを確認する。 |
第2週
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第2回 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
ディケンズとチャリティ |
(予習)ディケンズ作『オリバーツイスト』を読んでおく。映画を視聴してもよい。(復習)『オリバーツイスト』など,当時の文学作品等に描写された過酷な人々の暮らしぶりについてまとめる。 |
第3週
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第3回 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
18世紀前半から19世紀前半にかけてのイギリス国内の黒人 |
(予習)黒人奴隷貿易について予習する。(復習)19世紀転換期における奴隷解放運動についてまとめる。 |
第4週
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第4回 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
19世紀後半から20世紀後半にかけてのイギリス国内の黒人 |
(事前)19世紀後半におけるアフリカ大陸の状況について調べておく。(事後)黒人が人種主義の下で差別の対象となった歴史的過程についてと,20世紀に入り,黒人の社会的地位が変化した理由についてまとめる。 |
第5週
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第5回 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
「家庭の天使」から「新しい女性」へ |
(予習)ジェーン・オースティン作『自負と偏見』又はシャーロット・ブロンテ作『ジェーン・エア』を読むことで(映画を視聴することで),19世紀前半における女性の生活状況について考える。(復習)女性の社会的地位の変化についてまとめる。イギリス国内の黒人についての課題に取り組む。 |
第6週
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第6回 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
階級別にみた女性 |
(予習)バーナード・ショー作『ピグマリオン』を読んでおく。または『マイフェアレディ』を視聴してもよい。(復習)中流階級の女性と労働者階級の女性のライフスタイルの違いについてまとめる。 |
第7週
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第7回 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
ユダヤ移民と切り裂きジャック事件 |
(予習)歴史のなかのユダヤ移民について調べておく。(復習)20世紀転換期のイギリスにおける東欧系ユダヤ移民についてまとめる。 |
第8週
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第8回 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
ディズレーリと大衆保守主義 |
(予習)ディズレーリについて調べておく。(復習)大衆保守主義を社会に拡大させた草の根運動,さらに20世紀転換期に形成された「イギリスらしさ」についてまとめる。 |
第9週
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第9回 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
第一次世界大戦,モダニズム,戦争障害者 |
(予習)戦争障害者について調べておく。(復習)第一次世界大戦が社会にどのような衝撃を与えたのかについてまとめる。 |
第10週
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第10回 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
大衆とメディア:ナショナルシネマの誕生 |
(予習)映画がイギリス社会に当初は受け入れられなかった理由について調べてみる。(復習)イギリスでナショナルシネマが誕生した背景についてまとめる。イギリス史のなかの女性に関する課題に取り組む。 |
第11週
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第11回 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
大衆とメディア:プロムスとナショナリズム |
(予習)音楽が社会に与える影響について考えてみる。(復習)プロムスがイギリス人にとっての「真の共同体」となるにいたった経緯についてまとめる。 |
第12週
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第12回 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
イギリス王家と国民:ヴィクトリア女王からジョージ5世まで |
(予習)ヴィクトリア女王の生涯について予習する。(復習)イギリス王家が社会に果たした役割についてまとめる。 |
第13週
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第13回 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
イギリス王家と国民:ジョージ6世からチャールズ3世まで |
(予習)ダイアナ妃とメディアとの関係性について予習する。(復習)第2次世界大戦後におけるイギリス王室と国民との関係性についてまとめる。 |
第14週
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第14回 |
面接/Face-to-face
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90 分/min |
抗う若者世代:消費から抵抗へ |
(予習)1960年代から70年代にかけての文化について,音楽などを対象に調べておく。(復習)若者の声が社会に大きな影響を与えたことについてまとめる。 |
授業期間終了後/After the Class Period
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第15回 |
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)
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90 分/min |
授業,課題の講評 |
(予習)習ったことを確認する。 |
<授業実施時間数/Class Hours>
授業実施方法/How to Conduct a Lesson |
授業実施時間数/ Class Hours |
面接/Face-to-face |
1170 分/min |
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video) |
180 分/min |
オンデマンド(授業内課題)/On-demand(assignment in class) |
0 分/min |
リアルタイム配信/Real-time online |
0 分/min |
その他/Others |
0 分/min |
総合計/Total Amount of Class Hours |
1350 分/min |
受講者と相談の結果,授業計画を変更する可能性がある。
アクティブラーニング/Active Learning
課題解決型学習 / PBL (Project Based Learning), 問題解決型学習 / PBL (Problem Based Learning)
使用システム/System Tools
e-class
使用システムコメント/ Comment on the System tools
e-classに小レポート(課題)を出す。
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
小レポート
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20%
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授業内容について的確に理解しているかどうかを見る。
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期末試験
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80%
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授業内容について的確に理解しているかどうかを見る。
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小レポート:一つのテーマについて400字以上で説明できるかどうかを見る。 期末試験:空欄補充問題については用語を的確に覚えているかどうかを見る。用語について簡潔に説明できるかどうかを見る。一つのテーマについて400字程度で説明できるかどうかを見る。
<テキスト/Textbook>
レジュメを配布する。
<参考文献/Reference Book>
その他の参考文献については授業中に紹介する。
<連絡方法 / Contact method>
科目担当者への連絡方法/Contact method from student to instructor
e-classを利用させる。
科目担当者からの連絡方法/Contact method from instructor to students
e-class又はDUETを利用する。
<備考/Remarks>
面接授業を予定しているが,登録者多数等で教室での面接授業が実施できない場合は,遠隔授業に変更することがある。
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