シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2024年度

(月曜日5講時)
面接/Face-to-face

学則第9条の5対象
Article 9-5 of
the Undergraduate Regulations applies

対象外/Not Applicable

16002346-002 

○日本史(1)-2 (江戸時代の身分社会ー近年解明されてきたことを中心にー)
Japanese History (1)-2 -The class system of the early modern period ーabout recent research resultsー-
2単位/Unit  春学期/Spring  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

  小林 ひろみ

<概要/Course Content Summary>

近年,江戸時代の身分制度に対する見方に変更を迫る研究が,数多く発表されるようになった。その結果,江戸時代の社会は,同一身分内でさえ細かく序列化された「身分差別社会」でありながら,人材登用や財政の都合に応じて,身分秩序の建前は保ちつつ,実情に合わせた対応をとる柔軟な側面もあったことが,多くの事例から明らかにされている。また「下位の身分」とされた人々についても,技能を磨き,富を蓄え,地域社会に貢献していた事例が数多く見い出され,貧しく抑圧されていたというだけの一面的な見方は,もはや通用しなくなった。 
今期の授業では,近世の身分社会について近年,注目されたテーマを紹介する。そして,現代の私たちとは異なるシステムや常識で動く「異文化」社会でありながら,もう一方で,現代の私たちと共通する課題にも直面していた近世の社会の実態について考えてみたい。

<到達目標/Goals,Aims>

歴史上のできごとを多面的に見る習慣を身につける。具体的には以下の点に注目する。 
 
①.知識・技能      …ⅰ.地域ごとの多様性に目を向ける。 
              ⅱ.特定の身分の枠内に収まりきれない存在に目を向ける 
              ⅲ.同一身分内の多様な実態に目を向ける。 
              ⅳ.江戸時代の身分制度の建前と実態に目を向ける。 
              ⅴ.差別の問題を歴史的視点から考える。 
 
②,思考力・判断力・表現力…授業や課題テキスト(論説など)・史料から得た知見を的確に表現できるようになる。 
 
③.主体性・多様性・協働性…ⅰ.今を生きる自分と歴史を学ぶことの接点を意識できるようになる。 
ⅱ.歴史を学ぶことを,多様な背景を持つ他者への理解につなぐことができるようになる。 
                     

<DO Week期間の初回動画等の配信/The delivery of the first video, etc. during the “DO Week”>

あり/ Deliver the video
・日本史(1)kobayashi


<授業計画/Schedule>

実施時期
/Week
授業回/Number of Lesson 授業実施方法
/How to conduct a Lesson
授業実施時間数
/Class Hours
内容/Contents
授業時間外の学習/Assignments
第1週 DO Week

第1回 オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)

90 分/min
ガイダンスー授業の目的と進め方ー
復習(学習内容の整理・授業で提示した参考文献・史料のうち,1つ以上を熟読)
第2週

第2回 面接/Face-to-face

90 分/min
江戸時代をどうとらえるかー近年の研究動向ー
復習(学習内容の整理・授業で提示した参考文献・史料のうち,1つ以上を熟読)
第3週

第3回 面接/Face-to-face

90 分/min
平和への移行と「身分的自力」への支持(17世紀初頭~18世紀初頭)
復習(学習内容の整理・授業で提示した参考文献・史料のうち,1つ以上を熟読)
第4週

第4回 面接/Face-to-face

90 分/min
身分を可視化するための様々なしくみ
復習(学習内容の整理・授業で提示した参考文献・史料のうち,1つ以上を熟読)
第5週

第5回 面接/Face-to-face

90 分/min
人材登用への模索と「身上がり願望」(18世紀前半~幕末)
復習(学習内容の整理・授業で提示した参考文献・史料のうち,1つ以上を熟読)
第6週

第6回 面接/Face-to-face

90 分/min
建前と実態を調整するしくみ…由緒・壱人弐名
復習(学習内容の整理・授業で提示した参考文献・史料のうち,1つ以上を熟読)
第7週

第7回 面接/Face-to-face

90 分/min
「下位の身分」とされた人々…部落差別の近世政治権力起源説への批判と今後の課題…
復習(学習内容の整理・授業で提示した参考文献・史料のうち,1つ以上を熟読)
第8週

第8回 面接/Face-to-face

90 分/min
京都という地域社会と特色ある身分集団
復習(学習内容の整理・授業で提示した参考文献・史料のうち,1つ以上を熟読)
第9週

第9回 面接/Face-to-face

90 分/min
京都の市街地近郊の村・大仏柳原庄…領主・百姓・移転させられてきた被差別民 
 
復習(学習内容の整理・授業で提示した参考文献・史料のうち,1つ以上を熟読)
第10週

第10回 面接/Face-to-face

90 分/min
銭座跡村の成立…大仏柳原庄の領内に成立した商工業者の「かわた」村
復習(学習内容の整理・授業で提示した参考文献・史料のうち,1つ以上を熟読)
第11週

第11回 面接/Face-to-face

90 分/min
銭座跡村の年貢直納願…主張する「かわた」の人々 
復習(学習内容の整理・授業で提示した参考文献・史料のうち,1つ以上を熟読)
第12週

第12回 面接/Face-to-face

90 分/min
鴨川浚(普請)…全ての身分が関わった幕末京都の洪水対策
復習(学習内容の整理・授業で提示した参考文献・史料のうち,1つ以上を熟読)
第13週

第13回 面接/Face-to-face

90 分/min
大仏柳原庄領内の非人小屋「水車」の人々…幕末京都の「貧困ビジネス」
復習(学習内容の整理・授業で提示した参考文献・史料のうち,1つ以上を熟読)
第14週

第14回 面接/Face-to-face

90 分/min
まとめ・近代以降への展望…身分制度の廃止となくならない差別 
復習(学習内容の整理・授業で提示した参考文献・史料のうち,1つ以上を熟読)
授業期間終了後/After the Class Period

第15回 オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)

90 分/min
講評…今年度の授業のふりかえり
復習

<授業実施時間数/Class Hours>

授業実施方法/How to Conduct a Lesson 授業実施時間数/ Class Hours
面接/Face-to-face 1170 分/min
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video) 180 分/min
オンデマンド(授業内課題)/On-demand(assignment in class) 0 分/min
リアルタイム配信/Real-time online 0 分/min
その他/Others 0 分/min
総合計/Total Amount of Class Hours 1350 分/min

上記の項目は予定であるので,進捗状況によっては,受講者と相談の上,授業計画を変更する場合もある。

アクティブラーニング/Active Learning

使用システム/System Tools

e-class

使用システムコメント/ Comment on the System tools

授業で使用したレジュメや資料は、授業終了後、その日のうちにe-classで配信する。 
授業内に行うレポート課題も、授業終業後、その日にうちにe-classで配信する。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(クラス参加,グループ作業の成果等)  15%  出席状況・受講態度などを重視する。 
期末試験  70%  講義内容が理解されているかを問う。 
小レポート  15%  授業で提出。計5回程度。 

期末試験は,設問への解答を求めるものと論述問題を組み合わせる。 
授業の際,提出していただくレポートは,設問への解答を求めるものか論述式のいずれか。

<テキスト/Textbook>

特に使用しない

<参考文献/Reference Book>

授業の際に適宜紹介する。

<連絡方法 / Contact method>

科目担当者への連絡方法/Contact method from student to instructor

e-classで受け付ける。e-mailでの連絡も可。

科目担当者からの連絡方法/Contact method from instructor to students

e-classで行う。

<備考/Remarks>

面接授業を予定しているが,登録者多数等で教室での面接授業が実施できない場合は,遠隔授業に変更することがある。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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