シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2024年度

(月曜日1講時)
面接/Face-to-face

学則第9条の5対象
Article 9-5 of
the Undergraduate Regulations applies

対象外/Not Applicable

16000224-052 

○比較言語文化論1-52 (カントリー音楽からアメリカと日本を知る)
Comparative Studies in Language and Culture 1-52 -Understanding US and Japanese Culture Through American Country Music-
2単位/Unit  春学期/Spring  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  永冨 真梨

<概要/Course Content Summary>

本講義は,アメリカのカントリー音楽の変遷と日本への越境の様相を学びながら,アメリカと日本の文化と社会に根付く,人種,セクシュアリティ,ジェンダー,社会規範について理解を深め,ポピュラー音楽と社会と文化の関係を考察する。カントリー音楽は,アメリカ南部の田舎の白人の音楽として発展してきた。1970年代以降は,人種差別で同性愛に反対するような白人労働者の音楽として,アメリカのみならず日本でも政治右派を象徴する音楽として認識されてきた。そのため,上記のような南部の白人労働者のイメージとは異なるカントリー音楽の聴取者と演奏者(例えば,クィアの人々,黒人,アジア系,政治的に左派の傾向にあるアーティストやファン)は,カントリー音楽の境界線を揺るがしながら,カントリー音楽(並びに他のポピュラー音楽)のジャンルを定義してきた,アメリカ(またはカントリー音楽が越境した土地,例えば日本)の人種,セクシュアリティ,ジェンダー,社会階層などの規範やステレオタイプの複雑さや矛盾を露呈してきた。講義では,2020年代のカントリー音楽をアメリカのポピュラー音楽の潮流の中で捉え,後半以降に,日本での認識のされ方の変遷をたどる。以上の考察を通して,日米の文化と社会に根付く社会規範とポピュラー音楽の関係について議論を促す。

<到達目標/Goals,Aims>

1:アメリカ合衆国で生まれた音楽ジャンルは,どのジャンルでも時と場所,実践する人々によってその意味が変遷することを理解できるようになる。 
2:アメリカ合衆国で人々が様々な目的で音楽を利用してきた経緯を理解できるようになる。 
3:日本においてアメリカのポピュラー音楽がどのように理解され,語られ,表現されてきたかを把握することができるようになる。 

<DO Week期間の初回動画等の配信/The delivery of the first video, etc. during the “DO Week”>

あり/ Deliver the video
・2024-1-比較言語文化論1-52-イントロダクション

備考:公開期間は7月末までとする。

<授業計画/Schedule>

実施時期
/Week
授業回/Number of Lesson 授業実施方法
/How to conduct a Lesson
授業実施時間数
/Class Hours
内容/Contents
授業時間外の学習/Assignments
第1週 DO Week

1 オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)

90 分/min
イントロダクション(授業運営と評価基準の説明) 
次回のテーマに該当するプレイリストを作成,または聞き,その音楽のスタイルやアーティストに関して調べてくる
第2週

2 面接/Face-to-face

90 分/min
カントリー音楽の現在地を知る クィアのカントリーアーティストと右派によるアテンション・エコノミー
次回のテーマに該当するプレイリストを作成,または聞き,その音楽のスタイルやアーティストに関して調べてくる
第3週

3 面接/Face-to-face

90 分/min
クィア・カントリー:カントリーのセクシュアリティの境界線
次回のテーマに該当するプレイリストを作成,または聞き,その音楽のスタイルやアーティストに関して調べてくる
第4週

4 面接/Face-to-face

90 分/min
クィア・カントリー:カントリーのセクシュアリティの境界線
次回のテーマに該当するプレイリストを作成,または聞き,その音楽のスタイルやアーティストに関して調べてくる
第5週

5 面接/Face-to-face

90 分/min
カントリー・トラップ?:ヒップホップとカントリー音楽の人種・階級・ジェンダーの境界線
次回のテーマに該当するプレイリストを作成,または聞き,その音楽のスタイルやアーティストに関して調べてくる
第6週

6 面接/Face-to-face

90 分/min
カントリー・トラップ?:ヒップホップとカントリー音楽の人種・階級・ジェンダーの境界線 
講義で指示された内容の中間のまとめに向けての準備をする
第7週

7 面接/Face-to-face

90 分/min
誰が今のカントリーヒットを聞いているのか:アテンション・エコノミーと政治的右派
次回のテーマに該当するプレイリストを作成,または聞き,その音楽のスタイルやアーティストに関して調べてくる
第8週

8 面接/Face-to-face

90 分/min
誰が今のカントリーヒットを聞いているのか:アテンション・エコノミーと政治的右派
次回のテーマに該当するプレイリストを作成,または聞き,その音楽のスタイルやアーティストに関して調べてくる
第9週

9 面接/Face-to-face

90 分/min
テイラー・スウィフトはカウガール?南部の淑女?ブロンドの白人女性?:カントリー音楽とジェンダー
次回のテーマに該当するプレイリストを作成,または聞き,その音楽のスタイルやアーティストに関して調べてくる
第10週

10 面接/Face-to-face

90 分/min
日本のスウィフティーズ:テイラー・スウィフトと日本のファン,日本のポピュラー音楽とジェンダー
次回のテーマに該当するプレイリストを作成,または聞き,その音楽のスタイルやアーティストに関して調べてくる
第11週

11 面接/Face-to-face

90 分/min
邦ロックの始まりとしてのカントリー&ウエスタン
次回のテーマに該当するプレイリストを作成,または聞き,その音楽のスタイルやアーティストに関して調べてくる
第12週

12 面接/Face-to-face

90 分/min
邦ロックの始まりとしてのカントリー&ウエスタン:戦後編
次回のテーマに該当するプレイリストを作成,または聞き,その音楽のスタイルやアーティストに関して調べてくる
第13週

13 面接/Face-to-face

90 分/min
親米の象徴としての日本のカントリー:1970年代の言説から
次回のテーマに該当するプレイリストを作成,または聞き,その音楽のスタイルやアーティストに関して調べてくる
第14週

14 面接/Face-to-face

90 分/min
最終評価
全講義の内容をまとめてくる
授業期間終了後/After the Class Period

15 オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)

90 分/min
授業講評 
講義で指定された最終評価に関する内容を把握する

<授業実施時間数/Class Hours>

授業実施方法/How to Conduct a Lesson 授業実施時間数/ Class Hours
面接/Face-to-face 1170 分/min
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video) 180 分/min
オンデマンド(授業内課題)/On-demand(assignment in class) 0 分/min
リアルタイム配信/Real-time online 0 分/min
その他/Others 0 分/min
総合計/Total Amount of Class Hours 1350 分/min

授業の進度は,上記の表を目安とするが,開講後クラスの様子を見て,必要があれば調整する。

アクティブラーニング/Active Learning

発見学習 / Discovery Learning

使用システム/System Tools

e-class, DUET

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点  50%  授業へのコメントや質問,レスポンスペーパーでのコメント。 
最終評価  50%  授業の最後に行うレポートもしくはテストの点数に基づいて評価を行う。 

上記の評価項目を総合して最終的な成績を算出する。

<テキスト/Textbook>

特に使用しない

<連絡方法 / Contact method>

科目担当者への連絡方法/Contact method from student to instructor

Duetのメール機能を通じて連絡

科目担当者からの連絡方法/Contact method from instructor to students

Duetのメール機能を通じて連絡

<備考/Remarks>

積極的にカントリー音楽のみならずさまざまな音楽を聴く方の受講を強く希望します。 
 
面接授業を予定しているが,登録者多数等で教室での面接授業が実施できない場合は,遠隔授業に変更することがある。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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