シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2024年度

(月曜日6講時・月曜日7講時)
遠隔(教室実施)/Online(in the classroom)

学則第9条の5対象
Article 9-5 of
the Undergraduate Regulations applies

対象/Applicable

ディプロマポリシーとの関連性はこちらを参照/Relationship with Diploma Policy

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◆ダイバーシティ・マネジメント
Diversity Management
2単位/Unit  秋後期/Fall Quarter 2  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  飯塚 まり

<概要/Course Content Summary>

ダイバーシティ・マネジメントとは 
 ダイバーシティ・マネジメントは,「多様な人材を活かし,その能力が最大限発揮できる機会を提供することで,イノベーションを生み出し,価値創造につなげている経営」(経済産業省のダイバーシティ経営の定義)といわれています。性別,年齢,人種や国籍,障害の有無,性的嗜好,宗教信条,など(「表面的」にはなりますが)多様な人々の潜在的に持つ能力や特性を活かす経営。そこから,イノベーションを起こし,価値を生み出す経営ということになります。また,経産省の定義では,働き方の多様性もダイバーシティに入れています。 
 
人口減少で日本沈没?~必然としての(表面的)多様性 
 日本では,少子化と人口減少が進んでいます。人口減少は,圧倒的変化を社会にもたらします。とにかく労働力が不足しますから,今,私たちが享受している日常が維持できません。そこで誰もが働かないといけない。現在の日本は,まだ,「日本人の男性」が職場の中核を担っています。しかし近未来の職場では,多くの女性,シニア,外国人が働いているでしょう。そして,必然的に,彼らは,どんどん中核的な仕事や役割を担っていきます。表面的な意味だけでも,職場は多様化します。 
 
コロナ後の働き方?~自律的個人の多様性と,仕事の多様性 
 それだけではありません。コロナによって,私たちの働き方は,大きく変わりました。リモートワークにより,近未来の職場では,働く時間,場所,課題がより自由に選べるようになります。すなわち働く人の自律性=多様性が飛躍的に伸びるのです。仕事の仕方も,個人が複数のプロジェクトチームに入って,多様な人々と一緒に多様な仕事をすることが当たり前になります。つまり,近未来の職場では,三つの多様性の掛け算が起こります。 
 
多様性に向き合う覚悟と,違いを乗り越えるコミュニケーション 
 ダイバーシティ・マネジメントは,経営学の中でも,また,経営実践という意味でも,これから発展する領域です。この科目では,とりあえずの,「入口」として,「表面的な多様性」である,ジェンダーや国籍(外国人)などのトピックを見ていきます。これらには,人権や人間の尊厳というSDGsとも関連する課題や,社会学的課題等,実に様々な問題が複雑に絡み合います。世界的視野とともに,国家の単位での日本と言う国のビジネスシステムを考えることも必要です。にそれとともに,ダイバーシティ・マネジメントでは,偏見やステレオタイプ,アンコンシャスバイアスなど,「自分の知らない自分」の問題にも向き合います。また,違いを乗り越えるためのコミュニケーションが非常に重要になります。 
 
1.内容 
 
 知識は大事ですが,時代とともに陳腐化することもあります。特にダイバーシティ・マネジメントのような,日々更新されていくようなマネジメントの実践は,変化の激しいものです。そこで,本授業では,ダイバーシティについてグループで学習,分析し,議論を通じて,「多様性」についての自分なりの洞察を持つことを目的とします。この科目では,「多様性」に向きあう分析や態度,コミュニケーションのスキルを養っていくことができればと思っています。 
 
様々な最新の事例や意見を聞き,議論をする贅沢な場 
 2024年度のダイバーシティ・マネジメントの講義では,様々なスピーカーを招き,議論をする授業を行います。これによって,最新の考え方に触れるとともに,自分なりの考えをまとめていきます。 
 
2.科目配置 
 
  本科目は,ビジネス研究科に設置される科目であると同時に,同志社大学大学院のアドバンスト・リベラルアーツ科目群(全大学院生対象),および,同志社・ダイキン包括連携による「次の環境」協創コース(ダイキン社員も受講)科目としても提供される。そのため,幅広い専門・経験を持つ学生が,様々な視点を持ちより,ともに学ぶことを想定し,デザインされている。 
 
3.授業方法 
 
 〇 この科目は,同時双方向型オンライン授業,オンデマンド授業,対面授業によって構成されている。(ゲストスピーカーなどにより変更もあり得る。)受講者は,オンデマンド動画で学習し,各回で示された課題を期日までにe-class(同志社大学のラーニング・マネージメント・システム)上に提出する。  
 〇 また,学びの成果を確認し,理解を深めるためにオンラインでの同時双方向型授業,ないしは対面授業を行う。 
 〇 ディベート(中間試験に相当)や最終プレゼン(最終試験に相当)などは,今出川キャンパス(寒梅館 ビジネススクール)において,対面で行う。後半の授業のいくつかは,なるべく対面で行いたいのだが,これについては,授業中に指示を行う。 
 〇 オンラインであっても,対面であっても,同時双方型のアクティブラーニングは,授業の6限だけで終わることが難しい場合も想定される。授業を延長して7限を使うことも充分に予想される。授業のはじめ,また,随時,講師から連絡を行う。 
 〇 外部講師を招いて討論を行うセミナーが中心の授業でもある。基本は,ウェブを考えているが,開催日時や開催場所・方法が変更になることも考えられる。 
 
5.授業のスケジュール 
 
 本科目は1週間に2回(基本はオンデマンド動画+双方向リアルタイムのオンライン)授業がある形となり,秋学期の後半の授業となる。ビジネス研究科の学年歴が,大学の学年歴と少しちがうため,授業日は,2024年12月2日(月)から2025年2月3日(月)までの期間となる。(授業日と授業方法をシラバスに記載しているが,変更になる可能性もある。) 
 なお,本授業は,授業開始以後であっても,内容についての変更や評価についての変更もあり得る。 
 また,本授業では,外部講師や企業によるセミナーを時間外でも予定する可能性がある。その際は,補講・追加授業などのかたちをとることもあり得る。先に示したように,開講地が変更になる場合もある。 
 
 
 
 

多様性のもたらすもの?

<到達目標/Goals,Aims>

 大きく変化する私たちの職場や働き方を含めた,「次の環境」を考え,多様性から創造性を産み出すための知識や理解を深める。受講者一人一人が「多様性」について自己を顧み,他者と議論することによって洞察を深め,「多様性」に向きあう態度や覚悟を養い,コミュニケーション能力を高めることを目標とする。特に,以下の二点に重きを置く。 
* 倫理的,包摂的,持続的な組織運営を行うための知識やスキルについて理解を深める。 
* 様々なステークホルダー間で,互いにとって価値を生み出すような,建設的なダイアローグを模索する態度を養う。 
 
R1:倫理的,包括的,持続可能な組織を率いるために必要な知識とスキルを有する 
R2:社会に貢献する価値観や目的の重要性を理解する 
L3:利害関係者の対話を促進する 
L5:適切なメディアチャンネルでの効果的な書面および口頭でのコミュニケーションを行う

<DO Week期間の初回動画等の配信/The delivery of the first video, etc. during the “DO Week”>

なし/ Not deliver the video

<授業計画/Schedule>

実施時期
/Week
授業回/Number of Lesson 授業実施方法
/How to conduct a Lesson
授業実施時間数
/Class Hours
内容/Contents
授業時間外の学習/Assignments
第1週 DO Week

なし

なし

0 分/min
なし
なし

第1週

1-2 
リアルタイム配信/Real-time online

180 分/min
悩み深きダイバーシティマネジメント 1 女性活躍推進 (動画) 
オンデマンド動画を観て,指示された課題(ミニケース等)を期日までにe-classに提出してください。
第2週

3-4 リアルタイム配信/Real-time online

180 分/min
悩み多きダイバーシティマネジメント 2 ニューロダイバーシティ(動画)/ ダイバーシティマネジメントセミナー 1
オンデマンド動画を観て,指示された課題(ミニケース等)を期日までにe-classに提出してください。セミナー後の短い感想文を提出してください。
第3週

5-6 リアルタイム配信/Real-time online

180 分/min
悩み多きダイバーシティマネジメント 3 外国人(動画) / ダイバーシティマネジメントセミナー 2
オンデマンド動画を観て,指示された課題(ミニケース等)を期日までにe-classに提出してください。セミナー後の短い感想文を提出してください。
第4週

7-8 面接/Face-to-face

180 分/min
ディベート
ディベートの準備をしてください。
第5週

9-10 リアルタイム配信/Real-time online

180 分/min
「橋を架ける」コミュニケーション ~ アサーションとアンコンシャスバイアス(動画) /  
ダイバーシティマネジメントセミナー 3
オンデマンド動画を観て,指示された課題を期日までにe-classに提出してください。セミナー後の短い感想文を提出してください。
第6週

11-12 リアルタイム配信/Real-time online

180 分/min
「橋を架ける」コミュニケーション ~ 異文化コミュニケーション (動画)/  
ダイバーシティマネジメントセミナー 4
オンデマンド動画を観て,指示された課題を期日までにe-classに提出してください。セミナー後の短い感想文を提出してください。
第7週

13-14 リアルタイム配信/Real-time online

180 分/min
「橋を架ける」コミュニケーション ~ ダイアローグとリフレクション (動画)/  
ダイバーシティマネジメントセミナー 5
オンデマンド動画を観て,指示された課題を期日までにe-classに提出してください。セミナー後の短い感想文を提出してください。
第8週

15 面接/Face-to-face

90 分/min
「橋を架ける」ものがたり (最終プレゼン)(動画)
最終プレゼン(動画)の準備をする。最終レポートを提出する。

<授業実施時間数/Class Hours>

授業実施方法/How to Conduct a Lesson 授業実施時間数/ Class Hours
面接/Face-to-face 270 分/min
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video) 0 分/min
オンデマンド(授業内課題)/On-demand(assignment in class) 0 分/min
リアルタイム配信/Real-time online 1080 分/min
その他/Others 0 分/min
総合計/Total Amount of Class Hours 1350 分/min

 受講者と相談の結果,授業計画を変更する可能性がある。 
 
 
 
  

アクティブラーニング/Active Learning

ディスカッション / Discussion, ディベート / Debate, プレゼンテーション / Presentation

使用システム/System Tools

e-class, Panopto

使用システムコメント/ Comment on the System tools

使用するのはe-classであるが、Panoptoを使用する可能性もある。詳細は、授業中に指示する。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

オンデマンド授業でのミニケースなどの課題提出(5ポイントx3回)  15%  課題において求められていることを的確に理解し,自分の意見をしっかりと表現してください。 
議論 (3ポイントX6回)  18%  ディスカッションでの積極的な貢献を評価します。なお,10分以上の遅刻は出席としませんのでご注意ください。 
感想文 (3ポイントx5回)  15%  洞察 
エクササイズ (5ポイントx3回)  15%  課題において求められていることを的確に理解し,実行してください。 
ディベート  12%  内容,プレゼンテーション,洞察力,分析力,影響力 
期末プレゼンテーション 橋を架けるものがたり  10%  内容,プレゼンテーション,洞察力,分析力,統合力 
期末レポート 橋を架けるものがたり  15%  語りの内容,表現,洞察力,分析力,統合力 

評価の仕方について,変更の可能性があります。 
第一回目の授業で,詳しく説明します。

<テキスト/Textbook>

追って指示します

<参考文献/Reference Book>

追って指示します

<連絡方法 / Contact method>

科目担当者への連絡方法/Contact method from student to instructor

イーメールないしはイークラスのメッセージ。イークラスのメッセージを使う場合には、ご自分のメールアドレスを必ず記入してください。

科目担当者からの連絡方法/Contact method from instructor to students

イーメールないしはイークラス。授業スケジュールの変更は、DUETにてお知らせするので、注意しておいてください。

<授業形態備考/Class type>

オンデマンド動画配信、リアルタイムネット授業、対面型授業の三つの形態で行います。 

<備考/Remarks>

この授業はゲストスピーカーの多い授業になります。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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