シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2024年度

(水曜日5講時)
遠隔/Online

学則第9条の5対象
Article 9-5 of
the Undergraduate Regulations applies

対象/Applicable

35620613 

○科学と良心 (「次の環境」を考えるために)
Science and Conscience -To consider the "next environment"-
2単位/Unit  春学期/Spring  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

和田 喜彦 後藤 琢也 小原 克博 稲岡 恭二
石川 正道 上浦 基

<概要/Course Content Summary>

 本科目はアドバンスト・リベラルアーツ科目群の基礎科目となる。アドバンスト・リベラルアーツが目指しているものを明らかにすると共に,同志社の教育研究の原点である「良心」の視点から,自然科学および人文社会科学を超えて現代科学の課題を抽出し,その課題をめぐって議論を深めていく。 
 リベラルアーツ(Liberal Arts)は古代ギリシアの自由七科(文法学・修辞学・論理学・代数学・幾何学・天文学・音楽)に起源をもっており,自由人が身につけるべき教養と考えられた。13世紀中世ヨーロッパにおいて大学が成立した際には,リベラルアーツの習得が専門学部(神学・法学・医学)に進むための前提とされた。その後,リベラルアーツは時代と共に変化してきたが,同志社の設立者・新島襄は米国のリベラルアーツ・カレッジを代表するアーモスト大学で学び,リベラルアーツの精神は新島の教育理念「自由教育」に大きな影響を与えている。 
 本科目は,こうしたリベラルアーツの歴史を踏まえつつ,それを現代の課題を担いうるものとしてアップグレードすることを目指しており,その意味で「アドバンスト・リベラルアーツ科目群」の導入としての役割を果たしている。こうした新しい教育思想のもと,本科目では,近現代において科学が直面してきた諸問題を,テキスト(『良心から科学を考える』)を用いながら「良心」の視点を交え,体系的に学ぶ。 
 現代世界が直面している喫緊の課題の一つは環境問題である。しかし,それは技術的な手法によってのみ解決するものではない。「環境」を自然科学が対象とする「自然環境」に限定せず,「社会環境」(法制度など)や「文化的環境」(宗教や倫理など)をも包含し,統合的に理解することによって「次の環境」に対する洞察を得ることができる。そのようなチャレンジングな課題に,本科目は取り組むことになる。 
 この授業はブレンディッド・ラーニングとして実施される。この授業は,教室での対面授業1回,オンデマンド授業7回,双方向オンライン授業7回によって構成されている。下記「授業計画」において各オンデマンド授業に付されている日付は課題提出の締め切り日を示している。都合のよい時間にオンデマンド動画で学習し,各回で示された課題を期日までにe-class(同志社大学のラーニング・マネージメント・システム)上に提出する(各回とも土曜日12:00が締め切り)。 
 また,学びの成果を確認し,理解を深めるために双方向オンライン授業(ディスカッションを中心としたアクティブラーニング)を行う。本科目ではVRゴーグル(Meta Quest 2)を使ったメタバース授業を行う。VRゴーグルは授業期間中,貸し出しを行い,VRゴーグルの設定や使用方法については初回の授業で説明する。 
 本科目は1週間に2回授業がある形となり,春学期の半分で授業が終了する。

<到達目標/Goals,Aims>

 近現代において科学が直面してきた問題を良心の視点から総括し,「次の環境」を考えるための基礎的知識を学ぶこと,また,他者と議論することによって洞察を深め,自らの世界観を広げていくことを目標とする。

<DO Week期間の初回動画等の配信/The delivery of the first video, etc. during the “DO Week”>

なし/ Not deliver the video

<授業計画/Schedule>

実施時期
/Week
授業回/Number of Lesson 授業実施方法
/How to conduct a Lesson
授業実施時間数
/Class Hours
内容/Contents
授業時間外の学習/Assignments
第1週 DO Week

1 (04/10) 面接/Face-to-face

90 分/min
(教室 1)導入─アドバンスト・リベラルアーツとは何か。VRゴーグルの使用説明(担当者全員)
初回に学んだ内容を振り返り,自分自身の学習目的を明確にして下さい。
第2週

2 (04/13) オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)

90 分/min
(オンデマンド 1)科学と良心(小原)
オンデマンド動画で指示された課題を期日までにeclassに提出してください。
第3週

3 (04/17) リアルタイム配信/Real-time online

90 分/min
(メタバース1)アクティブラーニング(小原)
オンデマンド動画での学びを振り返り,疑問点を整理して授業に参加してください。
第4週

4 (04/20) オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)

90 分/min
(オンデマンド 2)環境問題と良心(小原)
オンデマンド動画で指示された課題を期日までにeclassに提出してください。
第5週

5 (04/24) リアルタイム配信/Real-time online

90 分/min
(メタバース2)アクティブラーニング(小原)
オンデマンド動画での学びを振り返り,疑問点を整理して授業に参加してください。
第6週

6 (04/27) オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)

90 分/min
(オンデマンド 3)資源エネルギー問題と良心(後藤)
オンデマンド動画で指示された課題を期日までにeclassに提出してください。
第7週

7 (05/08) リアルタイム配信/Real-time online

90 分/min
(メタバース3)アクティブラーニング (後藤)
オンデマンド動画での学びを振り返り,疑問点を整理して授業に参加してください。
第8週

8 (05/11) オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)

90 分/min
(オンデマンド 4)フューチャーデザインと生活者の視点(石川)
オンデマンド動画で指示された課題を期日までにeclassに提出してください。
第9週

9 (05/15) リアルタイム配信/Real-time online

90 分/min
(メタバース4)アクティブラーニング (石川)
オンデマンド動画での学びを振り返り,疑問点を整理して授業に参加してください。
第10週

10 (05/18) 
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)

90 分/min
(オンデマンド 5) AI・ICTと良心(上浦)
オンデマンド動画で指示された課題を期日までにeclassに提出してください。
第11週

11 (05/22) リアルタイム配信/Real-time online

90 分/min
(メタバース5)アクティブラーニング(上浦)
オンデマンド動画での学びを振り返り,疑問点を整理して授業に参加してください。
第12週

12 (05/25) オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)

90 分/min
(オンデマンド 6)公害事件の本質と良心(和田)
オンデマンド動画で指示された課題を期日までにeclassに提出してください。
第13週

13 (05/29) リアルタイム配信/Real-time online

90 分/min
(メタバース6)アクティブラーニング (和田)
オンデマンド動画での学びを振り返り,疑問点を整理して授業に参加してください。
第14週

14 (06/01) オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)

90 分/min
(オンデマンド 7)熱環境と良心(稲岡)
オンデマンド動画で指示された課題を期日までにeclassに提出してください。
授業期間終了後/After the Class Period

15 (06/05) リアルタイム配信/Real-time online

90 分/min
(メタバース7)総括(担当者全員)
授業の全体を振り返り,得られた知見を整理してきてください。

<授業実施時間数/Class Hours>

授業実施方法/How to Conduct a Lesson 授業実施時間数/ Class Hours
面接/Face-to-face 90 分/min
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video) 630 分/min
オンデマンド(授業内課題)/On-demand(assignment in class) 0 分/min
リアルタイム配信/Real-time online 630 分/min
その他/Others 0 分/min
総合計/Total Amount of Class Hours 1350 分/min

アクティブラーニング/Active Learning

発見学習 / Discovery Learning, 体験学習 / Experiential Learning, 課題解決型学習 / PBL (Project Based Learning), 問題解決型学習 / PBL (Problem Based Learning), ディスカッション / Discussion, グループワーク / Group Work, プレゼンテーション / Presentation

使用システム/System Tools

e-class, Teams, ゴーグルを用いたメタバース授業 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

オンデマンド授業での課題提出(各回5%×7回)  35%  課題において求められていることを的確に理解し,自分の意見をしっかりと表現してください。 
双方向オンライン授業(メタバース授業)への出席(各回5%×7回)  35%  ディスカッションでの積極的な貢献を評価します。 
期末レポート  30%  授業全体を通じて学んだことを総括するためのレポートを提出していただきます。 

<テキスト/Textbook>

同志社大学 良心学研究センター編  『良心から科学を考える-パンデミック時代への視座-』 (岩波書店、2021) リーディング・アサインメントとして使用します。早めに購入しておいてください。 

 

<参考文献/Reference Book>

同志社大学 良心学研究センター編  『良心学入門』(岩波書店、2018)ISBN:9784000255783 
 

<連絡方法 / Contact method>

科目担当者への連絡方法/Contact method from student to instructor

メール

科目担当者からの連絡方法/Contact method from instructor to students

メール

<備考/Remarks>

本科目は一般登録科目です。(定員15名) 
一般登録期間は,4月8日(月)10:00~4月9日(火)17:00です。 
定員15名を超える登録があった場合,先着順で登録を確定します。 
登録者数が15名を超えた時点で,DUETでは登録できない設定にする予定です。 
 
4月10日(水)にオリエンテーションとVRの設定を対面で行います。 
京田辺校地知真館1号館TC1-216または今出川校地良心館RY318で出席するようにしてください。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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