シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2024年度

(月曜日4講時)
面接/Face-to-face

学則第9条の5対象
Article 9-5 of
the Undergraduate Regulations applies

対象外/Not Applicable

ディプロマポリシーとの関連性はこちらを参照/Relationship with Diploma Policy

10305156 

△現代民主主義論
Contemporary Democratic Theory
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  市川 喜崇

<概要/Course Content Summary>

現代の民主主義は,大量の党員を有する「大衆政党」と,さまざまな手段を講じて政治過程に影響を与えようとする「圧力団体(利益集団)」の存在をぬきに考えられない。(ただし,日本の場合,西欧型の大衆政党は発達せず,中選挙区制下においては,保守系の議員は政党組織に頼らず後援会という自前の組織で選挙を戦うのが一般的であった。) 
この講義では,20世紀の政治学が,職業政治家による民主主義や大衆政党の出現や圧力団体の噴出などの現象をどのように捉え,どのように理論化してきたかについて解説する。

<到達目標/Goals,Aims>

1.現代の政治社会のマクロな把握が可能になるようにする。具体的には,大衆政党,利益集団,職業政治家が現代民主主義の主要な構成要素であることを理解する。 
2.近代民主主義から現代民主主義への移行について理解する。近代民主主義は,(1)資本主義の発達と(2)選挙権の拡大を契機として大きく変容した。具体的には,(a)「大きな政府」の出現,(b)大衆政党の成立,(c)利益集団の噴出,(d)職業政治家の出現という現象が起きた。 
3.上記の現象のうち,(a)については「官僚制と政治」など他の講義で扱うためこの講義ではふれないこととし,それ以外の(b)~(d)を中心に,主として20世紀の政治理論家がこれらの現象をどのように理解し,またどのように論じてきたかを各回の講義で解説する。その過程で,現代政治学の古典的な理論について理解を深める。 
4.以上のほかに,この講義では,政治学(に限らずひろく社会科学)の主要概念について理解する。具体的には,(1)正統性,(2)影響力,(3)モデルという用語の2つの意味(記述モデル=模型,規範モデル=模範),(4)理念型,(5)集合行為,(6)公共財,(7)政治の定義などである。

<DO Week期間の初回動画等の配信/The delivery of the first video, etc. during the “DO Week”>

あり/ Deliver the video

URL公開期間は終了しました。/The URL was closed.


<授業計画/Schedule>

実施時期
/Week
授業回/Number of Lesson 授業実施方法
/How to conduct a Lesson
授業実施時間数
/Class Hours
内容/Contents
授業時間外の学習/Assignments
第1週 DO Week

第1回 オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)

90 分/min
本講義「現代民主主義論」の概要と目的についての解説 
「近代民主主義」から「現代民主主義」への移行に関する簡単な解説 
(第1回補論1)「民主主義の3形態」として,古代ギリシアの民主主義,近代民主主義,現代民主主義について概観する。これら3つは,(1)規模,(2)参政権が制限的か普遍的か,(3)参政形態が直接的か間接的かによる違いがあることを指摘し,近代民主主義との対比のうえで,現代民主主義の特質について理解する。 
(第1回補論2)ロバート・ダールの「ポリアーキー」の議論をとりあげ,ダールのいう民主主義の2つの構成要素について解説するとともに,民主化へ至る経路が複数ありうることを示す。 
復習 
参考文献表に基づく発展的学習
第2週

第2回 面接/Face-to-face

90 分/min
近代民主主義から現代民主主義へ 
上記<到達目標>の2を解説する。 
(第2回補論1)ヴェーバーの支配の3類型について解説し,「正統性」という概念を理解する。 
(第2回補論2)「政治」についてのD.イーストンの定義――社会に対する価値の権威的配分――について理解する。
復習 
参考文献表に基づく発展的学習
第3週

第3回 面接/Face-to-face

90 分/min
シュンペーターと「エリート間競争モデル」 
治者と被治者が乖離していても政治エリート(職業政治家)間の適度な競争があれば民主主義は成立しうると説き,現代における代表制民主主義の作動原理の解明につとめたシュンペーターのモデルについて解説・考察する。 
(第3回補論)影響力について論じ,明示的影響力,非明示的影響力,予測的反応(anticipated reaction)などを理解する。
復習 
参考文献表に基づく発展的学習
第4週

第4回 面接/Face-to-face

90 分/min
ミヘルスと「寡頭制の鉄則」 
大衆政党の成立について解説するとともに,現代の大規模組織においては必然的に少数者支配が起きると論じたミヘルスの「寡頭制の鉄則」について理解する。また,党内民主主義が一国の民主主義にとって不可欠の要素であることを自明の前提と考えたミヘルスの議論を,第3回で講じたシュンペーターの理論と対比させる。 
(第4回補論)政党システム(party system)と選挙制度 
 主要な政党システムについて概観するとともに,選挙制度と政党システムの相関について理解する。小選挙区制と比例代表制のもたらす傾向性や,またその背後にある民主主義観の違いについて,デュベルジェやG. Bingham Powell Jr. らの議論を参考にしつつ,(1)民意の反映,(2)信託(mandate)と責任(accountability)の関係の2点を中心に考察する。
復習 
参考文献表に基づく発展的学習
第5週

第5回 面接/Face-to-face

90 分/min
ダールのWho Governs? 
ハンター・ダール論争と,ダールの著作を紹介し,エリーティズムとプルラリズムの違いを理解するとともに,声価法(評判法)と争点法の解説をする。
復習 
参考文献表に基づく発展的学習
第6週

第6回 面接/Face-to-face

90 分/min
「集団の噴出」と集団理論 
現代化にともなって起きる「集団の噴出」現象について解説し,トルーマン流の集団理論を紹介し,それが社会還元論的な理論であり,予定調和的な政治観をもっていることを解説する。 
(第6回補論)政治過程における「制度」 
「合理的選択制度論」(経済学的制度論)を中心に「新制度論」について解説し,政治過程において「制度」が果たす機能について考察する。
復習 
参考文献表に基づく発展的学習
第7週

第7回 面接/Face-to-face

90 分/min
集団理論への批判の展開〈1〉 
その後のアメリカ政治学が,(1)利益の組織化と(2)利益の反映をめぐる集団理論の楽観的な前提を批判していく過程を,オルソンの集合行為論や「鉄の三角形」の議論を紹介しながら解説する。さらにまた,それらを再批判した理論や,反証となった現象として,いわゆる「公共利益団体」の出現やイシュー・ネットワーク論を紹介する。
復習 
参考文献表に基づく発展的学習
第8週

第8回 面接/Face-to-face

90 分/min
集団理論への批判の展開〈2〉 
集団理論のもうひとつの特徴である社会還元論に対して,新制度論や国家論がいかなる批判を展開したかを簡潔に解説する。 
(第8回補論)公共財・フリーライダー・集合行為 
 公共財の理論を紹介し,また,それを応用してオルソンが展開した集合行為論を解説し,前回の復習をする。
復習 
参考文献表に基づく発展的学習
第9週

第9回 面接/Face-to-face

90 分/min
プルラリズムとコーポラティズム 
プルラリズムとコーポラティズムを説明し,両者の違いが,諸利益の表出・集約・調整の方式の違いであることを理解する。また,頂上団体が統治責任を分有するコーポラティズムの三者提携体制としての側面を解説するとともに,その変容を指摘する。
復習 
参考文献表に基づく発展的学習
第10週

第10回 面接/Face-to-face

90 分/min
変化のなかの日本政治〈1〉 
長期単独政権下の自民党政治を分散的意思決定構造として理解する。議院内閣制における長期単独政権という,本来であれば首相の強力なリーダーシップが発揮されても不思議でない制度配置が,後援会,派閥,族議員などの党内慣行によって分散的意思決定構造となっていたメカニズムを理解する。
復習 
参考文献表に基づく発展的学習
第11週

第11回 面接/Face-to-face

90 分/min
変化のなかの日本政治〈2〉 
自民党政権の分散的意思決定構造が,選挙制度改革後にその特徴を徐々に変化させてゆく過程とそのメカニズムを概観する。
復習 
参考文献表に基づく発展的学習
第12週

第12回 面接/Face-to-face

90 分/min
戦後政治の対立軸 
西欧の戦後政治における政党間の対立軸の一般的なパターンについて論じた後,いわゆる55年体制における対立軸が,それと大きく異なっていたことを理解する。また,低成長による財政難への対応をめぐる政治についても,欧米と日本では財政圧迫の要因に違いがあったことを反映して,大きく異なっていたことを論じる。そのうえで,政治的対立軸やそれに基づく政党システムが変容しつつあることを,最近の欧米の事例に即して指摘する。
復習 
参考文献表に基づく発展的学習
第13週

第13回 面接/Face-to-face

90 分/min
戦後日本の政治学の展開〈1〉 
啓蒙主義的政治学とその後の展開
復習 
参考文献表に基づく発展的学習
第14週

第14回 面接/Face-to-face

90 分/min
戦後日本の政治学の展開〈2〉 
実証主義的政治学とその後の展開 
(第14回補論)諸理論の位相 
これまで扱った諸理論について,(1)規範的/記述的,(2)マクロ/メゾ/ミクロに分類し,諸理論の特色について理解する。
復習 
参考文献表に基づく発展的学習
授業期間終了後/After the Class Period

第15回 オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video)

90 分/min
期末試験問題についての解説
復習 
参考文献表に基づく発展的学習

<授業実施時間数/Class Hours>

授業実施方法/How to Conduct a Lesson 授業実施時間数/ Class Hours
面接/Face-to-face 1170 分/min
オンデマンド(動画視聴)/On-demand(watching video) 180 分/min
オンデマンド(授業内課題)/On-demand(assignment in class) 0 分/min
リアルタイム配信/Real-time online 0 分/min
その他/Others 0 分/min
総合計/Total Amount of Class Hours 1350 分/min

アクティブラーニング/Active Learning

使用システム/System Tools

e-class, Panopto, 授業時に指示する。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

期末筆記試験  80%  授業内容の理解度 
出席・感想文  20%  授業時間内に数回感想文の提出を求める。 

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
217 16.1 17.1 13.8 24.4 28.6 0.0 1.7

<テキスト/Textbook>

  使用しない。 

 

<参考文献/Reference Book>

  講義の中で参考文献表を配布する予定。 

 

<連絡方法 / Contact method>

科目担当者への連絡方法/Contact method from student to instructor

授業時に指示する。

科目担当者からの連絡方法/Contact method from instructor to students

授業時に指示する。
 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
Copyright(C) 2024 Doshisha University All Rights Reserved. 無断転載を禁止します。