シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2023年度

(月曜日6講時)
面接/Face-to-face

学則第9条の5対象
Article 9-5 of
the Undergraduate Regulations applies

対象外/Not Applicable

99003122 

○日本の芸術1
Arts in Japan 1
2単位/Unit  春学期/Spring  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  高橋 千晶/TAKAHASHI Chiaki 河野 道房/KONO Michifusa 村木 桂子/MURAKI Keiko

<概要/Course Content Summary>

日本の美術は,日本というひとつの国の内部だけで,純粋に培養されてきたわけではありません。古代・中世から近世に至るまで,日本は東アジア文化圏の一員として,中国や韓国との豊かな交流の中で,美術を育て上げてきました。また近代においては,欧米からの影響を考えないわけにはいきません。日本は,異国の文化としての中国や韓国や欧米の美術から,何を取捨選択し,どのように受容・変容して,自国の美術をつくりあげてきたか。このことを,絵画・デザインのスライドを見ながら,理解することが目標です。なお毎週,出席確認を兼ねて,作品を見て感想文(解釈・記述・評価)を書いてもらいます。

<到達目標/Goals,Aims>

日本の美術が,異国(中国・韓国・欧米)との交流の中で形成されてきた歴史的過程を,理解できるようになること。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ガイダンス:東アジアの中の日本美術(河野)  (授業時間外の学習/ Assignments) 授業で紹介する参考文献やweb サイトを参照し,理解を深めて下さい。もちろん,お寺や美術館・博物館に行くことをお勧めします。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 平安時代(障壁画):京都御所に飾られた中国と日本の絵画(村木)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 鎌倉時代(絵巻):やまと絵で新羅(韓国),中国を描く(村木)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 室町時代Ⅰ(障壁画):水墨画のフィルターを通して日本の風景を描く (村木)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 室町時代Ⅱ(屏風):異国の花や鳥を描く(村木)   (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 桃山時代(屏風):南蛮風俗を描く(村木)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 江戸時代Ⅰ(障壁画):城郭,御殿に中国人物を描く(村木)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 江戸時代Ⅱ(伊藤若冲):中国画を写して絵画を学ぶ(河野)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 明治時代Ⅰ(浮世絵・油絵):西洋との出会い:横浜絵・開化絵・油絵茶屋(高橋)   (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 明治時代Ⅱ(日本画・洋画):美術教育の展開:工部美術学校から東京美術学校へ(高橋)   (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 大正時代Ⅰ(洋画):白樺と西洋美術受容:「緑色の太陽」とポスト印象派(高橋)   (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 大正時代Ⅱ(デザイン):大正ロマンと商業美術::アール・ヌーヴォーとアール・デコ(高橋)   (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 昭和時代Ⅰ(洋画):西欧の前衛と新興美術運動:未来派・MAVO・超現実主義(高橋)   (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 昭和時代Ⅱ(現代アート):戦後の前衛と国際化:具体美術協会・ネオダダ・もの派(高橋)   (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 総括(レポートの書き方/e-class への提出の仕方)(河野)  (授業時間外の学習/ Assignments) 同上 

授業内容については,授業の進度や受講者の関心に応じて,変更する場合があります。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  15%  休まず参加してください。 
期末レポート試験・論文  40%  担当者にレポートを提出してもらいます。どれだけ「日本」の美術を深く理解したかが評価の分かれ目です。e-class で提出のこと。 
小テスト  45%  授業ごとに,担当者から課題を出し,それに対する回答を書いてもらいます。どれだけ授業を正しく理解しているかが,評価のポイントです。 

<テキスト/Textbook>

テキストは使用せず,授業時またはウェブで資料・レジュメ等を配布する。

<参考文献/Reference Book>

中村興二・岸文和編  『日本美術を学ぶ人のために』(世界思想社、2001)ISBN:9784790708582 
 

<備考/Remarks>

1)視覚イメージを《見る》こと,そして見たものについて《記述する》ことが基本です。毎回画像を使用し,受講生に意見を求めます。見ることと記述することが苦手な方,またネット環境が不十分な方は,ご注意下さい。 
2)原則対面授業ですが,困難な場合はe-classシステムを用いた,オンデマンド資料提示型授業にします。課題提出はe-classでアップロードし,質問等はe-classメッセージで行います。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
Copyright(C) 2023 Doshisha University All Rights Reserved. 無断転載を禁止します。