<概要/Course Content Summary>
この授業は,高岸,パイエの2人の教員がオムニバス形式で「日本の文化」の授業を行う。 高岸の授業では,「自分の周りの日本文化」「ポップカルチャー」「言葉」を大きな柱としている。「自分の周りの日本文化」として「京都の祭礼・行事」,同志社の創立者,新島襄の生涯をたどりながら学ぶ「同志社建学の精神」,きものの歴史や文様について学ぶ「日本のきもの文化」を取り上げる。「ポップカルチャー」では,日本のMANGA・アニメ文化を考える「日本の漫画・アニメ」,戦後から現在までの流行歌の歴史をたどる「日本の流行歌」を扱う。「言葉」として,街中やキャンパス内で使われている「関西弁」「若者ことば」を学ぶことにより,標準語との違いに気付いたり,若者ことばが作られるメカニズムや日本の若者の考え方を学んだりする。以上さまざまな日本文化の側面を学ぶことにより,日本現代文化への理解を深める。 パイエの授業では,日本人のものの考え方,精神性の背景にある神道と禅仏教を取り上げ,それらの文化への入り口の一つとして学ぶ。神道を概観しその起源,日本人の生活習慣との関わり,その特徴として祭りの伝統について知る。さらに,神道と武道のつながりを学び,神道の武道として相撲と合気道について知る。次に,日本の禅仏教とその文化の概観を学ぶ。禅の歴史と思想,ことば,禅画等について学ぶ。臨済の和尚を迎えての坐禅体験も行い,これらの体験を通して日本文化の特性を学ぶ。
<到達目標/Goals,Aims>
日本の現代文化と伝統文化の概観を学び,さらに体験的学習を通して日本文化について理解を深める。学習した内容についての情報発信(発表や感想を書く)および日本人学生とのディスカッションができるようになること。
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
|
(内容/ Contents)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
|
|
(実施回/ Week)
1
|
(内容/ Contents)
[高岸]コース内容の説明,京都の祭礼・行事 ・京都の年中行事について学ぶ。 ・小グループ単位で,自国のお祭りと京都のお祭りとの違いについて話し合い,最後に発表する。
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
毎週,課題プリント(質問に答える,授業の感想を書くなどの内容)を書いて翌週に提出する。
|
|
(実施回/ Week)
2
|
(内容/ Contents)
[高岸]日本の漫画・アニメ ・日本の漫画・アニメの歴史を学ぶ。 ・日本の漫画・アニメに対する国内と海外からの評価を知る。 ・「なぜ日本の漫画・アニメが世界中で人気を博しているのか」についてグループで話し合い,発表する。 ・希望者は自分の好きな日本の漫画・アニメをクラスで紹介する。
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
|
|
(実施回/ Week)
3
|
(内容/ Contents)
[高岸]日本の流行歌 ・戦後の流行歌『りんごの歌』から最近の流行歌まで,各時代の社会情勢とともに歌の歴史をたどる。 ・最近の音楽産業の現状と今後について考える。 ・希望者は自分の好きな日本の歌をクラスで紹介する。
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
|
|
(実施回/ Week)
4
|
(内容/ Contents)
[高岸]関西弁 ・関西弁の音声的・文法的特徴,よく使われる表現を学ぶ。 ・関西弁を使って短いスキットを練習し,発表する。
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
|
|
(実施回/ Week)
5
|
(内容/ Contents)
[高岸]若者ことば ・自分の国の若者ことばを紹介する。 ・日本の若者ことばを知る。 ・「若者ことば」がどのように作られ,どのような特徴を持っているかを考える。
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
|
|
(実施回/ Week)
6
|
(内容/ Contents)
[高岸]日本のきもの文化 ・京都の呉服屋社長を迎え,きものの歴史的変化や通過儀礼のきものなどの話を聞き,日本のきもの文化への理解を深める。 ・着付師がモデル役の留学生にきものを着付けていく様子を見る。
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
|
|
(実施回/ Week)
7
|
(内容/ Contents)
[高岸]同志社建学の精神 ・同志社の創立者,新島襄の生涯をたどりながら,同志社の建学の精神について学ぶ。 ・同志社キャンパスツアーに参加する。
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
|
|
(実施回/ Week)
8
|
(内容/ Contents)
[パイエ]神道の歴史,思想-1 ・各回のスケジュールについて ・神道クイズに挑戦してみよう。 ・日本の宗教文化について確認し,神道の概観を学び,その思想を知る。
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
|
|
(実施回/ Week)
9
|
(内容/ Contents)
[パイエ] 神道の特徴-2 ・神道と日本人の生活 ・神道の祭りについて学ぶ。
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
|
|
(実施回/ Week)
10
|
(内容/ Contents)
[パイエ]神道の特徴-3 ・神道と武道のつながりについて知る。 ・合気道・相撲
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
|
|
(実施回/ Week)
11
|
(内容/ Contents)
[パイエ]禅仏教の歴史,思想-1 ・仏教クイズに挑戦してみよう。 ・日本における禅仏教の発展を概観し,その思想について学ぶ。
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
|
|
(実施回/ Week)
12
|
(内容/ Contents)
[パイエ]禅仏教の影響-2 ・日本文化への様々な影響について知る。 ・翌週体験する坐禅について学ぶ。
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
|
|
(実施回/ Week)
13
|
(内容/ Contents)
[パイエ]坐禅体験 ・臨済宗の和尚様を迎えて実際に坐禅に挑戦してみよう。(*本体験は文化体験であるが,もし宗教的,または身体的事情により参加できない場合は,代替課題について相談に応ずる)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
|
|
(実施回/ Week)
14
|
(内容/ Contents)
[パイエ]禅仏教の影響-3 ・禅と武道のつながりについて学ぶ。 ・白隠や仙厓の禅画を鑑賞し,コメントを考え,クラスで共有する。
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
同上
|
|
(実施回/ Week)
15
|
(内容/ Contents)
[パイエ] 総括(そうかつ),まとめ
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
神道の文化,禅仏教の文化,それぞれの内容について整理する。
|
ゲストの都合などにより,「坐禅体験」,「日本のきもの文化」,「同志社建学の精神」の授業内容の順序が前後したり,授業の予定が変わることもある。
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
|
平常点
|
70%
|
授業態度,毎回の課題プリントの内容,提出状況,授業中の発表,プレゼンテーションなど。
|
|
期末レポート
|
30%
|
高岸,パイエのそれぞれの授業で学んだことと,印象に残った内容についての感想文を書く。
|
|
特記事項
|
|
5回以上欠席すると,成績を出せない可能性がある。
|
毎回の提出物や期末レポートは,自分が使える日本語で書くこと。
<テキスト/Textbook>
授業のはじめに,毎回の授業で使用するハンドアウトを一冊にまとめた冊子を配布する予定である。
<参考文献/Reference Book>
<参照URL/URL>
<備考/Remarks>
・担当教員との連絡手段:DUET,e-class ,LINE等 Communication with the instructor: DUET, e-class, LINE, etc.
|