シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2023年度

集中
対面ネット併用授業/Hybrid class

学則第9条の5対象
Article 9-5 of
the Undergraduate Regulations applies

対象外/Not Applicable

16000252-001 

○EUキャンパス特別講義-1 (良心学の展開─ドイツおよびEUの課題を見据えて─)
Special Lecture in EU Campus-1 -A Development of the Study of Conscience: Facing the Issues in Germany and EU-
2単位/Unit  春集中/Spring Intensive  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  小原 克博 和田 喜彦

<概要/Course Content Summary>

 本科目は,同志社の建学の理念,とりわけ「良心」を中心とした教育理念の歴史的背景を理解した上で,「良心」が現代世界の中で,特に,ドイツやEU において,どのような応用可能性を持ち,また,それをどのように実践できるのかを探求していきます。また本科目は,履修者がドイツでの生活で学んだことを総括することを目的としています。 
 この授業は,教室での対面授業7 回(今出川キャンパス2 回,EU キャンパス5 回),オンデマンド授業4 回,リアルタイム・オンライン授業4 回(現地時間8:00-9:30)によって構成されています。すべての授業に科目担当者2名が出席し,議論の活性化に努めます。詳しいことは初回の授業で説明します。下記「授業計画」において各オンデマンド授業に付されている日付は課題提出の締め切り日を示しています。都合のよい時間にオンデマンド動画で学習し,各回で示された課題を期日までにe-class(同志社大学のラーニング・マネージメント・システム)上に提出していただきます。本科目に必要な文献はEU キャンパスに備えています。  
 本科目では,ドイツ,EU および日本が抱える課題(扱うテーマについては下記「授業計画」を参照)と付き合わせる形で,「良心」理解を鍛え直し,「良心」のグローバルかつローカルな応用可能性を探求する意欲的な授業を展開する予定です。

<到達目標/Goals,Aims>

 履修者が,ドイツ,EUおよび日本における歴史的・現代的な課題と向き合い,良心の思索を深め,より良い社会を作るために必要な指針を見出すことを目標とします。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1(2/22)  (内容/ Contents) 【今出川キャンパス】ドイツと日本を展望する──新島襄と良心を踏まえて(小原)  (授業時間外の学習/ Assignments) 学んだ内容を振り返り,自分自身の学習目的を明確にして下さい。 
(実施回/ Week) 2(2/22)  (内容/ Contents) 【今出川キャンパス】エネルギー問題と良心──原発は存続させるべきか(和田)  (授業時間外の学習/ Assignments) 学んだ内容を振り返り,自分自身の学習目的を明確にして下さい。 
(実施回/ Week) 3(4/24)  (内容/ Contents) 【オンデマンド】宗教多元社会と良心──移民問題に揺れるドイツ・EU(小原)  (授業時間外の学習/ Assignments) 示された課題を提出してください。 
(実施回/ Week) 4(4/28)  (内容/ Contents) 【リアルタイム・オンライン授業】オンデマンド授業(第3 回)で学んだ内容に基づいてディスカッションを行う。  (授業時間外の学習/ Assignments) レポートに記した内容に基づき,自分の考えや質問をまとめて,授業に臨んでください。 
(実施回/ Week) 5(5/22)  (内容/ Contents) 【オンデマンド】環境問題と良心──ドイツおよびEUにおける環境保護運動(和田)  (授業時間外の学習/ Assignments) 示された課題を提出してください。 
(実施回/ Week) 6(5/26)  (内容/ Contents) 【リアルタイム・オンライン授業】オンデマンド授業(第5 回)で学んだ内容に基づいてディスカッションを行う。  (授業時間外の学習/ Assignments) レポートに記した内容に基づき,自分の考えや質問をまとめて,授業に臨んでください。 
(実施回/ Week) 7(6/19)  (内容/ Contents) 【オンデマンド】科学と良心──ドイツおよび日本の優生政策から学ぶべきこと(小原)  (授業時間外の学習/ Assignments) 示された課題を提出してください。 
(実施回/ Week) 8(6/23)  (内容/ Contents) 【リアルタイム・オンライン授業】オンデマンド授業(第7 回)で学んだ内容に基づいてディスカッションを行う。  (授業時間外の学習/ Assignments) レポートに記した内容に基づき,自分の考えや質問をまとめて,授業に臨んでください。 
(実施回/ Week) 9(7/17)  (内容/ Contents) 【オンデマンド】エシカル消費・エシカルビジネスと良心──持続可能な社会を築くための消費者と企業の責任(和田)  (授業時間外の学習/ Assignments) 示された課題を提出してください。 
(実施回/ Week) 10(7/21)  (内容/ Contents) 【リアルタイム・オンライン授業】オンデマンド授業(第9 回)で学んだ内容に基づいてディスカッションを行う。  (授業時間外の学習/ Assignments) レポートに記した内容に基づき,自分の考えや質問をまとめて,授業に臨んでください。 
(実施回/ Week) 11(7/31)  (内容/ Contents) 【EU キャンパス】動物と良心──ヨーロッパにおける食の倫理および動物福祉(小原)  (授業時間外の学習/ Assignments) 学んだ内容を振り返り,最終レポートの準備をしてください。 
(実施回/ Week) 12(7/31)  (内容/ Contents) 【EU キャンパス】Religious Landscape and Education in Germany (Prof. Johannes Brachtendorf, Institut für philosophische Grundfragen der Theologie, Uni Tübingen)  (授業時間外の学習/ Assignments) 学んだ内容を振り返り,最終レポートの準備をしてください。 
(実施回/ Week) 13(7/31)  (内容/ Contents) 【EU キャンパス】社会的金融と良心──より良い社会のためのお金の活用方法を考える(和田)  (授業時間外の学習/ Assignments) 学んだ内容を振り返り,最終レポートの準備をしてください。 
(実施回/ Week) 14(8/1)  (内容/ Contents) 【EU キャンパス】歴史理解と良心──未来社会のために(小原)  (授業時間外の学習/ Assignments) 学んだ内容を振り返り,最終レポートの準備をしてください。 
(実施回/ Week) 15(8/1)  (内容/ Contents) 【EU キャンパス】総合討論  (授業時間外の学習/ Assignments) これまで学んだきたことを総括した上で,課題を提出してください。 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(11回)  50%  積極的な授業参加を評価します。 
小レポート(5回)  50%  示された課題に対し真摯に取り組み,的確に答えているかを評価します。 

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
12 75.0 25.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.8

<テキスト/Textbook>

特に使用しない

<参考文献/Reference Book>

同志社大学 良心学研究センター編  『良心を考えるために』増補改訂版 (2018年)※事前に配布します。 
 

同志社大学 良心学研究センター編  『良心学入門』(岩波書店、2018年)
 

NHK「フランケンシュタインの誘惑」制作班  『闇に魅入られた科学者たち-人体実験は何を生んだのか-』(NHK出版、2018年)
 

川名英之  『世界の環境問題〈第1巻〉-ドイツと北欧-』(緑風出版、2005年)
 

高木宏明  『ドイツに学ぶ循環型社会の形成』(2005年)『経済政策研究』第1号,63-84頁 http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~tetsuta/jeps/no1/takagi.pdf 
 

喜多川 進  『環境政策史論-ドイツ容器包装廃棄物政策の展開-』(勁草書房、2015年)
 

ドイツ連邦共和国外務省ほか  『ドイツの実情』(2018年)※事前に配布します。 
 

墓田 桂  『難民問題-イスラム圏の動揺,EUの苦悩,日本の課題-』(中公新書、2016年)
 

小原克博  『ビジネス教養として知っておきたい 世界を読み解く「宗教」入門』(日本実業出版社、2018年)
 

安全なエネルギー供給に関する倫理委員会(吉田文和,ミランダ・シュラーズ 編訳)  『ドイツ脱原発倫理委員会報告-社会共同によるエネルギーシフトの道すじ-』(大月書店、2013年)
 

坂田雅子  『モルゲン,明日』(リガード、2018年)DVD作品の解説書 
 

川名英之  『なぜドイツは脱原発を選んだのか-巨大事故・市民運動・国家-』(合同出版、2013年)
 

若尾祐司・木戸衛一編著  『核開発時代の遺産-未来責任を問う-』(昭和堂、2017年)
 

小原克博  『一神教とは何か-キリスト教,ユダヤ教,イスラームを知るために-』(平凡社新書、2018年)
 

河上睦子  『いま,なぜ食の思想か-豊食・飽食・崩食の時代-』(社会評論社、2015年)
 

消費者庁  『海外における倫理的消費の動向等に関する調査報告書』(2016年)http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_education/consumer_education/ethical/study_group/pdf/160331_1.pdf 
 

万人立,池亀拓夫  『世界のエシカルブランドと中国におけるエシカル動向に関する考察』(2017年)『デザイン研究』第63巻,第5号,23-32頁 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssdj/63/5/63_5_23/_pdf/-char/ja 
 

「倫理的消費」調査研究会  『「倫理的消費」調査研究会 取りまとめ-あなたの消費が世界の未来を変える-』(消費者庁・消費者教育・地方協力課、2017年)http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_education/consumer_education/ethical/study_group/pdf/region_index13_170419_0002.pdf 
 

岡 裕人  『忘却に抵抗するドイツ-歴史教育から「記憶の文化」へ-』(大月書店、2012年)
 

熊谷 徹  『5時に帰るドイツ人,5時から頑張る日本人-ドイツに27年住んでわかった定時に帰る仕事術-』(SBクリエイティブ、2017年)
 

林 公則  『新・贈与論-お金との付き合い方で社会が変わる-』(コモンズ、2017年)
 

同志社大学 良心学研究センター編  『同志社精神を考えるために』(2023年)
 

木戸衛一  『若者が変えるドイツの政治』(あけび書房、2022年)ISBN:9784871542227 
 

<参照URL/URL>

同志社大学 良心学研究センター 
 
 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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