<概要/Course Content Summary>
物理化学,無機化学,電気化学,有機化学および高分子化学に関する実験を行い,実験結果・考察などをレポートにして提出する。これらの実験を通して,無機・有機化合物の取り扱い方,合成,精製,分析,機能評価などに関する基礎知識や実験技術・測定方法などを修得し,かつ実験に対する姿勢や考察力・表現力を身につけることを目標としている。 なお,本科目は「学習・教育目標B化学分野における専門知識の修得(5)実験技術」に含まれ,化学分野における実験技術を学習することになる。また同時に,「学習・教育目標A理工学において基礎となる知識の修得(1)一般教養や技術者倫理」および「学習・教育目標B化学分野における専門知識の修得 (2)専門応用 (3)化学工学,(4)情報技術」を含み,化学工学や情報技術分野の専門知識などもあわせて学習する。 実験内容を以下に示す。 (1) 分子軌道法入門,(2)複合反応の化学反応速度の決定,(3) イオン液体の合成とNMRによる化学シフト変化の測定,(4) 光吸収・発光と光化学反応,(5) 超伝導セラミックスの合成と特性,(6) 無機物質のX線回折による構造解析,(7) 熱分析と電気抵抗測定,(8) 分解電圧の測定(過電圧の測定),(9) 金属表面処理(機能性めっき),(10) 金属腐食の測定,(11) 電池の充放電実験,(12) ラジカル共重合による刺激応答性スマートポリマーの合成(2週連続して行なう),(13) 高分子反応によるネットワークポリマーの合成(2週連続して行なう),(14) エステル加水分解反応の反応速度の測定(2週連続して行なう),(15) 酸素と反応する金属錯体(錯体の合成と分光測定), (16) 酸触媒を用いる有機合成(フルオレセインの合成),(17) カタラーゼの酵素活性評価(過酸化水素の不均化反応),(18) Grignard試薬とエステルとの反応,(19) シクロデキストリンのトシル化,(20) シクロデキストリンの触媒作用。 民間企業で機能性材料(無機材料)開発の経験を有する教員が,企業での技術開発に繋がる化学実験について概説・指導する.
<到達目標/Goals,Aims>
到達目標は以下の通りである。 (1)化学実験を通して化学の各分野に対する理解度を深める。 (2)基本的な無機・有機化合物の取り扱い方を習得する。 (3)合成,精製,分析,機能評価などに関する基礎知識や実験技術・測定方法などを修得する。 (4)パソコンを利用したデータ処理法を身につける。 (5)実験に真剣に取り組む姿勢を身につける。 (6)実験および実験レポート作成を通して考察力・表現力を身につける。
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
(1)~(12)
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(内容/ Contents)
実験(1)~(21)を順次行なう。
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(授業時間外の学習/ Assignments)
レポートの作成と次回実験の予習
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(実施回/ Week)
(13)~(15)
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(内容/ Contents)
発表資料作成,発表会
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(授業時間外の学習/ Assignments)
発表練習
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実験の実施順序は各自異なる。
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
平常点
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40%
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毎回積極的に実験を行い,正しい実験技術・実験態度を身につけているかどうかを評価する。
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レポート
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60%
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実験結果のまとめ方,実験結果などに対する解析力・考察力やレポート全般についての表現力などを重視して,評価する。
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具体的到達目標の達成度を上記の点数配分により総合的に評価し,100点満点で評価して,到達目標における基礎的事項を身に付けていると判断できる60点以上を合格(D以上)とする。
<成績評価結果/Results of assessment>
成績評価の見方について/Notes for assessment
登録者数 |
成績評価(%) |
評点 平均値 |
備考
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A |
B |
C |
D |
F |
他 |
73 |
11.0 |
50.7 |
31.5 |
4.1 |
2.7 |
0.0 |
2.6 |
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<テキスト/Textbook>
<備考/Remarks>
実験室で対面形式で行う予定である。
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