シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2023年度

集中
面接/Face-to-face

学則第9条の5対象
Article 9-5 of
the Undergraduate Regulations applies

対象外/Not Applicable

11433519 

○サイエンスとインテリジェンス (集中読解と議論)
Science and Intelligence -intensive reading and discussion-
2単位/Unit  春集中/Spring Intensive  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  野口 範子 佐藤 優 高橋 真仁

<概要/Course Content Summary>

授業テーマ: サイエンスコミュニケーターとしての訓練を受けることが,政策の現場においてどのように用いられているかについて実情を知るとともに,現実に役立つ学知がどのようなものであるかについて研究する。 
授業の概要: 情報や分析はそれ自体に意味があるのではない。情報や分析が国家,地方自治体,企業などの実際の運営に活用されなければ意味を持たない。そこで知らなくてはならないのが政策決定者と情報担当者(サイエンスコミュニケーターを含む)の間でのインテリジェンス・サイクルだ。内閣官房でインテリジェンスの実務に従事している高橋真仁講師より,インテリジェンス・サイクルの基礎理論と実際の運営について学ぶ。 
 サイエンスは自然科学分野だけではない。人文科学,社会科学におけるサイエンスの例として地政学と人類学を取り上げる。その上でサイエンスコミュニケーターに必要とされる総合力について身に付ける。 
 応用問題として,ウクライナ戦争を取り上げる。

<到達目標/Goals,Aims>

サイエンスコミュニケーターとして必要な初歩的総合力を身につける。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1  (内容/ Contents) サイエンスとインテリジェンスの関係について(総論)〔佐藤教授,高橋講師,ワークブック演習問題第1回分を予習しておくこと〕 
(1)講師の自己紹介 佐藤教授,高橋講師 
(2)サイエンスにおいてインテリジェンス的発想が必要な理由 
(3)2つのサイエンス。自然科学と精神科学(人文科学,社会科学) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間 
復習2時間 
(実施回/ Week) 2  (内容/ Contents) インテリジェンスの基礎概念(定義,機能,特徴)〔高橋講師,ワークブック演習問題第2回分を予習しておくこと〕  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間 
復習2時間 
(実施回/ Week) 3  (内容/ Contents) インフォメーションとインテリジェンスの差異〔高橋講師,ワークブック演習問題第3回分を予習しておくこと〕  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間 
復習2時間 
(実施回/ Week) 4  (内容/ Contents) OSINT(公開情報諜報)の技法(1)〔高橋講師,ワークブック演習問題第4回分を予習しておくこと〕  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間 
復習2時間 
(実施回/ Week) 5  (内容/ Contents) ヒュミント(人によるインテリジェンス)とシギント(信号によるインテリジェンス)〔高橋講師,ワークブック演習問題第5回分を予習しておくこと〕  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間 
復習2時間 
(実施回/ Week) 6  (内容/ Contents) インテリジェンス・サイクル〔高橋講師,ワークブック演習問題第6回分を予習しておくこと〕  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間 
復習2時間 
(実施回/ Week) 7  (内容/ Contents) インテリジェンスとアカデミズム〔佐藤教授,ワークブック演習問題第7回分を予習しておくこと〕  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間 
復習2時間 
(実施回/ Week) 8  (内容/ Contents) エマニュエル・トッドの家族類型論(1)〔佐藤教授,ワークブック演習問題第8回分を予習しておくこと〕  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間 
復習2時間 
(実施回/ Week) 9  (内容/ Contents) エマニュエル・トッドの家族類型論(2)〔佐藤教授,ワークブック演習問題第9回分を予習しておくこと〕  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間 
復習2時間 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) エマニュエル・トッドの家族類型論(3)〔佐藤教授,ワークブック演習問題第10回分を予習しておくこと〕  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間 
復習2時間 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 地政学総論〔高橋講師,ワークブック演習問題第11回分を予習しておくこと〕  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間 
復習2時間 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 海と陸の地政学〔高橋講師,ワークブック演習問題第12回分を予習しておくこと〕  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間 
復習2時間 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) ユーラシア主義〔佐藤教授,ワークブック演習問題第13回分を予習しておくこと〕  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間 
復習2時間 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) ウクライナ戦争の構造〔高橋講師,ワークブック演習問題第14回分を予習しておくこと〕  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間 
復習2時間 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 学知を政策に生かす回路について〔佐藤教授,ワークブック演習問題第15回分を予習しておくこと〕  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習2時間 
復習2時間 

開講日程 4日間集中 
 2023年8月22日(2~5講時),23日(2~5講時),24日(2~5講時),25日(2~4講時) 
授業方法 
 講義,グループディスカッションとレポート作成による。 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,授業への参加度等)  20%  積極的な発言,質疑に対する応答の回数で評価する。 
小レポート  40%  2000字程度のレポートの提出を数回求める。コメントをつけて返却する。 
小テスト  40%  適宜小テストを行い100点満点で採点し,返却する。 

フィードバックの方法 
 授業での対話,レポートの添削 
 
教科書 担当者作成のワークブック,プリント

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
14 100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 4.0

<テキスト/Textbook>

教科書 担当者作成のワークブック,プリント

<参考文献/Reference Book>

リッケルト(山内得立訳)  『認識の対象』(岩波文庫、1927)
 

宇野弘蔵  『社会科学の根本問題』(青木書店、1966)
 

小林良樹  『なぜ,インテリジェンスは必要なのか』(慶應義塾大学出版会、2021)
 

ハルフォード・ジョン・マッキンダー(曽村保信訳)  『マッキンダーの地政学:デモクラシーの理想と現実』(原書房、2008)
 

アルフレッド・T・マハン(北村謙一訳)  『マハン海上権力史論』(原書房、2008)
 

カール・ハウスホーファー(大東亜協会編訳)  『大東亜地政学』(岩波書店、1942)
 

佐藤優  『地政学入門』(角川新書、2021)
 

田辺元  『歴史的現実』(こぶし書房、2001)
 

高山岩男  『世界史の哲学』(こぶし書房、2001)
 

柄谷行人  『世界史の構造』(岩波現代文庫、2015)
 

佐藤優  『学生を戦地に送るには:田辺元「悪魔の京大講義」を読む』(新潮社、2017)
 

エマニュエル・トッド(堀茂樹訳)  『我々はどこから来て,今どこにいるのか?(上下2巻)』(文藝春秋、2022)
 

エマニュエル・トッド(大野舞訳)  『第三次世界大戦はもう始まっている』(文春新書、2022)
 

佐藤優  『よみがえる戦略的思考 ウクライナ戦争で見る「動的体系」』(朝日新書、2022)
 

<備考/Remarks>

受講者へのメッセージやアドバイス:課題はかなり多いですが,消化すれば着実に力がつきます。予習を行っていなくても授業についていけるように極力配慮しますので,講義には全回出席してください。積み重ね方式の講義ですので,欠席すると,次回以降の講義の理解が難しくなります。 
 
授業実施方法は,原則として対面とする(テレビ講義システムを含む)が,内容によってはオンライン(リアルタイム・ZOOM)にて行うこともある。 
 
担当者連絡先)野口:nnoguchi@mail.doshisha.ac.jp  

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
Copyright(C) 2023 Doshisha University All Rights Reserved. 無断転載を禁止します。