<概要/Course Content Summary>
高度情報化社会である今日,膨大な量のデータが氾濫しているだけではなく,データ自体も単なる文字列や数値から,ソーシャルデータに代表されるようなより複雑な構造を持つものとなってきている.人間はこうしたデータから情報を収集し,それらを活用して新しい知識を得ることで,世の中に存在するさまざまな問題を解決していく.そのためには, 1.大量かつ複雑なデータの効率的な格納 2.高性能なデータ検索およびその検索結果の利活用 が可能な情報システムを構築することが必要不可欠である.メディア情報学研究室ではこのような情報システムを利用し,データの高度利用および効率的なデータ処理に関する研究を所属メンバ各自が行う. メディア情報学研究室のメンバは,情報化社会において現在人間が直面している問題を,計算機を活用して解決する方法を提案し,その方法を実現することを目指す.また,自身の力で実際に問題解決を図る情報システムを構築し,その性能を評価することで,物事に対する問題発見能力と問題解決能力を,また,自身の提案の実行力およびスケジュール管理能力,そして結果分析能力を養う.さらに,提案・実装した問題解決法を他人にわかりやすく説明する機会を持つことで,プレゼンテーション能力の向上をも図る.
<到達目標/Goals,Aims>
・計算機科学の基礎を習得することができる. ・社会に存在するさまざまな問題を発見する能力を身につけることができる. ・計算機を用いた問題解決能力を身につけることができる. ・自分自身の提案を実行する能力,スケジュール管理能力および結果分析能力を養うことができる. ・プレゼンテーション能力の向上を図ることができる.
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
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(内容/ Contents)
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(授業時間外の学習/ Assignments)
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(実施回/ Week)
1~9
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(内容/ Contents)
卒業論文テーマ設定 卒業研究で扱うテーマの現状把握から問題発見,そして問題解決方法の考案までを教員および大学院生と共に議論する.議論をするための準備は各自で情報収集を行った上で資料にまとめる.
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(授業時間外の学習/ Assignments)
情報収集,資料作成,中間発表資料の作成
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(実施回/ Week)
10
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(内容/ Contents)
研究調査報告会 (中間発表) 前半の研究ミーティングで得られた成果を研究室メンバに説明する.また,他の発表者に対して適切なコメントをする.
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(授業時間外の学習/ Assignments)
中間発表準備
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(実施回/ Week)
11~14
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(内容/ Contents)
卒業論文計画書の作成 計画書を作成するために必要な,卒業研究のテーマに関するサーベイを行い,問題解決方法の具体的な処理手順に関して,教員および大学院生と共に議論する.議論をするための準備は各自で情報収集を行った上で文書にまとめる.
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(授業時間外の学習/ Assignments)
情報収集,資料作成,卒業研究計画書の作成
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(実施回/ Week)
15
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(内容/ Contents)
研究調査報告会 卒業研究で扱うテーマを研究する必要性を多くの人々に理解してもらうためのポスター発表を,他大学の関連研究室が一堂に会するワークショップにおいて行う.また,他の発表者に対して適切なコメントをする.
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(授業時間外の学習/ Assignments)
ポスター発表準備
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卒業論文テーマ設定のための研究ミーティング (毎週),中間発表,研究調査報告会,その他研究室行事への出席 (15 分以上の遅刻や早退は出席とは認めない) はもとより,それらに参加するための予習や資料作成,研究発表を実施する能力を養うための基礎技術勉強会 (研究ミーティングとは別に週 2 回程度) への参加および進捗報告は,本科目の単位認定のためには必須である.万難を排して各行事に真摯な態度で臨むこと. これら研究室行事は対面での実施を想定しているが,それらの行事に参加の際は,取り組んでいる研究に関する相談を密に行わなければならないため,対面のみならず意識して Slack や Discord 等のオンラインツールを用いて,教員や大学院生とのコミュニケーションを密にとる必要がある. なお,受講者により研究の進度や達成度は異なるため,個々人の能力に応じて最終目標となる研究テーマの内容やレベルを決定する.
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
基礎技術勉強会
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10%
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積極的な参加と内容定着度
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研究ミーティング
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30%
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ミーティング内容 (準備状況,進捗状況等)
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研究調査報告会 (中間発表)
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10%
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卒業研究内容のストーリー作りの出来不出来
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研究計画書執筆
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20%
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卒業研究計画書の体裁 (問題提起から解決法の提案までの首尾一貫した議論の是非)
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研究調査報告会 (ワークショップ)
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30%
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卒業研究計画書の内容に関するプレゼンテーションの質
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研究調査報告会を行う段階で主担当教員が認める内容のテーマ設定や研究計画書の作成が完了していない場合は,本科目の単位認定は行わない. テーマ設定や研究計画書の作成が出来ていた場合,以下の項目全てを満たすことが本科目の単位認定には必要である. 1. 研究ミーティング等,各種研究室行事への出席率が 70 %以上である. 2. 中間発表および研究調査報告会で研究発表する. 3. 主担当教員の承認を得た研究計画書を所定の手続きを経て学部に提出する. 成績評価は基本的に平常点は加味せず,各評価項目の達成内容で行う.
<テキスト/Textbook>
情報系関係書籍の他に,ACM,IEEE CS,AAAI,ACL,情報処理学会,電子情報通信学会,人工知能学会,言語処理学会等,国内外各学会から発行されている論文誌,プロシーディングス,各出版社が発行している会議録などすべてがテキストとなる.可能な限り各学会の学生会員となり,それらの論文を参照できるようにしておくこと.
<参考文献/Reference Book>
プログラミング言語の e-learning サイト等の利用は研究遂行に必要不可欠なので,各自でアカウントを作成し自学自習を行うこと.
<参照URL/URL>
<授業形態備考/Class type>
研究ミーティングや中間発表,研究調査報告会で構成される本講義は基本的に対面授業を行うが,対面授業に参加することに大きなリスクを伴う場合は,履修登録前に申し出る必要がある.また,社会の情勢や大学の方針に変更があった場合は,それにしたがって授業形態を変更する場合がある.
<備考/Remarks>
「情報倫理」「プログラミング入門」「線形代数」「論理と数理」「プログラミング基礎」「コンピュータの仕組み」「離散数学」「プログラミング応用」「情報理論」「確率・統計」「情報セキュリティ」「データベースシステム」「情報処理演習」「最適化法」「情報アクセス技術」「アルゴリズムとデータ構造」「インターネット技術」「機械学習」「ベイズ統計」「翻訳解析」「ヒューマンコンピュータインタラクション」「決定理論」「テキストマイニング」の情報系科目を未履修の場合は,自身の研究遂行の必要に応じて履修をすること.これらの科目が未履修の場合は,卒業研究の遂行に支障が出る可能性があり,最悪の場合,単位認定ができない場合がある.
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