シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2022年度

(金曜日1講時)
面接/Face-to-face

10260055-001 

○英書講読(1)〔美〕-1
Readings in English Texts (1) (ae)-1
2単位/Unit  春学期/Spring  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  佐藤 守弘

<概要/Course Content Summary>

本講読で取り上げる文献は,ジェームズ・エルキンズによる『目の使い方(How to Use Your Eyes)』である。エルキンズは,シカゴ美術館附属学校の美術史/理論/批評学科の教授で,美術史にとどまらず写真や視覚文化に関する幅広い著作で知られている。 
『目の使い方』は,世の中に存在するさまざまなものの「見方」を解説する入門書である。対象となるのは,絵画や透視図だけでなく,切手,X線写真,ヒエログリフ,地図などの人工物から,人の顔,指紋,蛾の羽,夕焼け,水晶などの自然物まで,多岐にわたる。そうしたごく普通の諸事物の「見方」から,本書は眼という感覚器官を通じた視覚とその社会性を,平易な言葉で考えることを目指している。 
本書の講読を通じて得られるのは,視覚的な対象物をどのように扱うか,どのように「読む」かといった,多くの美学芸術学を目指す学生が向かい合う基礎的なことである。 
はじめの数回は,美術史のみならず,視覚文化論,記号論やメディア論などの諸方法論に関する講義を行う。続いて講師による翻訳のモデルを紹介し,そして受講者が順番に担当箇所の翻訳を口頭発表していくというかたちで進めていく。視覚的イメージへのアプローチの紹介だけではなく,翻訳のテクニックなども伝えて行きたいと考えている

<到達目標/Goals,Aims>

視覚的イメージに対するさまざまなアプローチを知ることができる。 
視覚的イメージを「読解」する方法の基礎を知ることができる。 
英文翻訳の方法の基礎を身につけることができる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) イントロダクション:講読対象の紹介,講読の進め方についてのガイダンス  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 講義:美学芸術学・美術史と視覚文化論  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 講義:イメージを「読む」  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 講義:イコノグラフィ/イコノロジー,神話学,ヴィジュアル・リテラシー  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 講義:英文翻訳のHint and Tips  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 講読:受講者による翻訳の口頭発表/辞書の利用法  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習,発表者は翻訳原稿を提出 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 講読:受講者による翻訳の口頭発表/OEDについて  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習,発表者は翻訳原稿を提出 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 講読:受講者による翻訳の口頭発表/英語の歴史  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習,発表者は翻訳原稿を提出 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 講読:受講者による翻訳の口頭発表/専門的ジャーゴンについて  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習,発表者は翻訳原稿を提出 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 講読:受講者による翻訳の口頭発表/約物の使い方  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習,発表者は翻訳原稿を提出 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 講読:受講者による翻訳の口頭発表/構文への注目  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習,発表者は翻訳原稿を提出 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 講読:受講者による翻訳の口頭発表/英語字幕を読む  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習,発表者は翻訳原稿を提出 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 講読:受講者による翻訳の口頭発表/オンライン・アーカイヴを使う  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習,発表者は翻訳原稿を提出 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 講読:受講者による翻訳の口頭発表/英語論文の取得法  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習,発表者は翻訳原稿を提出 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) まとめとふりかえり  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習 

上記の計画は受講生と相談の上,変更する可能性がある。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  30%   
期末レポート試験・論文  40%  受講生が選んだイメージを講読内容に沿って「読解」するレポート 
クラスで発表など  30%  翻訳担当部分の原稿提出,およびクラス内での発表 

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
32 53.1 37.5 0.0 6.3 3.1 0.0 3.3

<テキスト/Textbook>

James Elkins , How to Use Your Eyes .   (Routledge, 2000) . 

 

翻訳する箇所を複写して配布するので,購入する必要はない

<参考文献/Reference Book>

ジョン・A・ウォーカー,サラ・チャップリン  『ヴィジュアル・カルチャー入門-美術史を超えるための方法論-』(晃洋書房、2001)
 

ジョン・バージャー  『イメージ-視覚とメディア-』(筑摩書房、2013)
 

エルヴィン・パノフスキー  『イコノロジー研究』(筑摩書房、2002)上・下二冊 
 

ロラン・バルト  『現代社会の神話-1957-』(みすず書房、2005)
 

ピーター・バーク  『時代の目撃者-資料としての視覚イメージを利用した歴史研究-』(中央公論美術出版、2007)
 

その他,クラス内で参考文献を指示する。

<参照URL/URL>

佐藤守弘の講義情報 
講師による講義情報ページ。クラスの進め方,参考文献,参考サイトへのリンクなどがはられています。 
How to Use Your Eyes 
原著者による講読テクストの紹介ページ。 
佐藤守弘「学術論文の書き方」 
 
 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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