シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


16604041-095 

△複合領域科目2-95 (現代日本と同志社の思想家たち)
Integrated Studies 2-95 -Contemporary Japan and DOSHISHA's Thinkers-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

望月 詩史 西岡 幹雄 浜中 邦弘 光川 康雄
齊藤 大輔 宮坂 朋幸

<概要/Course Content Summary>

 本講義は,同志社の卒業生が日本の「現代」とどのように向き合い,いかなる「現代」を志向したのかを,その言論と実践活動に注目しながら考えてみたい。ここでいう「現代」とは,一般に定着している1945年8月以降の時期を指すものではない。確かに敗戦による断絶面を認めるとしても,同時に連続面も存在している。これを捉えるには,第一次世界大戦を契機に「現代」が開始するという視点が有益である。 
 そこで本講義では,大正期後半(1920年代以降)を「現代」として捉える。この時期は国家の諸制度から思想まで多方面で多様な変化が生じた。その後の日本が歩んだ歴史から見れば,これらの変化は「戦争への準備」と理解される。だがそれは一面的な見方である。異なる方向を志向した人びとが存在するからである。「選択の余地がなかった」として過去の歴史を理解することは,当時確かに存在していた様々な可能性を見落とすことになりかねない。同志社の卒業生の言論や実践活動に着目することはこれらの可能性に光を当てる点で有益である。

<到達目標/Goals,Aims>

同志社の思想家たちの言論や実践活動について,今日の価値観と照らし合わせてその内容が妥当だったのか否かという視点にとどまらず,それらが「選択」されるまでの過程を掘り下げて理解できるようになる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) オリエンテーション・「思想」とは何か  (授業時間外の学習/ Assignments) 配布資料の見直し 
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) 第一次世界大戦前後の思想状況  (授業時間外の学習/ Assignments) 配布資料の見直し 
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) 小崎弘道―国家の「結合」と社会の「聯繋」を求めて  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの予習・復習,配布資料の見直し 
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) 徳富蘇峰―近代日本の運命を体現した生涯  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの予習・復習,配布資料の見直し 
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) 柏木義円―新島が最も信頼したキリスト者  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの予習・復習,配布資料の見直し 
(実施回/ Week) 第6回  (内容/ Contents) 留岡幸助―「日本の福祉の父」 
(ゲストスピーカー:室田保夫氏) 
(授業時間外の学習/ Assignments) テキストの予習・復習,配布資料の見直し 
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) 奥村多喜衛―ハワイ伝道と教育事業に捧げた生涯 
(ゲストスピーカー:沖田行司氏) 
(授業時間外の学習/ Assignments) テキストの予習・復習,配布資料の見直し 
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) 徳冨蘆花―新島襄を愛した「自由人」文豪 
(ゲストスピーカー:光川康雄氏) 
(授業時間外の学習/ Assignments) テキストの予習・復習,配布資料の見直し 
(実施回/ Week) 第9回  (内容/ Contents) 山本宣治―「民衆の政治的自覚,自主的政治への啓蒙」に向けた「実行第一」の短き生涯  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの予習・復習,配布資料の見直し 
(実施回/ Week) 第10回  (内容/ Contents) 戦間期の日本の金融・財政を支えた同志社人  (授業時間外の学習/ Assignments) 配布資料の見直し 
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) 湯浅八郎―神と人との前に正しい人として  (授業時間外の学習/ Assignments) テキストの予習・復習,配布資料の見直し 
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) 田畑忍―護憲に生きて 
(ゲストスピーカー:出原政雄氏) 
(授業時間外の学習/ Assignments) テキストの予習・復習,配布資料の見直し 
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) 尹東柱―殉職の詩人は問いかける 
(ゲストスピーカー:辻富介氏) 
(授業時間外の学習/ Assignments) テキストの予習・復習,配布資料の見直し 
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) オーテスケーリー―「人間主義」を唱えたアーモスト館のお父ちゃん 
(ゲストスピーカー:瓜谷直樹氏) 
(授業時間外の学習/ Assignments) テキストの予習・復習,配布資料の見直し 
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) まとめ:同志社の思想家たちから私たちは何を継承すべきか  (授業時間外の学習/ Assignments) テキスト復習,配布資料の見直し 

やむを得ない事情によりスケジュールを変更する場合がある。 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  40%  毎回コメントペーパーを提出してもらう。 
期末レポート試験・論文  60%  論述試験を実施する。 

「平常点」は出席すれば自動的に加点される「出席点」ではないので注意すること。あくまでもコメントペーパーの内容に応じて評価する。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
20 25.0 25.0 5.0 0.0 45.0 0.0 1.9

<テキスト/Textbook>

沖田行司編  『新編 同志社の思想家たち 下』 (晃洋書房、2019)

 

毎回の授業は,原則として,テキストの内容に沿って行う。ただし,時代背景や包括的なテーマを取り上げる回は例外である。別途資料を配布する予定。 

<参考文献/Reference Book>

沖田行司編  『新編 同志社の思想家たち 上』(晃洋書房、2018)
 

和田洋一編  『同志社の思想家たち 上巻』(同志社大学生協出版部、1965)
 

和田洋一編  『同志社の思想家たち 下巻』(同志社大学生協出版部、1973)
 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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