シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


16602219-099 

△学際科目2-99 (ダイバーシティ社会における「支え合い」を考える)
Interdisciplinary Courses 2-99 -How should we support people with disabilities in a diverse society?-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

阪田 真己子 梶山 玉香 河西 正博 日下部 隆則
土橋 恵美子

<概要/Course Content Summary>

 2016年の障害者差別解消法の施行や,2020年の東京パラリンピックを前にして,障がい者/学生を取り巻く環境は確実に変化の兆しを見せている。このような社会の機運が,高等教育機関における障がい学生への「支援」のあり方にも大きな影響をもたらしたことは言うまでもない。 
 他方,本学における障がい者との関わりは,新島襄の志に共感して同志社英学校設立に貢献した視覚に障がいがあり脚も不自由であった山本覚馬に遡る。そして,後に社会福祉のパイオニアとなる山室軍平の入学やヘレンケラーの来学など,連綿とその関わり合いは受け継がれ,2000年には国内の高等教育機関における障がい学生支援の嚆矢となる「障がい学生支援制度」を発足させた。 
 本講では,このような社会的背景と本学のあゆみを踏まえ,障がい者/学生自身,およびそれを取り巻く人と環境を「ダイバーシティ(多様性)」の視点で包括的に捉えることにより,現代社会において実現するべき「支える」「支えられる」関係,すなわち「支え合い」の持つ意味と課題を考える。同時に,本学が標榜する「人ひとりは大切なり」の理解にもアプローチする。 
 なお,本講ではグループディスカッションによる気づきの交換や学び合いを重視するので,授業への出席はもとより,積極的な授業への参加を受講資格とする。

<到達目標/Goals,Aims>

・障がい者(学生)を取り巻く状況・実情を踏まえつつ,ダイバーシティの視点から「支え合い」の意味と課題を理解できるようになる。 
・「支え合い」の手段としての「コミュニケーション」に着目し,障がい体験によって支援する人/される人双方の立場から,「支援」のあり方について多角的に考察できるようになる。 
・主体的な学びを起点として,多様な他者・社会に対して包括的に課題解決に向かう姿勢を持つことができるようになる.

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ガイダンス 
高等教育機関における障がい学生支援① 
ダイバーシティとは何か 
(授業時間外の学習/ Assignments) シラバスをよく読んで,講義全体の過程を把握しておく。  
新聞記事やテレビ番組等から,障害者を取り巻く社会状況について把握しておく. 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 高等教育機関における障がい学生支援②  
日本の障がい学生支援の法整備の到達点について 
(授業時間外の学習/ Assignments) 新聞記事やテレビ番組等から高等教育機関における障がい学生支援について調べておく。  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 高等教育機関における障がい学生支援③ 
同志社大学の障がい学生支援制度の20年について 
(授業時間外の学習/ Assignments) 新聞記事やテレビ番組等から高等教育機関における障がい学生支援について調べておく。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 「支え合い」を考える① 
聴覚障がいおよび視覚障がい体験とディスカッション 
(授業時間外の学習/ Assignments) 新聞記事やテレビ番組等から高等教育機関における障がい学生支援について調べておく。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 「支え合い」を考える② 
肢体不自由体験とディスカッション 
(授業時間外の学習/ Assignments) 新聞記事やテレビ番組等から高等教育機関における障がい学生支援について調べておく。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 「支え合い」を考える③ 
障がい体験を踏まえて得た知見のレビューとディスカッション 
(授業時間外の学習/ Assignments) 新聞記事やテレビ番組等から高等教育機関における障がい学生支援について調べておく。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 「支え合い」を考える④ 
社会における支援の事例の考察とディスカッション 
(授業時間外の学習/ Assignments) 新聞記事やテレビ番組等から高等教育機関における障がい学生支援について調べておく。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 「支え合い」を考える⑤ 
企業における障がい者支援の事例の考察とディスカッション 
(授業時間外の学習/ Assignments) 新聞記事やテレビ番組等から高等教育機関における障がい学生支援について調べておく。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 「支え合い」を考える⑥ 
「障がい」の考察を踏まえたグループディスカッション 
(授業時間外の学習/ Assignments) 新聞記事やテレビ番組等から高等教育機関における障がい学生支援について調べておく。 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 「支え合い」を考える⑦ 
障がい者スポーツにおける「障がい」を考える 
(授業時間外の学習/ Assignments) 新聞記事やテレビ番組等から高等教育機関における障がい学生支援について調べておく。 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 「支え合い」を考える⑧ 
障がい学生/支援スタッフの事例紹介とクロストーク 
(授業時間外の学習/ Assignments) 新聞記事やテレビ番組等から高等教育機関における障がい学生支援について調べておく。 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 「支え合い」を考える⑨ 
障がい学生/支援スタッフの事例紹介とクロストーク  
(授業時間外の学習/ Assignments) 新聞記事やテレビ番組等から高等教育機関における障がい学生支援について調べておく。 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) コミュニケーション① 
自分の中の気づきや変化についてグループディスカッション 
(授業時間外の学習/ Assignments) 新聞記事やテレビ番組等から高等教育機関における障がい学生支援について調べておく。 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) コミュニケーション② 
本講義で得た知見についてグループディスカッション 
(授業時間外の学習/ Assignments) 新聞記事やテレビ番組等から高等教育機関における障がい学生支援について調べておく。 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 授業内評価  (授業時間外の学習/ Assignments) これまでの授業内容を概観し,まとめる 

最終的な授業進行予定(確定版)については,初回授業にて配布,説明します. 
本授業は,「教室での対面参加」か「オンライン参加(リアルタイム双方向型)」のいずれかを受講生に選んでいただきます.授業期間中に受講形式を変更していただいても結構です. 
ただし,いずれの参加形式であっても,毎回の授業で「グループディスカッション」を課しますので,グループディスカッションに参加をすることを前提に受講して下さい.

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループディスカッションへの参加,コメントシート等)  50%  議論への積極的な参加度,出席を重視する。  
期末レポート試験・論文  50%  講義内で得た知識を自己と関わらせて深めることができたかを評価する。 

授業ではグループディスカッションや発表を頻繁に行う予定である.また,毎回の授業でコメントシートへの記入を求める(オンライン参加の場合はオンライン上での提出).グループディスカッションへの参加状況やコメントシートへの記入内容は平常点の評価に含める.

<テキスト/Textbook>

  授業に必要な資料は教室で配布する。  

 

<参照URL/URL>

同志社大学学生支援センター 障がい学生支援室  
本学障がい学生支援室のHPです. 
JASSO(独立行政法人日本学生支援機構)障害学生支援  
「障害のある学生の修学支援に関する実態調査」など各種データが公開されています。  
文部科学省  
平成29年4月に出された「障害のある学生の修学支援に関する検討会報告(第二次まとめ)について」です。  
PEPNet-Japan(日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク)  
聴覚障がい学生の修学支援に関する情報がたくさん掲載されています。  
 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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