シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


16016509-002 

△科学史・科学論2-2 (西洋科学史入門)
History and Philosophy of Science 2-2 -history of modern science-
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

  三浦 伸夫

<概要/Course Content Summary>

古代から近代までの西洋科学の変遷を文明の中で捉えます。したがって背景となる社会や制度や宗教にも言及します。高校時代までに学んできた歴史は政治が中心でしたが,ここでは科学,さらに広く文化が中心となります。講義は西洋科学が中心ですが,比較の視点を念頭に東洋の科学にも言及します。講義は毎回トピックを選びその回でまとめます.毎回受講しないと全体の流れが把握できませんので注意してください。高校時代に世界史を学んでいることが望ましいのですが,そうでなくとも受講は可能です。

<到達目標/Goals,Aims>

・科学の歴史の流れが具体的事例を通じて理解できるようになる。 
・科学を通じて東西の考え方の違いを知ることが出来るようになる。 
・いままでの常識的な科学観を覆すことが出来るようになる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1  (内容/ Contents) はじめに:科学史を学ぶというのはどのような意味があるのか.科学と何か.自然とは何か.科学史を学ぶにあたっての用語の説明.  (授業時間外の学習/ Assignments) 科学史の用語については復習をして,しっかり頭に入れてください. 
(実施回/ Week) 2  (内容/ Contents) 古代地中海の科学:西洋中心主義の起源.ピュタゴラスは数学者か.  (授業時間外の学習/ Assignments) 地中海世界の地図を頭に入れておいてください. 
(実施回/ Week) 3  (内容/ Contents) アリストテレス:運動論とその大いなる影響.  (授業時間外の学習/ Assignments) なぜ科学史でアリストテレスを取り上げるのか,考えておいてください. 
(実施回/ Week) 4  (内容/ Contents) 論証数学の成立:エウクレイデス『原論』にみる論証法.  (授業時間外の学習/ Assignments) 資料を配布しますので,後で復習を. 
(実施回/ Week) 5  (内容/ Contents) アラビア科学:宗教と科学  (授業時間外の学習/ Assignments) イスラームについて調べておいてください. 
(実施回/ Week) 6  (内容/ Contents) 中世大学:スコラ哲学のなかの科学  (授業時間外の学習/ Assignments) 大学とは何か,考えておいてください. 
(実施回/ Week) 7  (内容/ Contents) 技術者レオナルド・ダ・ヴィンチ  (授業時間外の学習/ Assignments) 技術と科学の相違.レオナルドは何者であったのか,きちんと言えるようにしてください. 
(実施回/ Week) 8  (内容/ Contents) 科学革命:ガリレオの科学  (授業時間外の学習/ Assignments) 科学革命の重要性を理解してください.ガリレオは何を発見したのか. 
(実施回/ Week) 9  (内容/ Contents) ニュートンの科学  (授業時間外の学習/ Assignments) ニュートンをどのように評価すべきか. 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) フランス革命と第2の科学革命  (授業時間外の学習/ Assignments) 第2の科学革命とはなにか,復習して理解してください 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) ドイツ近代大学と科学技術  (授業時間外の学習/ Assignments) 技術の役割はなにか 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 日本の科学:西洋科学の導入  (授業時間外の学習/ Assignments) 江戸末から明治期の西洋科学導入問題を扱います. 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 自然観の変遷  (授業時間外の学習/ Assignments) 東西の自然観を比較検討します.日本の科学にも触れます. 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 科学論・パラダイム論  (授業時間外の学習/ Assignments) 今までの講義をパラダイムを用いて説明します.パラダイムとはなにか,復習しておいてください. 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) まとめ  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義全般の復習 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

小レポート  60%  科学史上の概念を具体的事例を通じて正しく理解しているか.それを論理的に記述できているかどうかで判定します.詳細は講義中に指示します. 
数回レポートを提出していただきます.そのうちの3回程度を評価対象とします. 
期末レポート試験・論文  40%  詳細は講義中に指示します. 

事実関係の正確な把握はもちろん,課題に自分の言葉で論理的に記述できるかどうかが評価基準となります.

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
33 63.6 15.2 6.1 0.0 15.2 0.0 3.1

<テキスト/Textbook>

テキストは使用しない.適宜プリントをe-classを通じて配布する.

<参考文献/Reference Book>

プリンチペ,ローレンス・M.  『科学革命 (サイエンス・パレット) 』(丸善出版 、2014)ISBN:9784140815465 
 

伊東俊太郎  『十二世紀ルネサンス 』(講談社、2006)12世紀における西洋とイスラーム世界の関係をわかりやすく解説. 
 

伊東俊太郎  『近代科学の源流』(中央公論新社、2007)アラビアから中世西洋の科学をわかりやすく記述 
 

 

 

 

 

 

 

<備考/Remarks>

・講義はWEBDESKを通じて配信します.URLはe-classでお知らせします. 
・音声付きのパワーポイントを使用します.スマートフォンでは音声は出ないかもしれませんのでパソコンを使用ください. 
・質問などはe-classのメッセージを通じてしてください. 
・レポートは,e-class上の所定の場所にpdfでアップロードください. 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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