シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


16005400-052 

△商学-52 (組織のマネジメントとリーダーシップ)
Commerce-52 -Management and Leadership in Organizations-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  鈴木 智気

<概要/Course Content Summary>

 この講義では,商学の一領域である経営組織論にフォーカスした講義を行います。経営組織論とは,企業のビジネス活動を中心に,組織とそこで働く人々が織りなす現象の解明を通じて,より良い組織や働き方の実現を目指す学問です。 
 近年,この経営組織論では,従来私たちが会社組織や働き方に対して抱いてきた常識をひっくり返すような,新しい発見が次々にもたらされています。それは例えば,従業員は,競争や緊張を煽られるよりも,「自分は尊重され,公正に扱われている」という安心感を持てる方が,より能力を発揮できる,組織は,店長や課長といったマネジャーによる管理に依存しなくとも,従業員の自律性によって高い競争力を発揮できる,企業は,自社の利益や成長だけを追求するよりも,広く社会への貢献や従業員の幸せを目指して事業を展開した方が,より健全かつ安定的に成長できる,といったことです。こうした発見は,私たちの会社や労働に対するイメージ,ひいては経営組織論という学問がこれまで「当たり前」としてきた考え方に対する再考を促しています。 
 この講義では,こうした従来の常識に囚われない「経営組織論の新発見」の探索を通じて,ビジネス活動の面白さと,より良い組織と働き方の実現に向けた可能性について講義します。

<到達目標/Goals,Aims>

 この講義では「経営組織論の新発見」を中心とした講義を行います。もっとも,ただ単に「新しい知見」について知るだけが,この講義の目標ではありません。それぞれの知見はなぜ,どのように重要なのか,どのような論理で成り立っているのか,現実の企業や働き方に対してどのような可能性を持っているのかについて考え理解することが,この講義の目標になります。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1  (内容/ Contents) イントロダクション  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習,次回講義内容(パワーポイント資料)の予習 
(実施回/ Week) 2  (内容/ Contents) 組織の意外な真実①:心理的安心感  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習,次回講義内容(パワーポイント資料)の予習 
(実施回/ Week) 3  (内容/ Contents) 組織の意外な真実②:進捗の法則  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習,次回講義内容(パワーポイント資料)の予習 
(実施回/ Week) 4  (内容/ Contents) 組織の意外な真実③:指示命令のない組織(ケース:ネッツトヨタ南国)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習,次回講義内容(パワーポイント資料)の予習 
(実施回/ Week) 5  (内容/ Contents) 組織と人の関係①:マネジャーの仕事,その「不安」と「喜び」(ケース:ある二人の編集長の仕事)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習,次回講義内容(パワーポイント資料)の予習 
(実施回/ Week) 6  (内容/ Contents) 組織と人の関係②:従業員を大切にする企業文化とその「合理性」(ケース:未来工業)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習,次回講義内容(パワーポイント資料)の予習 
(実施回/ Week) 7  (内容/ Contents) 組織と人の関係③:従業員を大切にする組織への企業変革(ケース:サイボウズ)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習,次回講義内容(パワーポイント資料)の予習 
(実施回/ Week) 8  (内容/ Contents) 組織と人の関係④:従業員を活かした戦略としての「ブルー・オーシャン戦略」  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習,次回講義内容(パワーポイント資料)の予習 
(実施回/ Week) 9  (内容/ Contents) リーダーシップ論①:主従関係のリーダーシップと協力関係のリーダーシップ  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習,次回講義内容(パワーポイント資料)の予習 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) リーダーシップ論②:変革を生み出すリーダーシップ(ケース:スーパーサミットストア)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習,次回講義内容(パワーポイント資料)の予習 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) リーダーシップ論③:サーバント・リーダーシップ(ケース:日本食堂)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習,次回講義内容(パワーポイント資料)の予習 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) マネジメント①:業績至上主義のマネジメントとその「落とし穴」  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習,次回講義内容(パワーポイント資料)の予習 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) マネジメント②:社会的価値を志向したマネジメントとその「強み」(ケース:さくら住宅)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習,次回講義内容(パワーポイント資料)の予習 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) マネジメント③:ティール組織とは何か?  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習,次回講義内容(パワーポイント資料)の予習 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 授業全体の振り返り  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 

授業計画は,受講生と相談の上で変更される可能性があります。 
講義の多くはパワー・ポイント資料,及び板書によって進められます。 
講義資料は事前にe-classにアップする予定です。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

期末レポート試験・論文  100%  講義で扱った基本的な内容を理解・修得できているかを評価するとともに,内容に対する自分なりの考察を筋道立ててわかりやすく論述できているか,という点を評価の対象にします。 

期末レポート試験・論文100%となっていますが,併せて提出物(レポート)を加点措置として扱い,内容に応じて上限10点まで加点します(例:期末レポートの得点が80点,加点レポートの得点が10点の場合,最終評価は90点)。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
176 52.8 9.1 9.1 6.8 22.2 0.0 2.6

<参考文献/Reference Book>

エイミー・C・エドモンドソン  『チームが機能するとはどういうことか-「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ-』(英治出版、2014)
 

テレサ・アマビール,スティーブン・クレイマー  『マネジャーの最も大切な仕事-95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力-』(英治出版、2017)
 

フレデリック・ラルー  『ティール組織-マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現-』(英治出版、2018)
 

上記以外にも参考文献は多数あるので,授業内で適宜紹介します。

<備考/Remarks>

【単位取得に向けて】 
期末試験の成績が評価の基準になります。出席はとりませんが,地道に休まず出席すること,集中して講義を聞くこと,ノート・テイキングした内容を復習することが,単位取得にとっては重要になります。 
【受講の注意点】 
講義中の私語をはじめ,他の受講者の集中を妨げる行為に対してはしつこく注意します。講義中のPC,タブレット,スマートフォン等の使用は,特段の事情の申し出がない限り認められません。また,特別の理由なき遅刻や入退室(クラブ活動を含む)は認められません。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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