シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


16003403-054 

△法学2-54 (社会に生きる法 / 法解釈入門)
Legal Science 2-54 -Law in Books & Law in Action-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  岡村 暢一郎

<概要/Course Content Summary>

 なぜ法が存在しているのか,なぜ法を守るのか。そもそも,法とは何なのか。どうすれば法は機能するのか。 
「法」はもはや日常の生活とは不可分といえないにもかかわらず,たくさんの「わからないこと」が存在します。これまでも,みなさんは,日本国憲法やその他の法制度を学んできたことでしょう。本科目においては,法学の知識の獲得もさることながら,様々な視角からこれまでの「当たり前」な見方を捉え直しすることで,「法とはなにか」といった法そのものに対する洞察と,そして,「Thinking Like a Lawyer」と言われるような法的なモノの見方を学んでいくことに重点を置いています。 
秋学期においては抽象的な議論を,具体例を交えて理解する講義を行います。 
 
 もちろん,本科目には教養科目としての性格が与えられていることや,さまざまな文系学部に所属されている教職志望者が受講生の中心になることを鑑み,専門的な知識の提供に努めるよりは科目担当者の専門領域とかかわるトピックスを取り上げて,具体的に,そして,特にはゲストスピーカーを交えて,みなさんとともに法をめぐるさまざまなあり方について考えていきます。 
 
 担当者の専門分野は,法社会学です。法社会学とは,法が社会の中で果たしている機能を観察/分析する学問です。社会との接点を多くもつ学問的な性格から,具体的な事案や紛争を巡る法的な問題を取り上げて行きます。なぜ,そのような紛争が起きたのか,その時のその判断は正しかったのか,ケーススタディーを通して,みなさんとより深くより身近に法的問題を議論していければと思います。なお,授業の際には担当者のほうで一方的に話し続けるということはせずに,受講生のみなさんにプレゼンテーションしていただいたり,こちらからみなさんのご意見を伺ったりすることで双方向の授業を行います。 
 
 キーワード:法的思考,法解釈,社会学,法哲学,論理的思考

<到達目標/Goals,Aims>

法と社会との接点についての考察を通じて,考える力,伝える力を醸成する。 
 
具体的には 
1.法と社会がかかわる問題についての正確な知識を得ること。その視座から,自らが抱える問題と向き合えるようになるだけでなく,こうした問題のために苦しんでいる人びとの悩みを理解できる基本的視座を獲得すること。 
 
2.高校までに学んだ公民系科目などで得られた法についての知識を再確認しつつも,それと大学で学ぶ法学との違いがわかるようになること。 
 
3.法学知のあり方をも相対化して,法をめぐる多面的な見方を獲得できるようになること。 
 
4.他者とのコミュニケーション・スキルやプレゼンテーション・スキルを獲得すること。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) コース・ガイダンスなどを実施しますので,必ず出席してください。  (授業時間外の学習/ Assignments) 配布されたレジュメを熟読しておくこと 
(実施回/ Week)   (内容/ Contents) ★第2回目以降の授業では,事案を通じて,様々な観点から法のあり方についてみなさんとともに考えていきます。  (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 第2回 
トピック① 
(内容/ Contents) 法を解釈するとは。  (授業時間外の学習/ Assignments) 期末試験での出題に備えて,講義内容よく復習しておく必要があります。 
(実施回/ Week) 第3回 
 
(内容/ Contents) 前回の続きをおこないます。  (授業時間外の学習/ Assignments) 期末試験での出題に備えて,講義内容よく復習しておく必要があります。 
(実施回/ Week) 第4回 
 
(内容/ Contents) 前回の続きをおこないます。  (授業時間外の学習/ Assignments) 期末試験での出題に備えて,講義内容よく復習しておく必要があります。 
(実施回/ Week) 第5回 
トピックス② 
(内容/ Contents) 正しいことをするとは -正義論序説  (授業時間外の学習/ Assignments) 期末試験での出題に備えて,講義内容よく復習しておく必要があります。 
(実施回/ Week) 第6回 
 
 
(内容/ Contents) 前回の続きをおこないます。  (授業時間外の学習/ Assignments) 期末試験での出題に備えて,講義内容よく復習しておく必要があります。 
(実施回/ Week) 第7回 
 
 
(内容/ Contents) 前回の続きをおこないます。  (授業時間外の学習/ Assignments) 期末試験での出題に備えて,講義内容よく復習しておく必要があります。 
(実施回/ Week) 第8回 
 
(内容/ Contents) 前回の続きをおこないます。  (授業時間外の学習/ Assignments) 期末試験での出題に備えて,講義内容よく復習しておく必要があります。 
(実施回/ Week) 第9回 
トピックス③ 
(内容/ Contents) 法と交渉 _ 弁護士のように考えるということ  (授業時間外の学習/ Assignments) 期末試験での出題に備えて,講義内容よく復習しておく必要があります。 
(実施回/ Week) 第10回 
 
(内容/ Contents) 前回の続きをおこないます。  (授業時間外の学習/ Assignments) 期末試験での出題に備えて,講義内容よく復習しておく必要があります。 
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) 前回の続きをおこないます。  (授業時間外の学習/ Assignments) 期末試験での出題に備えて,講義内容よく復習しておく必要があります。 
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) 前回の続きをおこないます。  (授業時間外の学習/ Assignments) 期末試験での出題に備えて,講義内容よく復習しておく必要があります。 
(実施回/ Week) 第13回 
トピックス④ 
(内容/ Contents) 法とは何か _ 私たちにとっての「法」とはなにか。  (授業時間外の学習/ Assignments) 期末試験での出題に備えて,講義内容よく復習しておく必要があります。 
(実施回/ Week) 第14回 
 
(内容/ Contents) これまでの内容についてのフォローアップ講義をおこないます。  (授業時間外の学習/ Assignments) 期末試験での出題に備えて,講義内容よく復習しておく必要があります。 
(実施回/ Week) 第15回 
総括 
(内容/ Contents) 授業全体のまとめや期末試験についてお話しします。  (授業時間外の学習/ Assignments) 期末試験での出題に備えて,講義内容よく復習しておく必要があります。 

【付記】講習会を開催したり,ゲストスピーカーの登壇を予定しておりますが,受講生のみなさんの問題関心や最近に起こった社会的事件などを踏まえて,授業の順番や内容を差し替えたりする可能性があります。なお,スケジュールの調整によってはゲストスピーカーの登壇がない場合もあります。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席・遅刻の回数,聴講態度,グループ作業への取り組み方など)  30%  任意課題として記名式の自由記述型授業アンケートを実施し,その内容が担当者にとって有益なものであれば,成績評価の際に加点します。 
期末試験  70%  授業中に解説した事例・概念についての論述問題を課す予定です。試験問題に関しては恒例により事前公表する予定です。 

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
244 13.5 29.5 30.7 7.8 18.4 0.0 2.1

<テキスト/Textbook>

授業時にプリントなどを適宜配布する予定です。

<参考文献/Reference Book>

棚瀬孝雄   『権利の言説-共同体に生きる自由の法-』(勁草書房、2002)法社会学という学問がどのような問題関心を有しているかを知るための入門書と言える 
 

ダニエル・H・フット  『裁判と社会-司法の「常識」再考-』(NTT出版、2006)アメリカ生まれの研究者の視点による日本の司法概説書である。 
 

マイケルサンデル  『これからの「正義の話」をしよう』(早川書房、2011)もし法学について本格的に学ぶのであれば,その前に知っておかなくてはならない基本的な事項について簡潔に説明されています。将来,法科大学院への入学試験や各種資格試験などで法学関連科目を受験しなくてはならない方は,なるべく早い時期に本書を通読しておくとよいでしょう。 
 

岩井克人  『ヴェニスの商人の資本論』(筑摩書房、1992)シェイクスピアの名作「ベニスの商人」の物語を通じて,法を解釈するという事の意味を考える事ができる書である。 
 

 

 

【付記】ほかの参考文献やウェブサイトなどについては授業中に適宜紹介します。

<備考/Remarks>

1.授業の内容上,狭義の法学とはかかわらない他分野の知見についてもお話しますので,こうした点を理解したうえでの受講を望みます。 
 
2.遅刻や無許可での早退,周囲の受講生への配慮のない私語,長時間にわたる居眠り,授業とは無関係な作業の実施,情報端末の不必要な操作などといった迷惑行為に対しては厳しく対処します。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
Copyright(C) 2020 Doshisha University All Rights Reserved. 無断転載を禁止します。