シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


16002355-051 

△日本語(2)-51 (国語として見る日本語)
Japanese Language (2)-51 -As Grammar-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  安井 寿枝

<概要/Course Content Summary>

 中学校や高等学校などで習った「文法」,わたしたちはその文法をどれほど意識し会話をしているでしょうか。おそらく多くの人が文法を考えながら会話をしているわけではないでしょう。「それならば,文法を学ぶ必要はないのでは?」と思うかもしれません。しかし,わたしたちは日本語を話すために文法を学んでいるわけではないのです。では,なぜ文法を学ぶのでしょうか。「日本語(2)」では,改めて日本語の文法を考え,文法を学ぶことの意義を意識してみましょう。 
 講義は,プリントを中心に行います。プリントには,各項目に応じた用例や資料が載せてあります。これらを「文法」という観点から解説します。

<到達目標/Goals,Aims>

日本語の構造を把握し,論理的に考え,適切に使用できるようになりましょう。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 単語・文節・文・文章  (授業時間外の学習/ Assignments) なにをもって「文章」というのでしょうか。考えてみましょう。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 品詞  (授業時間外の学習/ Assignments) 学校で習った品詞を答えられるようになっておきましょう。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 名詞  (授業時間外の学習/ Assignments) 名詞の例をあげましょう。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 代名詞  (授業時間外の学習/ Assignments) 名詞と代名詞の違いはなんでしょう。考えてみましょう。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 助詞  (授業時間外の学習/ Assignments) 学校で習った助詞を答えられるようになっておきましょう。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 「が」と「は」  (授業時間外の学習/ Assignments) 「むかしむかしあるところに…」の続きから,「が」と「は」の違いを考えてみましょう。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 動詞・助動詞  (授業時間外の学習/ Assignments) 活用の種類を答えられるようになっておきましょう。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 形容詞・形容動詞  (授業時間外の学習/ Assignments) 「なぞい」「やばみ」。これらの文法を考えてみましょう。 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 近畿方言の文法 ―未然形―  (授業時間外の学習/ Assignments) 方言の文法を考えてみましょう。「来ない」「こん」「けーへん」「こーへん」「きーひん」の仕組みはどのようになっているでしょうか。考えてみましょう。 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 近畿方言の文法 ―連用形―  (授業時間外の学習/ Assignments) 「買ってきて」「買うてきて」どちらを使いますか。他にも例をあげましょう。 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 近畿方言の文法 ―アスペクトなど―  (授業時間外の学習/ Assignments) さまざまな動詞に「ている」をつけて,意味の違いに注目してみましょう。 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 近畿方言の文法 ―待遇表現―  (授業時間外の学習/ Assignments) 「校長先生が来はる」「猫が寝てはる」について考えてみましょう。 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 近畿方言の文法 ―文末表現―  (授業時間外の学習/ Assignments) 「てん」「ねん」「のん」「たん」を共通語にすると何になるでしょうか。考えてみましょう。 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 近畿方言の文法 ―感情表現―  (授業時間外の学習/ Assignments) 「学校に来よった」のは,誰でしょうか。例文を作ってみましょう。 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) まとめ  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義の総括を行います。 

語形ではなく語法に注目して,自らの方言を考えてみましょう。意外な発見があるかもしれません。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

小テスト  40%  e-classにおいて行います。 
課題  20%  e-classにおいて行います。 
論述試験  40%  e-classにおいて行います。 

日本語のさまざまな用例を「文法」という観点から考察できるかを評価します。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
163 3.7 19.6 27.0 18.4 31.3 0.0 1.5

<テキスト/Textbook>

  毎回プリント(A4またはA3)を配ります。 

 

1回から8回までのプリントには,各回の内容に応じた参考文献を載せています。興味を持った内容があれば,そちらを読んでみてください。方言については,以下の参考文献を参照してください。

<参考文献/Reference Book>

山口明穂・秋本守英 編  『日本語文法大辞典』(明治書院、2001)
 

真田信治 監修  『新訂版 聞いておぼえる関西(大阪)弁入門』(ひつじ書房、2006)
 

工藤真由美・八亀裕美  『複数の日本語-方言からはじめる言語学-』(講談社、2008)
 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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