シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


16002353-053 

△考古学(2)-53 (埴輪の考古学)
Archeology (2)-53 -Introduction to HANIWA Archaeology-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  辻川 哲朗

<概要/Course Content Summary>

「考古学」とは,遺跡に残された過去の人類活動の痕跡(遺構・遺物)を対象として,それらを分析することで過去の文化や社会の実態について考察し,それを復元する学問である。本授業では,まず日本考古学の学史,理論・方法等の基礎的な知識を確認したうえで,事例研究として古墳時代研究ーなかでも埴輪研究を取り上げて,考古学的方法による研究結果を提示する。なお,担当者は,地域の発掘調査機関での埋蔵文化財の発掘調査員としての勤務経験を有しており,その経験を踏まえて,考古学を取り巻く現状等について解説していきたい。

<到達目標/Goals,Aims>

学生が考古学の理論と方法,考古学と文献史学等関連諸分野との関わり,さらには考古学を取りまく現代社会との関係等に関する基礎的な知識を習得できるとともに,事例研究として古墳時代の埴輪をとりあげることで,考古学的実践への関心を醸成させることを目標とする。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1  (内容/ Contents) 考古学とはどんな学問なのか?ー対象と方法  (授業時間外の学習/ Assignments) 考古学について考えてみよう 
(実施回/ Week) 2  (内容/ Contents) 考古学の方法(1)ー遺跡の発掘ー  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考図書の閲読 
(実施回/ Week) 3  (内容/ Contents) 考古学の方法(2)ー年代を決めるー  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考図書の閲読 
(実施回/ Week) 4  (内容/ Contents) 考古学と現代(1)ー旧石器時代研究を中心にー  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考図書の閲読 
(実施回/ Week) 5  (内容/ Contents) 考古学と現代(2)ー陵墓と世界遺産  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考図書の閲読 
(実施回/ Week) 6  (内容/ Contents) 埴輪の考古学(1)古墳時代研究とその課題  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考図書の閲読 
(実施回/ Week) 7  (内容/ Contents) 埴輪の考古学(2)埴輪研究史とその課題  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考図書の閲読 
(実施回/ Week) 8  (内容/ Contents) 埴輪の考古学(3)時間を計る:「ものさし」としての埴輪  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考図書の閲読 
(実施回/ Week) 9  (内容/ Contents) 埴輪の考古学(4)埴輪の機能1:誕生と機能の確立  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考図書の閲読 
(実施回/ Week) 10 
 
(内容/ Contents) 埴輪の考古学(5)埴輪の機能2:「他界」の具体化  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考図書の閲読 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 埴輪の考古学(6)埴輪の機能3:埴輪群像の成立と変容  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考図書の閲読 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 埴輪の考古学(7)埴輪作りの技術1:工程と手法  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考図書の閲読 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 埴輪の考古学(8)埴輪作りの技術2:技術情報の流れ方  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考図書の閲読 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 埴輪の考古学(9)埴輪作りの技術3:「埴輪工人」の実態  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考図書の閲読 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 埴輪の考古学(10)埴輪からみた古墳時代:韓半島の埴輪等  (授業時間外の学習/ Assignments) 参考図書の閲読 

授業内容のパワーポイントデータと配布資料の提示によるネット配信授業形態となる。 
受講者の理解度やその時々の時事情報等により授業計画を変更する可能性がある。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  40%  出席,授業姿勢・意欲等を総合的に評価。 
期末レポート試験・論文  60%  授業内容を踏まえた2,000〜3,000字程度のレポートを提出。 

期末のレポートにウェイトを置くが,平常点(出席,授業姿勢等)も踏まえて総合的に評価する。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
283 31.8 31.4 16.6 6.7 13.4 0.0 2.6

<テキスト/Textbook>

テキストは定めないが,必要に応じて授業の理解を助けるために配布資料を用意する。

<参考文献/Reference Book>

松藤和人他  『よくわかる考古学』(ミネルバ書房、2010)1〜5週の参考文献であるが,考古学全体に関わることも含むので,通読が望ましい。 
 

若狭徹  『もっと知りたいはにわの世界』(東京美術、2009)主に6週以降の参考文献となる。 
 

その他の参考文献については,必要に応じて講義中に紹介する。

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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