シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


16002353-052 

△考古学(2)-52 (弥生~古墳時代の文化と社会)
Archeology (2)-52 -Culture and society from Yayoi to Kofun period-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  若林 邦彦

<概要/Course Content Summary>

 考古学は物質文化をもとに過去の文化・社会を考察する学問である。モノ自体は語らず,研究者が様々な方法を駆使することによって,「歴史」になる。つまり目的と方法が,結果を大きく左右するという特徴をもつ。そのような特質を持つ考古学が,日本史,特に弥生時代~古代の社会復原にどのような役割を果たしてきたかを知ることが,本講義の目的である。担当者の考古学調査研究の経験を交えながら,様々な考古学の成果を相互批判しながら講義を進める。 
 さらに,考古学の情報は,マスメディアなどを通しても目にすることが多いが,メディアを通して発信される考古情報の問題点とその背景についても解説を行う。  
それにより,日本考古学の方法と課題に明確な問題意識をもつことが,受講の目的である。そのため,受講者には,ここの授業に対しどのように感じ,考えたかについて能動的なコメントを求める提出物を授業時に課すことがある。  
 また,授業内容を下敷きにして,受講者自らが論文・文献を批判的に読みレポートを作成する。  

<到達目標/Goals,Aims>

受講生が,考古学の理論と方法,弥生~古代における日本考古学の到達点と現状の問題点について基本知識を習得するようにする。また,その知識を利用して,各受講者が関心をもつ最新研究の問題点を指摘したり立論する訓練を行う。さらに,現代社会における考古学の直面する矛盾を,講義内容を参考にしながら新聞報道にある考古学情報の問題点を指摘する訓練(レポート)を行うことにより理解する。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ガイダンス   (授業時間外の学習/ Assignments) 考古学に関係する学内施設の見学  
(実施回/ Week) 2   (内容/ Contents) 考古学の目的と特質   (授業時間外の学習/ Assignments) 考古学の概説書に関する資料調査  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 考古学の理論と方法(1)   (授業時間外の学習/ Assignments) 考古学の概説書に関する資料調査  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 考古学の理論と方法(2)   (授業時間外の学習/ Assignments) 考古学の概説書に関する資料調査  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 弥生時代の考古学―弥生時代研究の沿革―   (授業時間外の学習/ Assignments) 弥生時代に関する研究論文の調査  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 弥生時代の考古学-弥生時代の開始について-   (授業時間外の学習/ Assignments) 弥生時代に関する研究論文の調査  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 弥生時代の考古学-石器と金属器から見た弥生社会1-   (授業時間外の学習/ Assignments) 弥生時代に関する研究論文の調査  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 弥生時代の考古学-石器と金属器から見た弥生社会2-   (授業時間外の学習/ Assignments) 弥生時代に関する研究論文の調査  
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 弥生時代の考古学―墓と集落―   (授業時間外の学習/ Assignments) 弥生時代に関する研究論文の調査  
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 古墳時代の研究 古墳の発生  (授業時間外の学習/ Assignments) 古墳時代に関する研究書の調査 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 古墳時代の研究 古墳時代の生活革新1  (授業時間外の学習/ Assignments) 古墳時代に関する研究書の調査 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 古墳時代の研究 古墳時代の生活革新2  (授業時間外の学習/ Assignments) 古墳時代に関する研究書の調査 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 古墳時代の研究 変化する古墳時代  (授業時間外の学習/ Assignments) 古墳時代に関する研究書の調査 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 弥生~古墳時代の社会変化の意味・特質  (授業時間外の学習/ Assignments) 弥生・古墳時代に関する研究書の調査 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 日本考古学の行方 社会とのかかわり  (授業時間外の学習/ Assignments) 弥生・古墳時代に関する研究書の調査 

受講者の理解度・関心などに応じて,授業計画を変更していく。なお,授業は同時双方向型オンライン授業とオンデマンド型授業配信とを併用してすすめる。DUETやe-classを利用して授業内容へのコメントなどを受講者がほぼ毎回提出することになる。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  50%  授業内容へのコメント 
期末レポート試験・論文  50%  実際に文献調査を行い,考察を行っているか。 

レポートの出題意図に明確にこたえるための,遺跡見学や文献調査を行っているか否かを評価の重要ポイントとする。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
60 25.0 21.7 20.0 11.7 21.7 0.0 2.2

<テキスト/Textbook>

テキストは特に使用しない。授業資料・課題内容などは,e-classに掲載するので利用すること。

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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