シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


16002339-051 

△倫理学(2)-51 (応用倫理学入門)
Ethics (2)-51 -Introduction to Applied Ethics-
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  石井 基博

<概要/Course Content Summary>

 現代社会において,私たちは倫理的態度決定を迫られるさまざまな問題に直面している。例えば,脳死を「人の死」とみなすのか,患者は医師の治療に従順であるのがよいのか,地球環境問題が起こるなか自然に対してどのような態度をとるべきか,資源や環境に関して現在の世代は未来世代に対して義務を負うべきではないのか等々である。講義では,このような生命倫理や環境倫理などの諸問題を中心に取り上げる。そして,それらの諸問題に関する様々な設問を受講生自身に熟考してもらいながら,現代社会に生きる私たちのより善き生き方および,より善き社会の在り方を探究していきたい。なお,倫理学の「応用」をテーマとするが,講義は,倫理学の基礎知識を必ずしも前提せず,半期の独立した科目としての内容である。 
 なお,今期はネット配信授業の形態になるので,この授業は授業資料を配信し,それについてのコメント,ないし授業資料内での設問に対する回答を返信してもらう課題を提示する形で授業を進めていきます。 
 ですから,受講生に主体的に思考してもらうために当初予定していたグループでのディスカッションなどは実施せず,授業資料で設問する形で各人に個別で回答してもらい,回答内容や質問に対する回答をメッセージ欄上で公開する形で授業を行います。 
 成績評価は,期末のレポートを中心に,授業資料を読んでの課題提出の平常点,および2回の課題図書レポートの提出を合わせて行います。

<到達目標/Goals,Aims>

 授業での取り組みを通じて,受講生は倫理学的な知識・教養を修得するのみならず,それらと相関関係にある現代における倫理的問題意識と考える力とを向上させることができるようになる。このことによって最終的に,受講生が現代社会を善く生きる手掛かりを得ることことができるようになることをこの授業の到達目標とする。また,今期は,ネット配信授業の形態になりますので,グループワークなどの当初の授業形式を変更して実施します。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 応用倫理学について  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 生命倫理学の諸問題(1)生命倫理学とは何か(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習および1冊目の課題図書の通読 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 生命倫理学の諸問題(1)生命倫理学とは何か(2)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習および1冊目の課題図書の通読 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 生命倫理学の諸問題(1)生命倫理学とは何か(3)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習および1冊目の課題図書の通読 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 生命倫理学の諸問題(2)脳死と臓器移植  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習および1冊目の課題図書の通読 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 生命倫理学の諸問題(3)パターナリズムから 
             インフォームド・コンセントへ 
(授業時間外の学習/ Assignments) 復習および1回目の課題図書レポート作成 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 生命倫理学の諸問題(4)パーソン論と 
             近未来の倫理問題(1) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 復習および1回目の課題図書レポート作成 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 生命倫理学の諸問題(4)パーソン論と 
             近未来の倫理問題(2) 
(授業時間外の学習/ Assignments) 復習および2冊目の課題図書の通読 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 環境倫理学の諸問題(1)環境問題と環境倫理(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習および2冊目の課題図書の通読 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 環境倫理学の諸問題(1)環境問題と環境倫理(2)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習および2冊目の課題図書の通読 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 環境倫理学の諸問題(2)「自然の権利」について(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習および2回目の課題図書レポート作成 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 環境倫理学の諸問題(2)「自然の権利」について(2)  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習および2回目の課題図書レポート作成 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 環境倫理学の諸問題(3)世代間倫理  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 環境倫理学の諸問題(4)環境問題と南北問題  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 企業倫理学と情報倫理学  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習 

 授業時間外の学習は復習を中心とし,それ以外は特に課題図書2冊の通読およびその内容についての2回の(中間)レポートの作成を課題とする。(今期は,ネット配信授業の形態になったので,当初予定していた授業テーマについて4,5人のグループでの学生同士のディスカッションなどは実施せず,授業資料で設問する形で各人に個別で回答してもらい,回答内容の一部をメッセージ欄上で公開します。)

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点  15%  配信した授業資料の内容についてのコメント,あるいは授業資料内での設問に対する回答を200字以上で作成する。回答内容の一部や質問に対する回答は,メッセージ欄上で公開して紹介する。 
中間レポート  25%  1200字程度の課題図書のレポートを2回作成する。(対面授業が一部実施され,図書館も利用可能だと思われます。)2回目の中間レポートの提出前に1回目のレポートを評価し返却する。2回目のレポートも評価・返却する。 
期末レポート  60%  授業資料で取り上げた様々な論点についてまとめる形で3,000字程度のレポートを作成する。期末レポートに関する論評は授業講評の中で行う。 

 授業資料の内容に関して思索したテーマについての小レポート(コメント・設問に対する回答)を作成し,それを平常点とする。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
59 16.9 52.5 10.2 0.0 20.3 0.0 2.5

<テキスト/Textbook>

特定のものは使用せず,随時講義資料プリントを配信する。

<参考文献/Reference Book>

講義資料として課題図書を含む適当な数の参考文献を指示する。

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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