シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


16000225-002 

△比較言語文化論2-2 (迷宮の思想(古典古代から17世紀まで))
Comparative Studies in Language and Culture 2-2 -The Idea of the Labyrinth from Antiquity through the Seventeenth Century-
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

  折井 穂積

<概要/Course Content Summary>

古代から現代に至るまで,迷宮とその神話は西洋の作家や芸術家たちに霊感を与え続けてきました。この講義では,主として古典古代から17世紀までを対象範囲とし,その歴史を概観します。扱われる話題は,迷宮の起源は何か,古代ギリシアやローマの迷宮図は何を象徴していたのか,なぜそれがキリスト教文化に受容されたのか,教会の床迷宮とその思想は中世の音楽や文学にいかなる影響を与えたのか,迷宮の思想は宗教改革期にどのように変化したのか,16,17世紀の文人たちはそれをどう創作に生かしたか,アリアドネ神話に基づく歌劇やカンタータの歴史など。比較のため現代の文学や芸術作品にも触れる予定です。

<到達目標/Goals,Aims>

迷宮という比較的親しみやすい視覚表現を入口にして,そこから文学史や音楽史のさまざまな領域を探索し,西洋文化への理解を深めます。最終的には授業で扱わなかった作品でも自分なりの分析ができるようになります。 

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) 迷宮を巡るテーマ群  (授業時間外の学習/ Assignments) 次回扱う予定の作品について,できる範囲で予習しておくこと。 
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) 現代文学・美術における迷宮思想①  (授業時間外の学習/ Assignments) 次回扱う予定の作品について,できる範囲で予習しておくこと。 
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) 現代文学・美術における迷宮思想②  (授業時間外の学習/ Assignments) 次回扱う予定の作品について,できる範囲で予習しておくこと。 
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) 迷宮の起源 古典古代の文学と迷宮  (授業時間外の学習/ Assignments) 次回扱う予定の作品について,できる範囲で予習しておくこと。 
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) ボエティウス『哲学の慰め』と迷宮思想  (授業時間外の学習/ Assignments) 次回扱う予定の作品について,できる範囲で予習しておくこと。 
(実施回/ Week) 第6回  (内容/ Contents) 中世の教会床迷宮 その分布,特徴,思想  (授業時間外の学習/ Assignments) 次回扱う予定の作品について,できる範囲で予習しておくこと。 
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) ギヨーム・ド・マショーのモテトゥス集  (授業時間外の学習/ Assignments) 次回扱う予定の作品について,できる範囲で予習しておくこと。 
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) ペトラルカの詩集における愛の迷宮  (授業時間外の学習/ Assignments) 次回扱う予定の作品について,できる範囲で予習しておくこと。 
(実施回/ Week) 第9回  (内容/ Contents) ミサ曲『武装した人』における逆行音型  (授業時間外の学習/ Assignments) 次回扱う予定の作品について,できる範囲で予習しておくこと。 
(実施回/ Week) 第10回  (内容/ Contents) クレマン・マロの諷刺詩の対称構造,マルグリット・ド・ナヴァールの宗教詩と無限円  (授業時間外の学習/ Assignments) 次回扱う予定の作品について,できる範囲で予習しておくこと。 
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) ラブレー『パンタグリュエル物語』と変化する迷宮観  (授業時間外の学習/ Assignments) 次回扱う予定の作品について,できる範囲で予習しておくこと。 
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) シェイクスピア『夏の夜の夢』と芝迷宮  (授業時間外の学習/ Assignments) 次回扱う予定の作品について,できる範囲で予習しておくこと。 
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) ミルトン『失楽園』における迷宮のイメージ  (授業時間外の学習/ Assignments) 次回扱う予定の作品について,できる範囲で予習しておくこと。 
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) ラシーヌ『フェードル』とミノタウロス神話,バロック期の音楽迷宮  (授業時間外の学習/ Assignments) 次回扱う予定の作品について,できる範囲で予習しておくこと。 
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) イカロス神話の変容,アリアドネ神話と音楽  (授業時間外の学習/ Assignments) 次回扱う予定の作品について,できる範囲で予習しておくこと。 

講義ではなるべく多くの画像や録音資料を参照しつつ,文学,美術,音楽などの芸術作品を比較観賞します。受講者の希望や理解度によっては,いくらか内容を変更することもあります。(追記:対面授業が不可能になりましたので,当面,講義は動画で配信いたします。毎回の授業日に,DUETにレジュメを添付し,講義動画の視聴方法をお知らせいたします。)

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  50%  小レポートが提出された場合。出席とみなします。 
小レポート  50%  毎回の授業において,印象に残ったこと,新たに学んだこと,疑問に思ったことなどを書いて提出していただきます。800字程度。 

対面授業が不可能になりましたので,当初予定していた学生による発表は中止し,その代わり,毎回の授業において,印象に残ったこと,新たに学んだこと,疑問に思ったことなどを,800字程度にまとめて提出していただきます。締め切りは授業日から一週間以内とします。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
31 12.9 19.4 29.0 16.1 22.6 0.0 1.8

<テキスト/Textbook>

教科書は使用しない

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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