シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


16000225-001 

△比較言語文化論2-1 (ことばの意味とコンテクスト)
Comparative Studies in Language and Culture 2-1 -Understanding Meaning in Context-
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

  塩田 英子

<概要/Course Content Summary>

日常生活において,ことばは大変便利で,なくてはならない存在である。そのいっぽうで,ことばが原因で誤解が生じ,コミュニケーションがうまくいかない状況に直面することもある。また,逆にことばを巧みに使いこなすことで,多大な効果を生じさせることもある。なぜこのような事態が生じるのだろうか。本講では,語用論的アプローチを概観することで,ひとがことばを理解するメカニズムを探っていきたい。中心となるのはコミュニケーションにおけることばの「意味」である。一見,固定された概念内容を持つようでありながら,ことばはコンテクストに応じて柔軟に変化した意味を伝えることがある。では,コンテクストと意味の関係はどのようなものなのか。同一言語文化内での事象はもちろん,異なる言語文化間での例も積極的にとりあげていく。毎回,プリント教材によって理論的枠組みを理解しつつ,テキストや参考文献の中にあらわれるさまざまな例を理論的に読み解く試みを行う。また,身近な事象にさらなる類例を求めることで,身近にあることばに関する問題について多角的にアプローチできる視点を提供していきたい。

<到達目標/Goals,Aims>

1)日本語と英語の言語文化について,理解を深める。 
2)同一言語間・異言語間コミュニケーションで生じる誤解とその原因について考えることができる。 
3)言葉を解して伝達される多様な意味を語用論的観点から分析できる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 初回オリエンテーション:「誤解」の「誤解」と語用論  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 語用論とはなにか?+事例研究1(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 他者の理解と語用論(1)+事例研究1(2)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 他者の理解と語用論(2)+事例研究1(3)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 関連性理論の基礎知識(1)+事例研究1(4)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 関連性理論の基礎知識(2)+事例研究1(5)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ことばは何を伝えるのか(1)+事例研究1(6)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ことばは何を伝えるのか(2)+事例研究1(7)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) フェイスとポライトネス(1)+事例研究2(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) フェイスとポライトネス(2)+事例研究2(2)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) ポライトネスのストラテジー(1)+事例研究2(3)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) ポライトネスのストラテジー(2)+事例研究2(4)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) ポライトネスのストラテジー(3)+事例研究2(5)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) ジェンダーとポライトネス + 事例研究2(6)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 講義のまとめ:理解の仕組みと語用論。  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習と復習 

授業内容への興味関心および理解度に対する配慮や,受講生と相談の結果,授業計画を変更する可能性がある。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点  30%  授業への積極的な参加や授業内に出題する課題により評価する。課題へのフィードバックは次の講義の冒頭に行う。 
課題  30%  課題の成果に基づき評価する。 
論述課題  40%  授業内容の理解度を評価する。授業で学んだ視点を具体的事象に適用する能力を問うことで,授業内容に対する理解度と応用力をはかる。 

各評価項目について,著しく問題が認められる場合,点数配分の範囲をこえて大幅に減点する。なお,出席状況に問題が認められる場合,毎回の取り組みを怠った場合,単位取得は大変困難となる。詳しくは授業時に指示するの。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
59 6.8 33.9 20.3 13.6 25.4 0.0 1.8

<テキスト/Textbook>

  特になし。 

 

講義メモとしてプリントを配布する。参考文献のコメント欄も参照のこと。

<参考文献/Reference Book>

授業時に適宜指示する。講義期間中,上限を3,000円として,授業内で紹介する参考書籍の入手が求められることがある。この点をくれぐれもよく理解したうえで受講すること。本講の受講生は上記を了解したものと判断し,授業を展開する。

<備考/Remarks>

教員との連絡方法については初回授業時に通知する。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
Copyright(C) 2020 Doshisha University All Rights Reserved. 無断転載を禁止します。