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※学期中に内容が変更になることがあります。 | |||||
2020年度
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<概要/Course Content Summary> 政府は,2016年から2020年までの5年間を射程に納めて,第5期科学技術基本計画を策定した。そのなかで,政府は,Society5.0という考えかたを提唱している。政府の説明に基づけば,Society5.0は,「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより,経済発展と社会的課題の解決を両立する,人間中心の社会(Society)」である。だから,Society5.0は,新たな技術を活用して,ヒトとモノを繋げようとしている。逆に言えば,このような発想の背景には,これまでの社会がヒトとモノを分断的に捉えててきたという把握がある。それと同じように,日本の大学入試制度の影響もあって,日本では,文系的な学びと理系的な学びの乖離は大きい。おそらく,その要因は,文系的知識と理系的知識のそれぞれの違いにある。理系的知識は,数学という厳密な形式的言語に基づく,自然にかんする定量的把握に関与している。他方,文系的知識は,あいまいさを残しつつも豊かな自然言語を駆使して,もろもろの事象にかんする個人的な感じかたの一般的把握をめざす。Society5.0は,ヒトとモノの分断を乗りこえようとする社会であるから,そこには,文系的知識と理系的知識のコミュニケーションがなければならないはずである。本講義では,そのようなコミュニケーションが成就していくような社会を,Society5.0ではなく,Community5.0として定位し,文系的知識と理系的知識を連続的に通覧するための足場を固めたい。そのときに手がかりになるのは,19世紀後半から20世紀中葉にかけて英国と米国で活躍した数学者でもあり哲学者でもあるアルフレッド・ノース・ホワイトヘッドの考えかたである。かれの代表的な著作を繙きながら,物理学が明らかにしようとしている自然の実相を哲学的に捉えなおし,文系的知識と理系的知識を架橋するための視角の醸成に取りくむ。 <到達目標/Goals,Aims> 【知識】文系的知識と理系的知識の融合にとって鍵となる概念の意味を理解できるようになること。【技能】文系的知識と理系的知識とを結びつけて多角的にことがらを掴めるようになること。【態度】対立しているように見える二つのことがらを連続的に捉えていけるようになること。 <授業計画/Schedule>
授業の進捗状況によっては,計画にずれの生じる場合がある。その都度,教室のなかで確認する。 <成績評価基準/Evaluation Criteria>
【小レポート】授業の内容をどの程度まで理解できているのか,それを確認するために,小レポートとして,授業の内容のまとめを課す。
<成績評価結果/Results of assessment> 成績評価の見方について/Notes for assessment
<テキスト/Textbook> 授業のなかで,その都度,指定する。 <参考文献/Reference Book> 授業のなかで,適宜,紹介する。 |
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お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
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