シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


15010140-051 

△学校カウンセリング-51
School Counseling-51
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  羽野 ゆつ子

<概要/Course Content Summary>

現代の学校現場においては,不登校やいじめといったさまざまな生徒指導・教育相談上の問題がみられており,これらの問題は児童生徒の心身の健やかな発達に影響を及ぼす可能性がある。このような現況を踏まえ,すべての教職員にカウンセリングの基本的知識を習得することが求められている。教職員がカウンセリングの基本的な知識を身につけることで,教職員自身が児童生徒をより深く理解でき,適切かつ効果的に支援することが可能となる。さらに,スクールカウンセラーや外部の専門家や,家庭や地域社会との効果的な連携も期待される。そこで,本講義では学校でみられている生徒指導・教育相談上の諸問題について理解するとともに,教育相談の意義を理解し,カウンセリングの基本的理論や技法の習得を目指すこととする。

<到達目標/Goals,Aims>

・幼児児童生徒の発達の状況に応じた生徒指導・教育相談上の諸問題について理解する 
・教育的課題と子どもの実情を適切に捉え,支援するための教育相談の基礎知識と技法を身につける

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) 学校カウンセリングとは   (授業時間外の学習/ Assignments) 学校カウンセリングの定義・歴史の復習 
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) 生徒理解のための心理学(生徒を多面的に理解する)  (授業時間外の学習/ Assignments) 児童期・青年期の心理発達の復習 
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) 児童・生徒理解(1)(キャリア意識)  (授業時間外の学習/ Assignments) キャリア教育についての考察 
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) 学校臨床の実際(1)(いじめ)   (授業時間外の学習/ Assignments) いじめ問題への理解と対応の考察 
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) 学校臨床の実際(2)(学級経営による子どもの援助)   (授業時間外の学習/ Assignments) 学級経営についての考察 
(実施回/ Week) 第6回  (内容/ Contents) 学校臨床の実際(3)(不登校・中途退学)  (授業時間外の学習/ Assignments) 不登校についての理解と対応の考察 
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) 児童・生徒理解(2)(ストレスマネジメントの側面)  (授業時間外の学習/ Assignments) ストレスマネジメントの理解を深める 
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) 児童・生徒理解(3)(ソーシャルスキル)  (授業時間外の学習/ Assignments) ソーシャルスキルトレーニングの実践と理解 
(実施回/ Week) 第9回  (内容/ Contents) 学校臨床の実際(4)(発達障害など)  (授業時間外の学習/ Assignments) 学校での生徒対応についての考察 
(実施回/ Week) 第10回  (内容/ Contents) 学校臨床の実際(5)(学校の危機管理)   (授業時間外の学習/ Assignments) コーディネーターとしての養護教諭の役割の考察 
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) 学校臨床の実際(6)(虐待)   (授業時間外の学習/ Assignments) 虐待について養育者の視点からの考察を深める 
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) 学校カウンセリングの基礎と技法(1)(フォーカッシング)  (授業時間外の学習/ Assignments) 自分を見つめることのふりかえり 
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) 学校カウンセリングの基礎と技法(2)(カウンセリング)  (授業時間外の学習/ Assignments) 聴くことについてのふりかえり 
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) 学校カウンセリングの基礎と技法(3)(アセスメント)  (授業時間外の学習/ Assignments) 聴くことについてアセスメントの視点からのふりかえり 
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) まとめと課題  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容全体のふりかえり 

受講者と相談の上,授業計画を変更する可能性がある。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(クラス参加,グループ作業の成果等)  30%  毎回のコメントシートや講義への参加状況: 講義内でのワークや討議への参加,講義内容についての教育相談の視点からの考察。   
 
小レポート  30%  講義内で出題する課題(ワーク)への取り組み状況 :講義内容をふまえて,適切なキーワード(専門用語)を用いて,省察できる。 
期末レポート試験・論文  40%  講義内容の理解にもとづく考察:講義内容をふまえて, 学校教育相談の意義と方法について,広い意味での教育実践と結びつけて考察できる。 

授業で募集・実施する実験などへの参加による学習もしくはそれに替わる課題,さらに授業におけるワークや討論への参加などにより,総合的に判断し,評価に加味する。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
20 30.0 30.0 35.0 0.0 5.0 0.0 2.8

<参考文献/Reference Book>

藤田哲也監修 水野治久・本田真大・串崎真志編著  『絶対役立つ教育相談 -学校現場の今に向き合う-』初版 (ミネルヴァ書房、2017年)
 

 

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