シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


15010130 

△教育相談
Educational Counseling
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  山本 桂子

<概要/Course Content Summary>

 教育相談は,学習指導,生徒指導,進路指導などにおいて行われる全ての生徒を対象とする基本的な教育活動である。この講義では,小・中・高の教員として必要な「教育相談」の理論,および方法・技術について概説し,どのような援助・指導できるかについて考えていく。また,教育相談において援助の対象となる児童・生徒を理解する枠組みを示す意味から,人間の心の仕組みと発達,心の病理などについて,概略を解説する。授業においては,トピックによっては,視聴覚教材を活用したり,体験学習的要素を取り入れたりすることにより,単なる知識の習得ではなく,実践的な技能を習得することを目指す。 
キーワード:カウンセリング,傾聴,コミュニケーション

<到達目標/Goals,Aims>

 この科目のテーマは,教育相談の目的と基本的な考え方を理解し,教育相談の方法と技術を身につけることである。また,その到達目標は以下の5点である。①教育相談の基礎となるカウンセリングについての基本的理解ができる。②児童・生徒を理解するための基礎となる,人間のこころの特性,こころの発達過程,こころの問題についての理解ができる。③教育相談の基礎的技能の習得。④スクールカウンセラーなどとの連携についての理解ができる。⑤関心と意欲を持って,問題解決に向けての創造的な意見が述べられることができる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ガイダンス/教育相談の意義と目的  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 教育相談の現状-現代の学校・子どもたちの抱える問題  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 生徒理解の理論と方法1-発達と青年期の心理  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 生徒理解の理論と方法2-観察・面接  (授業時間外の学習/ Assignments) 用語の確認と復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 教育相談の理論と方法1-場面および形態  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 教育相談の理論と方法2-カウンセリングの理論と技法  (授業時間外の学習/ Assignments) 用語の確認と復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 教育相談の理論と方法3-心理検査とその活用  (授業時間外の学習/ Assignments) 心理検査の種類と使用法の復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 教育相談の理論と方法4-キャリアカウンセリング  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 教育相談の課題-スクールカウンセラー,教師等の役割および連携協力のあり方  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 問題事例と教育相談1-いじめ,不登校,自殺  (授業時間外の学習/ Assignments) 資料の確認と講義内容の復習 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 問題事例と教育相談2-その他の問題  (授業時間外の学習/ Assignments) 資料の確認と講義内容の復習 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 発達障害の理解とその子どもとのつながり方  (授業時間外の学習/ Assignments) 発達障害についてテキストで予習/講義内容の復習 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 保護者とのつながり方  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の復習 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 教育相談の具体的事例の検討 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 検討した事例について再度確認して復習 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 講義のまとめ  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義内容の総復習 

授業の進行具合によって,授業内容の順番を変更する場合がある。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点  20%  授業への参加状況,コミュニケーションペーパー,発表等の内容。 
期末筆記試験  60%  教育相談の基礎的内容を理解し,どの程度自分のものにしているか。 
小テスト  20%  基礎的理論の用語確認 
特記事項    授業で紹介する活動への見学や参加による学習等も評価に加味する。 

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
30 6.7 50.0 23.3 3.3 16.7 0.0 2.3 *

<テキスト/Textbook>

山本桂子  『明日への進路指導・生徒指導』 (認知工学、2011) 同志社大学生協今出川書籍部   面接の方法・技術や進路相談,教育相談の方法,発達障害の子どもやその保護者への対応について,コンパクトにまとめ,概説している。 

 

<参考文献/Reference Book>

西岡正子/桶谷守編  『生涯学習時代の生徒指導・キャリア教育』(教育出版、2013) 科学的研究に基づいた理論のみでなく,執筆者の経験知まで詰められているため具体的であり,コラムにおいても考える視点・学ぶべき視点が豊富にある。 
 

堀尾良弘  『生徒指導・教育相談の理論と事例分析』(ナカニシヤ出版、2008) 具体的な問題行動と分析,対応・指導についての事例が丁寧に述べられているので,教育相談の事例検討の参考になると思われる。 
 

文部科学省  『生徒指導提要』(教育図書、2010)
 

 

 

その他参考文献は,授業の中でも紹介する。

<備考/Remarks>

・テキストと資料を使って授業を進める。  
・テキストは授業第2回より使用する。  

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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