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※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度

15010091-055

△特別活動と総合的な学習の時間の指導法－55
Method for Special Activities and Period for Integrated Studies－55
2単位/Unit 秋学期/Fall 今出川/Imadegawa 講義/Lecture

長谷川　豊

＜概要/Course Content Summary＞

　特別活動は，集団や社会の形成者としての見方・考え方を働かせ，様々な集団活動に自主的，実践的に取り組み，互いのよさや可能性を発揮しながら集団や自己の生活上の課題等を解決することを通して，行動の仕方を身に付け，合意形成を図り，また意思決定を行い，人間としての生き方についての考えを深め，自己実現を図ろうとする態度を養うことを目的とするものである。　
　総合的な学習（探究）の時間は，探究的な見方・考え方を働かせ，横断的・総合的な学習活動を通して，探究的な学習のよさを理解し，自分で課題を立て，情報を集め，整理・分析して，まとめ・表現することができ，主体的・協働的に取り組むとともに，互いのよさを生かしながら，積極的に社会に参画，貢献しようとする態度を養うことを目的とするものである。　
　本授業では，中学校・高校における様々な活動事例や問題事象の検討を通して，教科以外の学習活動に対する理解を深めるとともに，生徒の自主性等を引き出すために求められる指導力量の基礎を培うことを目標とする。そのために，受講生自身のこれまでの教育経験とグループ討議での受講生相互の意見などを踏まえ，特別活動や総合的な学習（探究）の時間が抱える今日的課題に向き合い，実践的な解決を目指す姿勢や力量を高めていく。

＜到達目標/Goals,Aims＞

①　受講生が，学校教育における特別活動と総合的な学習（探究）の時間の位置づけ，各教科や道徳科との関連性を理解する。　
②　受講生が，よりよい生活や人間関係を築くために集団活動や体験活動，探究的な学習の時間のもつ意義を理解し，自らの体験や今日的課題と結びつけて考察することができる。　
③　受講生が，社会と連携･協働しながら，学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性等を育成する集団活動や体験活動，探究的な学習の望ましいあり方を考察できる基礎的な実践力を獲得する。

＜授業計画/Schedule＞

（実施回/ Week）	（内容/ Contents）	（授業時間外の学習/ Assignments）
（実施回/ Week）第１回	（内容/ Contents）オリエンテーション／特別活動の目標と位置づけ	（授業時間外の学習/ Assignments）学習指導要領の「総則」及び「特別活動」部分をあらかじめ学習しておくこと。
（実施回/ Week）第２回	（内容/ Contents）学級活動・ホームルーム活動	（授業時間外の学習/ Assignments）事前に自らの学校教育体験を振り返り，印象的なエピソードについて想起するとともに，学習指導要領解説の「学級活動」「ホームルーム活動」部分を参照して復習すること。
（実施回/ Week）第３回	（内容/ Contents）生徒会活動	（授業時間外の学習/ Assignments）あらかじめ学習指導要領解説の「生徒会活動」を学習するとともに，出身校における生徒会活動の実際について振り返っておくこと。
（実施回/ Week）第４回	（内容/ Contents）学校行事Ⅰ　：修学・研修旅行，学校祭などを中心に	（授業時間外の学習/ Assignments）事前に自らの学校教育体験を振り返り，印象的なエピソードについて想起すること。事後には，学習指導要領解説の「学校行事」部分を参照して復習すること。
（実施回/ Week）第５回	（内容/ Contents）学校行事Ⅱ　：入学・卒業式，奉仕体験活動などを中心に	（授業時間外の学習/ Assignments）事前に自らの学校教育体験を振り返ること。事後には，学習指導要領解説の「学校行事」部分を参照して復習すること。
（実施回/ Week）第６回	（内容/ Contents）特別活動と生徒指導　：いじめ問題などを中心に	（授業時間外の学習/ Assignments）学級内，学校内の様々な集団で生じる問題等について，自らの学校教育体験を振り返り，整理しておくこと。集団内における問題解決的，または開発的・予防的な生徒指導のあり方について，小レポート①にまとめること。
（実施回/ Week）第７回	（内容/ Contents）特別活動と教科指導　：主権者教育などを中心に	（授業時間外の学習/ Assignments）教科学習との連携等，教科を通じて形成される知識・技能を活かした集団的，体験的学びのあり方を探究すること。
（実施回/ Week）第８回	（内容/ Contents）特別活動の指導計画と評価　：指導案の作成と評価・改善の観点	（授業時間外の学習/ Assignments）あらかじめ特別活動の全体的な年間計画を立案するとともに，個別行事等毎の計画や評価・改善のあり方について学習指導要領解説等を参照して復習する。
（実施回/ Week）第９回	（内容/ Contents）まとめ　：特別活動の課題と展望	（授業時間外の学習/ Assignments）特別活動の基礎・基本に関わる確認小テストの準備を行うこと。理解状況を踏まえて，自らの特別活動の見方・考え方等を振り返っておくこと。小レポート②作成。
（実施回/ Week）第１０回	（内容/ Contents）総合的な学習（探究）の時間の目標と位置づけ	（授業時間外の学習/ Assignments）学習指導要領の「総則」及び「総合的な学習（探究）の時間」部分をあらかじめ学習しておくこと。
（実施回/ Week）第１１回	（内容/ Contents）総合的な学習（探究）の時間と各教科等との関連	（授業時間外の学習/ Assignments）学習指導要領や同解説に基づき，教科活動との連携，教科横断的あるいは総合的な学習（探究）の意義や時間の活用の重要性をあらかじめ学習しておくこと。
（実施回/ Week）第１２回	（内容/ Contents）総合的な学習（探究）の時間における探究する学び	（授業時間外の学習/ Assignments）学習指導要領や同解説，授業内容等を踏まえて，ますます高まる探究する重要性について考察し，小レポート③にまとめること。
（実施回/ Week）第１３回	（内容/ Contents）総合的な学習（探究）の時間の実際―事例の検討―	（授業時間外の学習/ Assignments）事前に自らの学校教育体験における「総合的な学習の時間」を振り返っておくとともに，授業内で扱った様々な活動事例等を通してこの時間の今後の可能性を自分なりに考察し，期末レポートにつなげること。
（実施回/ Week）第１４回	（内容/ Contents）総合的な学習（探究）の時間の指導計画と評価　―活動・指導計画の作成と評価・改善の観点―	（授業時間外の学習/ Assignments）あらかじめ総合的な学習（探究）の時間の学校（年間）計画を立案すること。個別テーマや活動内容やその評価・改善のあり方について学習指導要領解説等を参照して復習し，期末レポートにつなげること。
（実施回/ Week）第１５回	（内容/ Contents）まとめ　：総合的な学習（探究）の時間の課題と展望	（授業時間外の学習/ Assignments）総合的な学習の時間の基礎・基本に関わる確認小テストの準備を行うこと。理解状況を踏まえて，自らの見方・考え方等を振り返り，期末レポート作成すること。

＜成績評価基準/Evaluation Criteria＞

平常点(クラス参加，グループ作業の成果等)	30%	授業でのグループ討議や意見発表等，積極的な参加を総合的に判断する
小レポート	20%	課題の理解や記述内容を総合的に判断する（宿題レポートも含む）
期末レポート試験・論文	20%	課題に対する研究や工夫を総合的に判断する
クラスで発表など	20%	期末レポート作成に向けたグループ作業，報告・発表に向けた工夫・努力を判断する
小テスト	10%	授業理解等のため確認小テストを数回実施する

１．教職に対する興味・関心を強く持ち，授業への積極的参加や小レポート・小テスト等にまじめに取り組むこと。　
２．中・高等学校の具体的実践事例を踏まえ講義するので，授業を通して受講生自身の教育経験を振り返り，自らの見方・考え方を再構築する努力を行うこと。　
３．小レポート，期末レポートでは，課題に対する自らの考え等をしっかり表現すること。

＜成績評価結果/Results of assessment＞ 成績評価の見方について/Notes for assessment

登録者数	成績評価（%)						評点平均値	備考
登録者数	A	B	C	D	F	他	評点平均値	備考
23	95.7	0.0	0.0	4.3	0.0	0.0	3.9

＜テキスト/Textbook＞

文部科学省『中学校学習指導要領』文部科学省のサイトから最新版がダウンロード可能。合わせて，適宜プリントを配布します。

文部科学省『高等学校学習指導要領』文部科学省のサイトから最新版がダウンロード可能。合わせて，適宜プリントを配布します。

＜参考文献/Reference Book＞

＜参照ＵＲＬ/URL＞

平成29･30年改訂学習指導要領，解説等

２０１７年，１８年改訂の最新の学習指導要領とその解説が掲載，ダウンロードが可能である。

お問合せは同志社大学各学部・研究科事務室まで