シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


15010080-001 

△道徳教育の理論と実践-1
Moral Education:Theory and Practice-1
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  講義/Lecture

  倉本 香

<概要/Course Content Summary>

授業の概要 
 本講義は,教職課程の中でも「道徳,総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導,教育相談等に関する科目」に相当し,「道徳の理論及び指導法(教育職員免許法施行規則第4条)を扱う。本講義では,まず,道徳教育の歴史と基本的な理論を取り上げ,学校における道徳教育の目的を理解できるようにする。次に,道徳科の授業方法を取り上げ,教材研究,学習指導案の作成などを含めて,実践的な指導力が養われるようにする。その際,とりわけ<人間としての生き方を教育する>という観点に重点を置き,そのうえで「道徳的諸価値について多面的・多角的に考える」「自己についてより深く考える」といった道徳科の目標を具体的に指導するための授業方法について詳しく検討し,道徳科の指導方法や実践,その目的についてより深い理解を得ることを目指す。 
 以上により,受講生各自が道徳教育の可能性とその課題とを同時に理解し,道徳教育のみならず教育実践全般に対するより広い関心を持つことを本講義の目標とする。さらにそのことがまた同時に,教職のみならず様々な学びへの積極的な意欲へとつながっていくことを望んでいる。授業は道徳教育に関する基本的理解を得るための「講義」と,道徳の指導方法に関わる「実践」の二つを柱とし,受講生同士の活動や模擬授業も行うので,積極的に参加して欲しい。 

<到達目標/Goals,Aims>

授業の到達目標及びテーマ 
1.道徳教育の目的を理解し,それを説明できる。 
2.道徳教育の歴史と理論について理解している。 
3.道徳教育の教材や方法について知り,授業実践に向けての指導案を作成できる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1  (内容/ Contents) 授業の概要説明  
新学習指導要領について 改訂の背景,要点の解説 
(授業時間外の学習/ Assignments) 学習指導要領の復習 1時間 
(実施回/ Week) 2  (内容/ Contents) 新学習指導要領について 道徳教育と特別の教科道徳  (授業時間外の学習/ Assignments) 学習指導要領の復習 1時間 
小レポートを課す 
(実施回/ Week) 3  (内容/ Contents) 道徳教育の歴史とその現代的課題について   (授業時間外の学習/ Assignments)  
(実施回/ Week) 4  (内容/ Contents) 道徳科の内容項目について 主として自分自身に関すること  (授業時間外の学習/ Assignments) 教材を調べる テキスト『共に生きる倫理』指定箇所を見ておくこと 30分 
(実施回/ Week) 5  (内容/ Contents) 道徳科の内容項目について 主として人との関わりに関すること  (授業時間外の学習/ Assignments) 教材を調べる テキスト『共に生きる倫理』指定箇所を見ておくこと 30分 
(実施回/ Week) 6  (内容/ Contents) 道徳科の内容項目について 主として集団や社会との関わりに関すること  (授業時間外の学習/ Assignments) 教材を調べる テキスト『共に生きる倫理』指定箇所を見ておくこと 30分 
(実施回/ Week) 7  (内容/ Contents) 道徳科の内容項目を多面的・多角的に考察する 「考える道徳」とは  (授業時間外の学習/ Assignments) 教材を調べる テキスト『共に生きる倫理』指定箇所を見ておくこ 
と 30分 
(実施回/ Week) 8  (内容/ Contents) 発達段階を意識した道徳科の授業の実践的検討  (授業時間外の学習/ Assignments) 道徳科の指導案を調べてくる 30分グループレポートを課す 
(実施回/ Week) 9  (内容/ Contents) 授業分析と指導案の見方・書き方について   (授業時間外の学習/ Assignments) グループレポートを課す 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 授業形態に応じた教材開発の試みについて  (授業時間外の学習/ Assignments) 指導案作成 テキストを参照すること 1時間 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 学習指導案の作成  (授業時間外の学習/ Assignments) 指導案作成 テキストを参照すること 1時間 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 模擬授業と講評「本時の展開と授業のねらいの関連について」  (授業時間外の学習/ Assignments) 模擬授業準備 1時間 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 模擬授業と講評 「発問の工夫について」  (授業時間外の学習/ Assignments) 模擬授業準備 1時間 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 模擬授業と講評 「評価の観点について」  (授業時間外の学習/ Assignments) 模擬授業準備 1時間 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) まとめ 道徳教育の可能性  (授業時間外の学習/ Assignments) 期末レポート作成 3時間 

内容の順序は変更する場合がある。また,模擬授業に関しては他大学との合同授業を行う場合もある。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

小レポート(講義中作成の指導案含む)  20%  指示に従って作成すること。従っていないものは減点,あるいは評価対象外となる。 
期末レポート試験・論文(最終レポートとしての指導案含む)  60%  レポート要領に従って作成すること。従っていないものは減点,あるいは評価対象外となる。 
クラスで発表など    ロールプレイング,発表等行った者には加点する。 
見学会・実験・実習評価・実技テスト・模擬授業等  20%  受講人数によって模擬授業実践者の数を決める 

期末レポート,小レポートの提出物で評価を行う。講義内容に関するもの,指導案の作成等が課題となる。指導案作成は本講義の中心的課題となるのでしっかりと指示に従って作成してほしい。なお,講義中に発表を行った者,模擬授業を行った者には加点する。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
19 26.3 26.3 31.6 5.3 10.5 0.0 2.5

<テキスト/Textbook>

倉本香他  『共に生きる倫理』 (萌書房、2019)

 

<参考文献/Reference Book>

『中学校学習指導要領』『中学校学習指導要領解説 特別の教科道徳編』を使用する。

<備考/Remarks>

連絡先 kuramoto@cc.osaka-kyoiku.ac.jp 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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