シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


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△南北アメリカの課題5 (ヒスパニック系移民の歴史と社会)
Global Issues in the Americas 5
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  佐藤 夏樹

<概要/Course Content Summary>

 本講義の目的は,現在アメリカ合衆国で最大のマイノリティであり,今後のアメリカ社会の行方を左右するとも言われているヒスパニック/ラティーノという集団がどのような歴史的経緯を経て形成されてきたのかということを歴史的に検討することである。また,そのような歴史的経緯が非合法移民問題をはじめとした現在のヒスパニック/ラティーノ社会が抱える問題とどのようにリンクしているのかを理解することも重要である。 
 授業の進め方は基本的に講義形式である。また,適宜映像作品や音楽などを用いる。授業中に質問することもあるので,授業中に配布するレジュメは毎回持参すること。

<到達目標/Goals,Aims>

1 ヒスパニック/ラティーノ史の主要な年代的知識を得る。   
2 アメリカ合衆国のヒスパニック/ラティーノ社会の特質を挙げることができる。            
3 移民問題に関心を抱くようになる。 
4 国や文化状況が異なれば,観点も異なることを認識し,それを尊重する。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1週  (内容/ Contents) 授業全体について,アメリカ合衆国の基礎知識  (授業時間外の学習/ Assignments) アメリカ合衆国の地理や政治制度など基本的な情報について予習してくる(1時間) 
(実施回/ Week) 第2週  (内容/ Contents) ヒスパニック/ラティーノとその下位集団  (授業時間外の学習/ Assignments) ヒスパニック/ラティーノについて予習してくる(1時間) 
(実施回/ Week) 第3週  (内容/ Contents) ヒスパニック/ラティーノと非合法移民問題1  (授業時間外の学習/ Assignments) アメリカの非合法移民問題について予習してくる(1時間) 
(実施回/ Week) 第4週  (内容/ Contents) 世界における移民問題  (授業時間外の学習/ Assignments) 近年のヨーロッパや日本などにおける移民問題を調べる(1時間) 
(実施回/ Week) 第5週  (内容/ Contents) 米墨戦争とメキシカン・アメリカンの形成  (授業時間外の学習/ Assignments) 19世紀アメリカ史の基礎知識を予習してくる(1時間) 
(実施回/ Week) 第6週  (内容/ Contents) メキシコ革命とアメリカ社会  (授業時間外の学習/ Assignments) 革新主義時代のアメリカ社会について予習してくる(1時間) 
(実施回/ Week) 第7週  (内容/ Contents) LULACとEl Congreso  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習(1時間) 
(実施回/ Week) 第8週  (内容/ Contents) ブラセロ・プログラムと非合法移民問題  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習(1時間) 
(実施回/ Week) 第9週  (内容/ Contents) 50~60年代のメキシカン・アメリカン組織  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習(1時間) 
(実施回/ Week) 第10週  (内容/ Contents) 黒人市民権運動とチカーノ運動1  (授業時間外の学習/ Assignments) 黒人市民権運動について予習してくる(1時間) 
(実施回/ Week) 第11週  (内容/ Contents) 黒人市民権運動とチカーノ運動2  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習(1時間) 
(実施回/ Week) 第12週  (内容/ Contents) 非合法移民問題の再燃  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習(1時間) 
(実施回/ Week) 第13週  (内容/ Contents) バイリンガリズム  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習(1時間) 
(実施回/ Week) 第14週  (内容/ Contents) パン=エスニック集団の形成とその影響  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習(1時間) 
(実施回/ Week) 第15週  (内容/ Contents) まとめ  (授業時間外の学習/ Assignments) 復習(1時間) 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  30%  出席と普段の授業態度。授業中に騒ぐものは大幅に減点する。 
期末レポート試験・論文  70%   

授業日数の3分の2以上の出席がない場合は,受験資格を取り消すことがある。 
授業態度が極度に悪いものは,試験の点数から更に減点することもありえる。

<テキスト/Textbook>

適宜資料を配布する。

<参考文献/Reference Book>

David Gutiérrez , Walls and Mirrors .   (University of California Press, 1995) . 

 

Craig A. Kaplowitz , LULAC :  Mexican Americans and National Policy .   (Texas A&M University Press, 2005) . 

 

村田勝幸  『〈アメリカ人〉の境界とラティーノエスニシティ-「非合法移民問題」の社会文化史-』(東京大学出版会、2007)
 

佐藤夏樹  『エスニック・マイノリティ「ヒスパニック」の創出-1970年センサスとOMB指令第15号-』(日本西洋史学会、2014)『西洋史学』第255号 
 

<備考/Remarks>

担当教員への連絡は,基本的に授業直後の時間帯に行うこと。それ以外の場合はDUETのメッセージ機能やe-classから連絡を試みること。それでも連絡が取れない場合は教員の所属学部事務室にて相談すること。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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