2020年度

＜概要/Course Content Summary＞

ジェンダーとセクシュアリティは，個人のアイデンティティ形成にとって重要であるだけでなく，社会を構造化し，日常生活を規定する要素である。本講義は，アメリカ合衆国におけるジェンダーとセクシュアリティに関する理論と歴史，文化と実践について概観しながら，ジェンダーとセクシュアリティが，人種やエスニシティ，階級といった他のカテゴリーと交差するあり方について考察する。ジェンダー研究の土台となってきたフェミニズム，セクシュアリティ研究を先導してきたレズビアン／ゲイ・スタディーズ（およびクィア・スタディーズ）は領域横断的な特徴をもち，社会運動と深いつながりをもって発展してきた分野である。したがって，近年の新たなフェミニスト運動やガールズ・ジン，HIV/AIDSをめぐるアクティビズム，映画表象といった社会的かつ文化的なトピックを取り上げつつ，そこで問いなおされるジェンダーやセクシュアリティに関する規範性や，それへの抵抗についての分析を試みる。本講義は，アメリカ合衆国において私的かつ社会的な経験を形づくるものとしてのジェンダーとセクシュアリティについて批判的に思考し，分析することを目指す。

＜到達目標/Goals,Aims＞

・ジェンダー・セクシュアリティ研究における基本的な用語，概念，理論について学びつつ，それらがどのような歴史的背景において成立してきたのかを理解する。　
・上で学んだ用語，概念，理論，歴史が，現在のアメリカ社会においてもつ意義や問題点について考える。　
・ジェンダーやセクシュアリティが，人種やエスニシティ，階級や地域性といった他の要素と交差する「インテーセクショナリティ」について学ぶ。　
・映像やメディアをとおして強化されるジェンダーとセクシュアリティの規範性について思考し，批判的に分析する能力を養う。　

＜授業計画/Schedule＞

受講者と相談の上，授業計画を一部変更する可能性あり。

＜成績評価基準/Evaluation Criteria＞

授業への出席，授業後配布するカードに記入されたコメント，リスポンス，期末レポート試験などから総合的に成績評価する。

＜成績評価結果/Results of assessment＞   成績評価の見方について/Notes for assessment

＜テキスト/Textbook＞

＜参考文献/Reference Book＞

＜備考/Remarks＞

授業開始後，15分以上たってからの入室は欠席とみなします。　
欠席が多い場合は，成績評価をしないことがあります。　
視聴覚資料上映中は携帯電話，パソコン等の電子機器の使用を禁じます。　
　
担当教員への連絡は，基本的に授業直後の時間帯に行ってください。それ以外の場合はDUETのメッセージ機能やe-classから連絡を試みること。それでも連絡が取れない場合は教員の所属学部事務室にて相談してください。