シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


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△南北アメリカ地域の歴史2 (北アメリカの歴史・20世紀転換期以降)
History of the Americas 2
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  肥後本 芳男

<概要/Course Content Summary>

 本講義は,南北戦争後から今日までのアメリカ合衆国の歴史を概観する。具体的には,まずアメリカ合衆国が南北戦争の惨禍からいかにして復興し20世紀に国際関係の主要なプレーヤーにまで発展したのかを論じ,その過程でアメリカ社会や文化,人種,エスニシティ,ジェンダー関係がどのように変容したのかを主要なトピックや時代ごとに検討してゆく予定である。 
 授業ではアメリカ国内の諸問題のみならず移民の流入やアメリカ外交,日米関係の変化にも注意を払いグローバルな文脈の中にアメリカ合衆国の発展を位置づけて考える。1970年代以降アメリカのリベラリズムが退潮し,21世紀初頭には急速に政治文化が分裂しつつあるなかで,2016年の大統領選挙でトランプが勝利したことの歴史的意味についても理解を深めたい。 
 今年度は受講生の規模に鑑みオンライン授業の継続を余儀なくされている。毎週オンデマンド授業をきっちり視聴し,課題や確認テストを定期的にe-Classを通して提出する必要がある。楽な授業ではない。安易な気持ちで履修登録するのは賢明とはいえない。春学期の授業を履修しており,知的関心が強く真面目に授業に取り組む学生を歓迎する。 

<到達目標/Goals,Aims>

学生は,アメリカ合衆国の成長と衰退をグローバルな文脈で理解することができる。 
学生は,アメリカ合衆国の政治文化や外交政策の変遷とそのインパクトについて学ぶことができる。 
学生は,アメリカの人種,エスニシティ,ジェンダーの諸問題についての歴史的背景を学ぶことができる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) Introduction:南北戦争の衝撃 L01  (授業時間外の学習/ Assignments) 教材の予習(30分) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 未完の南部再建期 L01, C1  (授業時間外の学習/ Assignments) 教材の予復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 都市文化と新移民 L02  (授業時間外の学習/ Assignments) 教材の予復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 「金メッキ時代」の社会と文化 L03, C2  (授業時間外の学習/ Assignments) 教材の予復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) アメリカ外交の形成と転換 L04  (授業時間外の学習/ Assignments) 教材の予復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 世紀転換期の革新主義の光と影 L05, C3  (授業時間外の学習/ Assignments) 教材の予復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 第一次世界大戦とアメリカ社会 L06  (授業時間外の学習/ Assignments) 教材の予復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 世界恐慌とニューディール政策 L07, C4  (授業時間外の学習/ Assignments) 総復習(2時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 第二次世界大戦と日米関係の変遷 L08  (授業時間外の学習/ Assignments) 教材の予復習(1時間) 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 激動の60年代 L09  (授業時間外の学習/ Assignments) 教材の予復習(1時間) 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 冷戦とベトナム戦争 L10, C5  (授業時間外の学習/ Assignments) 教材の予復習(1時間) 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 近代フェミニズムと女性解放運動 L11  (授業時間外の学習/ Assignments) 教材の予復習(1時間) 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 新保守主義の台頭と多文化主義 L12  (授業時間外の学習/ Assignments) 教材の予復習(1時間) 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 9:11同時多発テロ以後のアメリカと世界 L13, C6  (授業時間外の学習/ Assignments) 教材の予復習(1時間) 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) Conclusion:総復習と課題レポート R1  (授業時間外の学習/ Assignments) 総復習(2時間) 

オンデマンド講義は当該授業日(毎週月曜日)に時間を確保して視聴するように習慣づけること。後日まとめて複数の講義を視聴するのは面倒になり学習効果も期待できない。コメントシートは2,3回ごとの講義について1度のペースで提出すること。シラバスには提出日にC1~C6と記されている。なお,L01~L13はオンデマンド講義である。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  30%  コメントシート6回分:コメントの鋭さや問題関心の度合いに応じて評価する 
期末レポート試験・論文  20%  読書課題に関する期末レポート 
小テスト  50%  記述式の確認テストを2回行う 

上記の評価項目を客観的かつ厳正に勘案して,総合的に評価する。オンデマンド講義は受講生の主体的な授業参加が求められる。講義をきちんと視聴していない学生のコメントシートや確認テストは粗末なものが目に付く。なお,最終成績は,e-Classを通してのコメントシート,確認テスト,レポートなどの評価の積み重ねとなる。必要な提出物をしばしば怠り,最低基準に達しない者は当然ながらF判定の成績となることを予め了解されたい。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
93 30.1 30.1 21.5 8.6 9.7 0.0 2.6 *

<テキスト/Textbook>

中野耕太郎  『20世紀アメリカの夢-世紀転換期から1970年代-』 (岩波新書、2019年) 課題レポート等で使用する。 

 

有賀貞  『ヒストリカル・ガイド アメリカ』 (山川出版、2012年改訂版) アメリカ史をコンパクトに概観する信頼できるテキスト。 

 

<参考文献/Reference Book>

大下,有賀他編  『史料が語るアメリカ』(有斐閣、1989年)アメリカ史の重要な史料が収集された資料集。 
 

コリン・ウッダード  『11の国のアメリカ史-分断と相克の400年-』下巻 (岩波書店、2017年)19世紀の西部獲得競争から南北戦争,現代のアメリカ史を地域文化の視点からダイナミックに描く。 
 

 

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