シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


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○アジアの教育と社会1
Education and Society in Asia 1
2単位/Unit  春学期/Spring  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  崔 紗華

<概要/Course Content Summary>

「現在」を生きる私たちは,「過去」をいかに認識してきたのか。人は,歴史をいかに継承していけばよいのだろうか。本講義では,「現在」を生きる私たちが歴史認識問題についていかに理解すればよいのかを考える。特に,東アジアにおける歴史認識問題に焦点をあてる。数ある歴史認識問題の中でも,教科書問題,「従軍慰安婦」問題,靖国神社参拝問題,徴用工問題を取り上げ,なぜ東アジアではこれらの問題をめぐって衝突が起こるのかを考える。そのために,本講義ではこれまで歴史認識がいかに語られてきたのか,また歴史認識をめぐっていかなる国際関係が展開されてきたのか,「歴史認識の歴史」について学ぶ。さらに,本講義では各々の事例について歴史教科書でいかに記述されているのか実践を通して議論する。様々な歴史認識に触れたうえで,自分はどのように歴史を見て,いかなる歴史を残していきたいのかを検討する。 
 
★重要:授業の実施形態★ 
・第1回(9/29火)~第8回(11/24火):オンライン授業 
 ⇒リアルタイムの参加が望ましい。リアルタイムで参加できない場合は第1回授業までに相談すること。 
・第9回(12/1火)~第15回(1/26火):対面授業

<到達目標/Goals,Aims>

(1) 批判的な思考力を鍛える。 
(2) 他者と積極的に議論する。 
・他の受講生と積極的に議論する。 
・他者の考えを理解し受け入れようとする。 
・自分の考えを改善する。 
(3) 自分の考えを構築する。 
(4) 自分の考えを文章にする。 
・リアクションペーパーを書き提出する(またはgoogleフォームに回答する)。 
・期末レポートを書く。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回 
(オンライン) 
(内容/ Contents) イントロダクション:教育文化としての歴史認識,歴史と歴史認識のちがい  (授業時間外の学習/ Assignments) 配布資料の復習,参考文献の読解 
(実施回/ Week) 第2回 
(オンライン) 
(内容/ Contents) 歴史認識問題を考えるための理論的枠組み,歴史認識問題の要因  (授業時間外の学習/ Assignments) 配布資料の復習,参考文献の読解 
(実施回/ Week) 第3回 
(オンライン) 
(内容/ Contents) 戦後日韓関係史  (授業時間外の学習/ Assignments) 配布資料の復習,参考文献の読解 
(実施回/ Week) 第4回 
(オンライン) 
(内容/ Contents) 戦後日朝関係史  (授業時間外の学習/ Assignments) 配布資料の復習,参考文献の読解 
(実施回/ Week) 第5回 
(オンライン) 
(内容/ Contents) 事例1: 教科書問題  (授業時間外の学習/ Assignments) 配布資料の復習,参考文献の読解 
(実施回/ Week) 第6回 
(オンライン) 
(内容/ Contents) 事例2: 「従軍慰安婦」をめぐる問題  (授業時間外の学習/ Assignments) 配布資料の復習,参考文献の読解 
(実施回/ Week) 第7回 
(オンライン) 
(内容/ Contents) 事例3: 靖国神社参拝をめぐる問題  (授業時間外の学習/ Assignments) 配布資料の復習,参考文献の読解 
(実施回/ Week) 第8回 
(オンライン) 
(内容/ Contents) 事例4: 徴用工をめぐる問題  (授業時間外の学習/ Assignments) 配布資料の復習,参考文献の読解 
(実施回/ Week) 第9回 
(対面) 
(内容/ Contents) 教科書比較(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) 調査 
(実施回/ Week) 第10回 
(対面) 
(内容/ Contents) 教科書比較(2)  (授業時間外の学習/ Assignments) 調査 
(実施回/ Week) 第11回 
(対面) 
(内容/ Contents) 教科書比較(3)  (授業時間外の学習/ Assignments) 調査,発表準備 
(実施回/ Week) 第12回 
(対面) 
(内容/ Contents) グループ発表(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) 発表準備 
(実施回/ Week) 第13回 
(対面) 
(内容/ Contents) グループ発表(2)  (授業時間外の学習/ Assignments) 発表準備 
(実施回/ Week) 第14回 
(対面) 
(内容/ Contents) グループ発表(3)  (授業時間外の学習/ Assignments) 発表準備 
(実施回/ Week) 第15回 
(対面) 
(内容/ Contents) まとめ:歴史の見方,歴史教育のあり方  (授業時間外の学習/ Assignments) レポート作成の準備 

*学生の理解度や興味関心に応じてスケジュールや講義内容を変更する可能性がある。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  50%  出席,授業における質疑応答やディスカッションへの参加が求められる。 
期末レポート試験・論文  50%  授業内容に関わるテーマの期末レポートを課す。自身問題意識に根差した論考を求める。 

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
38 36.8 23.7 13.2 2.6 23.7 0.0 2.5 *

<テキスト/Textbook>

毎回,授業資料を配布した上で進めていく。メモや書き込みを残すことを推奨する。

<参考文献/Reference Book>

五百旗頭薫,小宮一夫,細谷雄一,宮城大蔵,東京財団政治外交検証研究会編  『戦後日本の歴史認識』(東京大学出版会、2017)
 

カー, E.H.  『歴史とは何か』(岩波書店、1962)清水幾太郎訳 
 

木村幹  『日韓歴史認識問題とは何か-歴史教科書・「慰安婦」・ポピュリズム-』(ミネルヴァ書房、2015)
 

木村幹  『歴史認識はどう語られてきたか』(千倉書房、2020)
 

モーリス-スズキ,テッサ  『過去は死なない-メディア・記憶・歴史-』(岩波書店、2014)
 

Dudden, Alexis , Troubled Apologies among Japan, Korea and the United States .   (Columbia Univ Press, 2008) . 

 

Lind, Jennifer , Sorry States :  Apologies in International Politics .   (Cornell Univ Press, 2010) . 

 

その他,授業中に適宜,紹介ないし配布する。

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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