シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


12208003 

日本史概論
Introduction to Japanese History
4単位/Unit  通年/All year  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  堀井 佳代子

<概要/Course Content Summary>

この授業では,古代から現代に至るまでの日本史の基礎を学ぶため,各時代の歴史的事件・事象を取り上げていく。教科書の記述は,これまでの歴史研究の積み重ねの結果である。それらの研究史,史料解釈にも必要な範囲で触れ,日本史の事象及びその方法論に対する理解を深め,あわせて教員として必要な通史的な歴史像を組み立てるための基礎となる知識を身につける。歴史は,影響力のある出来事やその時代を体現するような人物から理解することもできるが,それだけではなく,政治形態・法律などの政治制度や彫刻・絵画などの美術作品など多種多様な形をとって表れる。この授業では,国際情勢・国際関係に対する日本(倭国)の対応を通して,より立体的に歴史的な変化を捉えることをひとつの軸としている。また,同様に,国家的な儀礼の変容から,政治構造や支配構造の変化を捉える。ここで扱う具体的な事例を通して歴史的事象を理解するための思考方法を身につけてもらいたい。

<到達目標/Goals,Aims>

・古代から現代についての通史的知識を習得し,その背景や基盤について理解して説明できる。 
・あわせて日本史を教育素材としてどのように生かすことが出来るかを考察できる。 
・各々の歴史的事象を様々な角度から検討出来る客観的な思考方法を身につけ,時間の流れの中にその事象を位置づけ,その意義を説明できる。 
以上の3点を目標とする。 

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 第1回  (内容/ Contents) 歴史とは何か  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第2回  (内容/ Contents) 農耕社会の成立:『魏志倭人伝』からみた弥生時代の生活と記紀神話  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第3回  (内容/ Contents) 『宋書』倭国伝・『日本書紀』からみた倭国の外交と国際情勢  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第4回  (内容/ Contents) 遣隋使と冠位十二階:推古朝の画期性  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第5回  (内容/ Contents) 律令制の導入と国際関係:天智・天武・持統朝の政治と外交  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第6回  (内容/ Contents) 大宝律令と中華意識の形成・展開  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第7回  (内容/ Contents) 奈良時代における遣唐使の政治的側面  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第8回  (内容/ Contents) 奈良・平安時代の天皇と官人社会  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第9回  (内容/ Contents) 平安京遷都と新仏教:国家仏教の変質   (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第10回  (内容/ Contents) 平安時代の政治改革:律令国家の再建と唐風化   (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第11回  (内容/ Contents) 遣唐使の停止からみた外交観の変化とアジアの変動  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第12回  (内容/ Contents) 摂政・関白と天皇  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第13回  (内容/ Contents) 藤原行成『権記』にみる平安貴族の実態  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第14回  (内容/ Contents) 延喜・延久の荘園整理令とその背景  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第15回  (内容/ Contents) 治承・寿永の内乱の経過とその意義  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第16回  (内容/ Contents) 鎌倉時代の幕府・御家人と朝廷:承久の乱以前・以後  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第17回  (内容/ Contents) 中世アジア世界からみた日宋貿易  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第18回  (内容/ Contents) 室町時代の将軍権力:北山第造立にみる足利義満の武家・公家支配  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第19回  (内容/ Contents) 寺院勢力と座:比叡山の洛中支配  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第20回  (内容/ Contents) ルイス=フロイスの見た16世紀の日本  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第21回  (内容/ Contents) 近世の権力形態―信長・秀吉・家康と朝廷の関わりから―  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第22回  (内容/ Contents) 名所図会からみた江戸時代の都市生活  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第23回  (内容/ Contents) 江戸幕府の対ロシア政策と蝦夷地の開発  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第24回  (内容/ Contents) 江戸時代における尊王攘夷思想の形成  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第25回  (内容/ Contents) 明治天皇にみる前近代と近代   (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第26回  (内容/ Contents) 明治・大正時代の対清外交と世論   (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第27回  (内容/ Contents) 「自由」と「自主」―明治時代における国民―  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第28回  (内容/ Contents) 第一次世界大戦・第二次世界大戦における政党と軍部  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第29回  (内容/ Contents) 戦後歴史学と教科書問題  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 
(実施回/ Week) 第30回  (内容/ Contents) 学習内容の総括:歴史学と歴史教育  (授業時間外の学習/ Assignments) 講義資料に目を通し,関連する文献を読む。(1時間) 
 

授業の進度に応じ,内容を変更することがある。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

小レポート  10%  講義内容を理解できているか。 
中間レポート試験  30%  講義内容及び課題となった文献を理解した上で,自身の見解を述べているか。 
期末試験  60%  講義内容を踏まえ,諸史料を歴史の中に位置づけて理解することが出来ているか。 

講義内容に関連した小レポート,中間レポート,期末試験で評価を行う。 
 

<テキスト/Textbook>

プリントを随時配布する。

<参考文献/Reference Book>

佐藤信ほか編  『詳説日本史研究』(山川出版社、2008年)高校までの日本史の知識に不安が残る者は本書を読んでおくこと。 
 

網野善彦他編  『日本の歴史-(講談社学術文庫)00~25巻-』(講談社、2008年~2010年)講義に該当する時代について事前に読んでおくことが望ましい。 
 

これ以外については,授業中に適宜指示する。

<備考/Remarks>

本講義では高校卒業レベルの日本史の知識を前提として講義を進める。高校までの日本史の知識に不安が残る者は受講までに参考文献を読んでおくこと。 
また本講義は,教員免許取得を目指す学生に対する講義である。将来,教壇に立つ者としての自覚と覚悟を持って受講してもらいたい。 
担当教員への連絡は,基本的に授業直後の時間帯に行うこと。それ以外の場合はDUETのメッセージ機能やe-classから連絡を試みること。それでも連絡が取れない場合は教員の所属学部事務室にて相談すること。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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