2020年度

＜概要/Course Content Summary＞

　20世紀末から盛んに議論されてきた「アメリカの危機」や「アメリカ衰退論」に加えて，近年われわれは合衆国で急速に顕在化してきたグローバリズムの功罪と深刻な格差社会の出現を無視できなくなっている。本セミナーでは，21世紀初頭の白人ワーキング・クラスに焦点をあて，彼らの生活や世界観，さらにリベラル左派の知識人や政治家の強い影響力の下にあるワシントン政治に対する白人ワーキングクラスの根強い不信感について歴史的文脈のなかに位置づけて考察したい。今秋の大統領選挙の結果とそのインパクトを占ううえでも重要な視点となろう。　
　具体的には，専門セミナー前半では現代アメリカの階級や人種，ジェンダー，文化の問題について歴史・社会学的アプローチから検討する。また後半では，明瞭な論文構成や論文作成の技法について個別に指導する予定である。

＜到達目標/Goals,Aims＞

学生は現代アメリカの分断状況について的確な知識を得ることができる。　
学生は論理的かつ明瞭にプレゼンテーションを行う能力を身につけることができる。　
学生は問題意識を明確にしたうえで，わかりやすく論証する能力を養うことができる。

＜授業計画/Schedule＞

受講生の学習意欲に応じて授業計画に若干の遅速が生じる場合がある。コロナ禍の状況に応じて，授業計画の一部変更を余儀なくされることがあることを予め了解されたい。

＜成績評価基準/Evaluation Criteria＞

病気や怪我などの正当な理由以外で安易に演習を欠席するのは厳禁。やむを得ず欠席する場合には，事前に必ずその旨を連絡すること。

＜テキスト/Textbook＞

＜参考文献/Reference Book＞

＜備考/Remarks＞

担当教員への連絡は，基本的に授業直後の時間帯に行うこと。それ以外の場合はDUETのメッセージ機能やe-classから連絡を試みること。それでも連絡が取れない場合は教員の所属学部事務室にて相談すること。