シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


12200056-201 

△グローバル地域文化専門セミナーⅡ-201
Senior Seminar in Global and Regional Studies II-201
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  演習/Seminar

  向 正樹

<概要/Course Content Summary>

理系的歴史学と文系的歴史学の方法論をベースに,グローバルな問題関心をもちながらも,適切に研究対象を絞り,バランスのとれたグローバル・スタディの卒業論文の執筆に役立てる。大きな問題関心をもつ一方で,既存の理論的枠組みに支配されてしまい,思考停止してしまわないような,強靭な知性も身に着けてもらいたい。 
授業では,受講者による2度の研究発表とディスカッションを通して,歴史学的手法を参考に卒業論文作成指導を行う。歴史学的手法とは,歴史を研究するというのではなく,歴史研究に用いられる方法論を用いるということである。社会学・政治学・経済学・経営学などの論文も歴史的な考察を加える際には,歴史学と方法は大きく変わらない。ただし,一般モデルや枠組みを構築する議論よりも,個別具体的な実態解明に主眼が置かれることが多い。ここでは,専門セミナーⅠで整理した小さなテーマの先行研究を十全に踏まえる必要がある。また,情報源の批判的考察(テキスト・クリティーク)には,かなり厳密さが求められる(つまり,資料が何をいっている,ということの分析に先立ち,まずその資料がどんな性格のものか,しっかり押さえる)。大きな全体像の把握を急ぐよりは,小さなファクトをひとつひとつ着実に固めていく(理系的歴史学の方法)。そのうえで,明らかにしたファクトがいかなる意義をもつのか,大きなテーマの先行研究を手がかりに,グローバルな視点で位置づけることとなる(文系的歴史学の方法)。各回の運営は専門セミナーⅠと同様,グループを単位に受講者たちが自主的に進める。 

<到達目標/Goals,Aims>

先行研究を可能な限り完全に追体験し,学生が自身の研究テーマを研究史に位置づけることができるようになる。 
データの背景を踏まえ,資料批判を行ったうえで,ファクトファインディングや論理の構築ができるようになる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) ガイダンス  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) アジア・オセアニアの現在史に関する予備的考察(卒業論文に向けた予備論文の提出)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 研究発表1:アジア・オセアニアの現在史に関する資料の検討  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 研究発表2:アジア・オセアニアの現在史に関する資料の検討  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 研究発表3:アジア・オセアニアの現在史に関する資料の検討  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 研究発表4:アジア・オセアニアの現在史に関する資料の検討  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) アジア・オセアニアの現在史についてのディスカッション  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 研究発表5:比較史の方法に関する文献講読1  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 研究発表6:比較史の方法に関する文献講読2  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習(1時間) 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 研究発表7:比較史の方法に関する文献講読3  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習(1時間) 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 研究発表8:比較史の方法に関する文献講読4  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習(1時間) 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) 比較史についてのディスカッション  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習(1時間) 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) まとめ:アジア・オセアニアの現在史をグローバル化するためには?  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習(1時間) 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) コース合同の成果発表会(1)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習(1時間) 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) コース合同の成果発表会(2)  (授業時間外の学習/ Assignments) 予習・復習(1時間) 

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  50%  発表レジュメなど配布資料のクオリティを評価に含める。 
提出物  50%  授業内で指示する。卒業論文の骨子や予備原稿を提出状況を評価に含める。 

<テキスト/Textbook>

マルク・ブロック  『比較史の方法』講談社学術文庫  (講談社、2017) ISBN:978-4062924375 

 

<備考/Remarks>

担当教員への連絡は,基本的に授業直後の時間帯に行うこと。それ以外の場合はDUETのメッセージ機能やe-classから連絡を試みること。それでも連絡が取れない場合は教員の所属学部事務室にて相談すること。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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