シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


12200004-301 

△グローバル地域文化の基礎-301
Basics of Global and Regional Studies-301
2単位/Unit  秋学期/Fall  今出川/Imadegawa  講義/Lecture

  宇佐見 耕一

<概要/Course Content Summary>

 本講義は,ヨーロッパ,アジア・太平洋,アメリカの各コースに置かれ,学生がそれぞれの地域文化の諸相について具体的に学びながら,自分が専門的に学んでいこうとしている地域の特色,その特色の歴史的背景について総合的な知識を持てるようになることを目的としている。いわゆる「地理・歴史」の反復や発展を内容とするのではなく,グローバリゼーションのただ中にある諸地域の現代事情を理解する上で欠くことのできないトピックを扱うことによって,それぞれの地域文化への理解を深められるという点に本講義の特色がある。  
 南北アメリカ研究入門Ⅱ (ラテンアメリカ研究入門)では,現代ラテンアメリカにおける政治・経済・社会・歴史を理解するために,主として基礎的な諸分析概念を分かりやすく解説する。それとともに,現代ラテンアメリカの主要課題に関する基礎的知識の獲得を目的とする。まず,経済的には,一次産品輸出経済,輸入代替工業化および新自由主義経済政策を概観する。政治的には,寡頭支配体制,ポピュリズム論,コーポラティズム論,権威主義体制論,民政移行と民主主義の諸相,左派政権の登場を扱う。社会的には貧困問題の諸相と貧困政策の性格・形成過程,福祉レジーム論と各国の社会保障制度の特徴とその形成過程を概観する。国際問題に関しては必要に応じて解説を加える。本講義の担当教員は,アジア経済研究所において29年間,ラテンアメリカ研究を続けてきた。本講義には,その経験が反映されている。

<到達目標/Goals,Aims>

現代ラテンアメリカの政治・経済・社会・歴史の諸課題に関する講義により,ラテンアメリカ研究のための必要不可欠な基礎的な知識が獲得できる。特に,ラテンアメリカ研究を社会科学的に分析しようとする学生は,必要な基本的分析概念を獲得することができる。 

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) 1  (内容/ Contents) イントロダクション:ラテンアメリカの多様性と共通性  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された参考文献を予習する(1時間) 
(実施回/ Week) 2  (内容/ Contents) 重商主義体制と一次産品輸出経済(歴史・経済)  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された参考文献を講読する(1時間) 
(実施回/ Week) 3  (内容/ Contents) 寡頭支配体制(歴史・政治)  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された参考文献を講読する(1時間) 
(実施回/ Week) 4  (内容/ Contents) 輸入代替工業化政策(経済)  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された参考文献を講読する(1時間) 
(実施回/ Week) 5  (内容/ Contents) ポピュリズム論・コーポラティズム論(歴史・政治)  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された参考文献を講読する(1時間) 
(実施回/ Week) 6  (内容/ Contents) 権威主義体制・国家コーポラティズム (歴史・政治)  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された参考文献を講読する(1時間) 
(実施回/ Week) 7  (内容/ Contents) 輸入代替工業化の限界と「失われた10年」(経済)  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された参考文献を講読する(1時間) 
(実施回/ Week) 8  (内容/ Contents) 民主化と民主主義の定着 (政治)  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された参考文献を購読する(1時間) 
(実施回/ Week) 9  (内容/ Contents) 新自由主義の浸透(経済)  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された参考文献を講読する(1時間) 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) 新自由主義では解決されない社会問題(社会政策)  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された参考文献を講読する(1時間) 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) 21世紀南米左派政権の登場(政治)  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された参考文献を講読する(1時間) 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) ラテンアメリカの社会政策・福祉国家(社会政策論)  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された参考文献を講読する(1時間) 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) ラテンアメリカの市民社会・市民社会組織(社会政策論)  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された参考文献を講読する(1時間) 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) ラテンアメリカの連帯経済(経済)  (授業時間外の学習/ Assignments) 指定された参考文献を講読する(1時間) 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 総括  (授業時間外の学習/ Assignments) 配布されたレジメの復習をする(1時間) 

受講者と相談の上,成績評価の方法や授業計画を変更する可能性がある。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等)  30%  出席票には感想を書いてもらう 
期末レポート試験・論文  70%  授業の理解度を評価する 

中間レポートは,授業中に話した内容を課題として課す。期末レポートは,授業の内容を理解しているかを確認するものとする。

<テキスト/Textbook>

授業で使用するテキストは,授業中に適時指定する。

<参考文献/Reference Book>

宇佐見耕一  『アルゼンチンにおける福祉国家の形成と変容-早熟な福祉国家とネオリベラル改革-』(旬報社、2011)
 

遅野井茂夫・宇佐見耕一編  『21世紀ラテンアメリカの左派政権-虚像と実像-』(アジア経済研究所、2008)
 

宇佐見耕一他  『図説ラテンアメリカ経済』(日本評論社、2009)
 

恒川恵一  『比較政治-中南米-』(日本放送出版協会、2010)
 

<備考/Remarks>

担当教員への連絡は,基本的に授業直後の時間帯に行うこと。それ以外の場合はDUETのメッセージ機能やe-classから連絡を試みること。それでも連絡が取れない場合は教員の所属学部事務室にて相談すること。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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