2020年度

＜概要/Course Content Summary＞

本授業は，高等学校公民科の設置背景や理念を理解し，公民科の指導教員に必要な指導理念を考察するとともに，自らの指導観を確立し，指導計画の作成および授業設計を行えるようになることをめざして，以下のことを行う。 　
1．公民科の歴史的展開，目標論，内容構成論，授業論，評価論，現代の課題などについて，学習指導要領にも言及しながら，公民科の基本的原理を概観し理解させる。 　
2．高等学校公民科の学習指導要領をもとに，科目である公共，現代社会，倫理，政治・経済についての授業づくりを行い，その結果を学習指導案および模擬授業等で発表させる。なお，授業づくりに際しては背景となる学問領域との関係に留意し，効果的な授業形態・メディアなどについても考察させ，学習指導案や模擬授業で取り入れ，活用させることをめざす。

＜到達目標/Goals,Aims＞

①高等学校公民科の設置背景や理念を理解したうえで，学習指導要領に示された教科・科目の目標と内容について把握し，それぞれについての特質と今日的な課題，意義を述べることができる。 　
②高等学校公民科の年間指導計画作成，教材研究，学習指導案などの作成及び模擬授業を通じて授業理論・方法を学び，授業実践に臨む態度と技能を具体的な形で表現できる。 　
③教科教育学(社会科・公民科教育)としての目標を理解したうえで社会諸科学の研究成果を活用し，教材研究・開発を行うことの重要性を認識し，授業設計・授業評価を行うことができる。

＜授業計画/Schedule＞

受講生の数や興味・関心・理解度に応じて，講義計画を変更することもあります。

＜成績評価基準/Evaluation Criteria＞

グループ作業の成果等では，模擬授業に積極的に参加したかどうかを中心に評価する。中間レポートでは，授業時に指示するレポートの内容で評価する。期末レポートは，学習指導案などを中心に評価する。

＜テキスト/Textbook＞

＜参考文献/Reference Book＞

講義で必要に応じて紹介する。