<概要/Course Content Summary>
生命現象の解明や医療・保健・福祉等の分野の人材の育成には,人体の構造と機能に関する医学的な基礎知識が必要不可欠である。人体の構造と機能を理解するための本講義(解剖生理学,全15回)は,正常状態における人体を構成する構造と機能の基本的事項を理解することを目的とし,消化器系,循環器系,運動器系,腎尿路系,神経系,生殖器系等について概説する。担当者は臨床経験を有する医師であり,その経験を活かした講義を行う。また心身機能と身体構造及び様々な疾病や障害,がん,難病等の心理に関する支援が必要な主な疾病についても論じる。 本講義を受ける学生諸君には,高等学校レベルの予備知識が求められるので,講義前には是非その予習をすることをお勧めする。
<到達目標/Goals,Aims>
消化器系,循環器系,運動器系,腎尿路系,神経系,生殖器系等の系統別に,正常状態における人体を構成する構造と機能の基本的事項を理解すること。 更に学年が進み次のステップの講義では,これら正常状態の構造と機能を理解していることを前提に,疾患という異常の状態で各臓器の構造と機能がどのような変化を来たすかを理解することとなる。したがって人体の構造と機能Ⅰの学習は,次のステップの講義の理解のためには非常に重要である。
<授業計画/Schedule>
(実施回/ Week)
|
(内容/ Contents)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
|
(実施回/ Week)
1
|
(内容/ Contents)
こころとからだ・疾病について(池川)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
人間の健康の成り立ちについての総論を学ぶ(復習4h)
|
(実施回/ Week)
2
|
(内容/ Contents)
消化器系1(市川)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
高校レベルの消化器系臓器の構造と機能を予習しておく。(4h)
|
(実施回/ Week)
3
|
(内容/ Contents)
消化器系2(市川)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
高校レベルの消化器系臓器の構造と機能を予習しておく。(4h)
|
(実施回/ Week)
4
|
(内容/ Contents)
血液と電解質(野土)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
高校レベルの血液の成分構成と機能を予習しておく。(4h)
|
(実施回/ Week)
5
|
(内容/ Contents)
循環器(野土)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
高校レベルの循環器と呼吸器の解剖と機能を予習しておく。(4h)
|
(実施回/ Week)
6
|
(内容/ Contents)
呼吸器(角)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
高校レベルの循環器と呼吸器の解剖と機能を予習しておく。(4h)
|
(実施回/ Week)
7
|
(内容/ Contents)
尿と腎機能(川村)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
腎機能と尿の生成の予習復習(4h)
|
(実施回/ Week)
8
|
(内容/ Contents)
ホルモン調節(田中)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
ホルモンによる全身の調節の予習復習(4h)
|
(実施回/ Week)
9
|
(内容/ Contents)
神経難病(川村)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
神経難病について学ぶ(4h)
|
(実施回/ Week)
10
|
(内容/ Contents)
代謝(松田)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
摂食行動など中枢性の代謝調節について考察する。(予習復習4h)
|
(実施回/ Week)
11
|
(内容/ Contents)
免疫系(西川恵)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
免疫細胞による生体防御の仕組みに関して予習する。(4h)
|
(実施回/ Week)
12
|
(内容/ Contents)
神経系(浅沼)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
神経系と筋肉・骨格系の連関について予習復習(4h)
|
(実施回/ Week)
13
|
(内容/ Contents)
特殊感覚(角田)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
複雑な構造を理解する。(予習復習4h)
|
(実施回/ Week)
14
|
(内容/ Contents)
生殖器系1(卜部)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
高校レベルの生殖器系の構造と機能を予習しておく。(4h)
|
(実施回/ Week)
15
|
(内容/ Contents)
生殖器系2(卜部)
|
(授業時間外の学習/ Assignments)
高校レベルの生殖器系の構造と機能を予習しておく。(4h)
|
心身機能と身体構造及び様々な疾病や障害について,総論並びに各論をオムニバス形式で行う。また, がん,難病等の心理に関する支援が必要な主な疾病についての理解も深める。なお,上記計画は予定であり,講師の先生の都合や講義の進行状況により変更することがあります。
<成績評価基準/Evaluation Criteria>
平常点(出席,クラス参加,発表,グループ作業の成果等)
|
50%
|
原則として毎回,小試験を兼ねた出席票を提出してもらう。受講態度を重視する。
|
中間の試験
|
50%
|
小試験とは別に,予告なしに講義時間中に中間の試験を行う。
|
特記事項
|
|
受講態度を重視します。講義中の飲食は禁止します。講義中に飲食した場合や私語等で講義に差し支えると判断した場合は,退席を命じ,以降の講義出席を禁止します。 出席票の提出における不正や中間試験での不正は,定期試験の不正と同じにみなします。 遅刻した場合は,講義室への入室を禁じる場合があります。 やむを得ない事情で中間試験を受けれなかった場合は,事情によっては別途の評価方法を考慮します。
|
<成績評価結果/Results of assessment>
成績評価の見方について/Notes for assessment
登録者数 |
成績評価(%) |
評点 平均値 |
備考
|
A |
B |
C |
D |
F |
他 |
179 |
69.3 |
15.6 |
5.6 |
7.3 |
2.2 |
0.0 |
3.4 |
* |
<参考文献/Reference Book>
<備考/Remarks>
担当者)池川:mikegawa@mail.doshisha.ac.jp
|