シラバス
※学期中に内容が変更になることがあります。

2020年度


11700025 

△心理学データ解析実習
Data Analysis in Psychology
2単位/Unit  秋学期/Fall  京田辺/Kyotanabe  演習/Seminar

  森岡 陽介 竹原 卓真 及川 昌典 田村 紋女

<概要/Course Content Summary>

本実習では,心理学の研究を自ら計画し,得られたデータを効果的に活用できるようになることを目指す。これまでに学んだ心理学の研究法や統計の知識を確認しながら,多くの学生が卒業研究で扱うことになるPC用統計パッケージ(SPSS)の操作方法を修得する。また,独自の研究を計画し,実際に調査を実施し,データを分析し,実証的な科学論文を作成することを目的とする。なお,学期中はコンピュータを用いた実習が展開されることから,キーボードやマウス操作等の基本的スキルはもとより,コンピュータ・リテラシーも必須となる。

<到達目標/Goals,Aims>

卒業研究において必要となる,研究計画,調査実施,データ解析,科学論文作成の能力を身につけることができるようになる。

<授業計画/Schedule>

(実施回/
Week)
(内容/
Contents)
(授業時間外の学習/
Assignments)
(実施回/ Week) (内容/ Contents) (1) 実習計画と実習実施に関するオリエンテーション 
(2) 模擬データ収集 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 実習内容の復習(1時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) SPSSの基本的な操作1(基本操作,データのインポート,変数定義,変数とケースの操作,データ変換) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) テキスト第1・2・3・4章の予習,復習(2時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) SPSSの基本的な操作2(逆転項目処理,変数合成,ケースのグループ化,ケース選択,度数分布表,クロス集計) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) テキスト第4・5章の予習,復習(2時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) SPSSの基本的な操作3(記述統計量,ビューア,印刷法,エクスポート) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) テキスト第5章の予習,復習(2時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) (1) 推測統計学と統計的検定(独立・従属変数,尺度レベル) 
(2) 信頼性係数 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) テキスト第6章の予習,復習(2時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) (1) カイ2乗検定 
(2) 相関分析(積率相関,順位相関,偏相関,連関係数) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) テキスト第13・14章の予習,復習(2時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) 【中間評価】 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) これまでの実習内容の復習(2時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) (1) t検定(対応無しとあり) 
(2) 1要因の分散分析(対応無しとあり,および多重比較) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) テキスト第7・8・9章の予習,復習(2時間) 
(実施回/ Week) (内容/ Contents) (1) 1要因の分散分析(対応無しとあり,および多重比較のつづき) 
(2) 2要因の分散分析(対応無し×無し,および単純主効果の検定と多重比較) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) テキスト第8・9・10章の予習,復習(2時間) 
(実施回/ Week) 10  (内容/ Contents) (1) 2要因の分散分析(対応無し×無し,対応あり×あり,および単純主効果の検定と多重比較) 
(2) 2要因の分散分析(対応無し×あり) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) テキスト第10・11・12章の予習,復習(2時間) 
(実施回/ Week) 11  (内容/ Contents) (1) 2要因の分散分析(対応無し×あり,および単純主効果の検定と多重比較) 
(2) 期末レポート執筆のための質問紙作成開始(質問紙作成要領のアナウンス) 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) テキスト第11章の予習,復習および質問紙の作成(2時間) 
(実施回/ Week) 12  (内容/ Contents) (1) 科学論文の執筆方法 
(2) 期末レポート執筆のための質問紙作成のつづき 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) 配布資料の確認および質問紙内容の修正(2時間) 
(実施回/ Week) 13  (内容/ Contents) 質問紙調査実施とデータ解析の開始 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) これまでの実習内容の復習および配付資料の確認(2時間) 
(実施回/ Week) 14  (内容/ Contents) 期末レポートの作成について 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) これまでの実習内容の復習および配付資料の確認(2時間) 
(実施回/ Week) 15  (内容/ Contents) 期末レポートの修正および提出 
 
(授業時間外の学習/ Assignments) これまでの実習内容の復習および配付資料の確認(2時間) 

受講者の理解度や進行具合,および諸般の事情によって,実施計画が前後したり,変更になったりすることもあり得る。

<成績評価基準/Evaluation Criteria>

出席  45%  下記,成績評価コメントを参照のこと。 
中間評価・期末レポート  55%  下記,成績評価コメントを参照のこと。 
特記事項    講義中に募集する研究への参加もしくはそれに替わる課題により総合的に判断し評価に加味することもある。 

本実習は,受講生自らが実習を通じて統計パッケージを扱い,質問紙作成からデータ収集及びデータ解析・論文化までの一連の作業に対して積極的に取り組む科目であるため,出席を特に重視する。忌引や法定伝染病等に罹患した場合,あるいは合理的な理由で欠席(遅刻)した場合は,診断書(コピーで良い)や各種証明書を持参すれば考慮対象とする。ただし,証明する書類がない場合や,非合理的理由であると判断される場合は考慮対象としない。 
 
中間評価や期末レポートの評価が悪ければ単位認定されないのは当然だが,そのどちらかが未提出であった場合も単位認定されないため,注意が必要となる。期末レポートでは,イントロ,方法,結果,考察,文献という,全ての科学論文構成要素を満たすことが求められる。最終的には,出席と中間評価と期末レポートによって成績の評価を行う。

 

<成績評価結果/Results of assessment>   成績評価の見方について/Notes for assessment

    

登録者数

成績評価(%)

評点
平均値

備考

A B C D F
171 30.4 47.4 9.9 3.5 8.8 0.0 2.9

<テキスト/Textbook>

竹原卓真  『SPSSのススメ1』増補改訂版  (北大路書房) テキストは毎週必要になる。 

 

<備考/Remarks>

「見る」「聴く」「話す」「四肢を使って作業する」など,心身の機能障がいのため「社会的障壁」となる内容が含まれる場合がありますが,「合理的配慮」として代替措置をとることが可能なものもあります。 

 

お問合せは同志社大学 各学部・研究科事務室まで
 
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