2020年度

＜概要/Course Content Summary＞

臨床心理学の実践においては，適切な援助を見極める際や援助過程の評価を行なうにあたり，種々のアセスメント方法を用いることがある。したがって，これらの特徴と扱い方に習熟しておくことと，利用するにあたりその効用と限界についても理解しておくことは重要である。　
この授業では，心理的アセスメント場面を想定したロールプレイングも行いながら， 質問紙法検査，観察法，面接法，知能検査，投影法検査といった代表的な方法を体験し，臨床心理学的アセスメントの基礎を学ぶ。そして，体験的に学ぶ過程を通して，心理的アセスメントの目的と支援を展開する上での観点（求められる知識と技能，事例検討のあり方，心理アセスメントの適切な記録・報告とそれに基づく支援計画の作成，他の専門職および地域との連携，職業倫理および法的義務など）についても学ぶ。 　
なお，本講義は臨床心理士の教員の指導の下，各心理検査の実習を行うものである。

＜到達目標/Goals,Aims＞

・臨床心理学的アセスメントの目的と倫理を理解できるようになる　
・心理検査を用いた臨床心理学的アセスメントの基礎と，支援への展開について理解できるようになる　
・代表的な心理検査の効用と限界について理解し，実施と解釈の基礎的技術を身につけることができるようになる　
・臨床心理学的アセスメントで得た情報を適切に取り扱い，支援への展開を念頭に置いて報告できるようになる

＜授業計画/Schedule＞

これらのスケジュールおよび実習内容に関しては機材などの都合により変更する可能性がある。

＜成績評価基準/Evaluation Criteria＞

＜テキスト/Textbook＞

＜参考文献/Reference Book＞

＜備考/Remarks＞

「見る」「聴く」「話す」「四肢を使って作業する」など，心身の機能障がいのため「社会的障壁」となる内容が含まれる場合がありますが，「合理的配慮」として代替措置をとることが可能なものもあります。